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    生きて

    ktkr45_great12

    DONE「何かしらのショックで物を深く考えてられなくなって一人で生きていけなくなったグエを保護するオルさん」と言う俺だけが楽しいシリーズなオルグエ
    設定はふわっとしか考えていません。時々シリアスみたいなそれっぽい事書いてるけどふわっとしか考えていません。とにかく二人のゆるゆる日常が欲しくて書いてます。
    出会い出会いは戦場だった。と言っても、ドンパチした訳では無く、俺たちの部隊が駆け付けた時、既に戦闘は終了していた。正確にコックピットを貫かれた敵機の残骸。その残骸の中心に背を丸め横たわる様な形で機能を停止しているモビルスーツがあった。恐らく元は白だったのであろう機体は撃墜した敵機のオイルやら硝煙やらが纏わり付いて、所々が赤紫色に染まっていた。

    (まるで血に濡れている様だ)

    周囲を警戒しつつ、モビルスーツに近付く。外側から見た様子ではコックピット周辺に破損は見られないが、「中」がどうなっているのかは開けてみないと分からない。

    (乗っている奴は何者だ? こちら側の陣営か、それとも)

    このモビルスーツが何処の所属か現時点では何の情報も無い。もしもパイロットが生きているなら尋問する必要がある。自分の機体から降り、片手に銃を構えると、外から強制的にコックピットを開けた。
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    住めば都

    DONEあくねこ、ハウレス夢
    本編2章の直後くらいに、セラフィムの騙った主様の処刑を夢に見るハウレスの話。

    始めたばっかりですが、生きてるだけで褒めてくれるあくねこくんにズブズブです。
    本編は3章1部まで、イベストは全て読了、未所持カードばっかりだし執事たちのレベルもまだまだなので解釈が甘いところも多いかと思いますが、薄目でご覧いただければと思います( ˇωˇ )
    悪夢のしりぞけ方 ハウレスはエスポワールの街中に佇んで、呆然と雑踏を眺めていた。
     多くの商店が軒を列ねる大通りは、日頃から多くの人で賑わっている。幅広の通りはいつものように人でごった返していたが、いつもと違い、皆が同じほうを目指して歩いているのが奇妙だった。
     なにかあるのだろうか。興味を引かれたハウレスは、足を踏み出して雑踏の中へ入った。途端に、周囲の興奮したような囁き声に取り囲まれる。
    「火あぶりだってさ」
    「当然の方法だよ。なにしろ奴は人類の敵なんだから」
    「天使と通じてたなんて、とんでもない悪女だな」
    「許せないよ。死んで当然だ」
     虫の羽音のような、不快なさざめきが寄せては返す。悪意と恐怖、それから独善的な正義。それらを煮つめて凝らせたような感情が、人々の声や表情に塗りたくられていた。
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