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    生きて

    nabe

    MOURNING原作小説5巻・コミカライズ60~61話後あたりの幕間捏造妄想はなはだしいSS。初期テーマはワンドロ「丑三つ時に揺れる小夜啼鳥」
    シャスの行動と感情、原作小説で明記されてるのが、駆け寄り、抱きかかえる→生きていられるとは思えない→青ざめ→助かるかもしれない…で。その間の感情の動きは推察する事しかできないわけですが…ポイピクはキャンプションに書ける寝言の文字数が少ないので後日ピクシブにも上げます…
    【シュレディンガーの恋】
     


     聖騎士たちの手当てを終え、疲れはてた様子のネフテロスを仮眠室まで送り届けたシャスティルは、一人執務室へと舞い戻る。
     扉を開けば、無人の室内は墨を流したような闇に沈んでいた。
     
     深夜。
     
     灯した明かりに白々と浮かび上がる床には、一面の血痕も、ソファの残骸も既にない。
     すべて元どおり。
     襲撃の名残りを感じさせないその様子に、先刻の出来事は、悪い夢だったのではないかと、一瞬馬鹿な錯覚が湧くが、そんな筈もない。
     馴染んだ部屋は、今はどこかしらシャスティルによそよそしかった。
     
     理由はわかっている。
     まだヒヤリと腹の底にわだかまる、冷えた鉛のような感情の正体は恐怖だ。
     侵入者は跡形もなく姿を消し、その後の足取りはつかめていない。
    8889

    osakeumauma ちくわ

    MOURNING25のときからヤクザとしてしか生きてこなかった男が25歳下の運命のひとにであってしまった時のことをTwitterで騒いでて思いついたやつ
    4722くらいの春頃とか 🍓在学中にムショにいる話描きたかったので捏造
    関西弁雰囲気です お許しを
    メモの供養ほぼ会話だけです
    「聡実くんとおって、俺弱虫なってしもうたんかもなあ」
    安アパートの扉が開いて、狂児はそんなことを呟いた。
    「どこがやねん 狂児のアホボケカス!!またムショぶち込まれよって、僕かて大阪連絡して無理くり聞いたわ!!何が、何が聡実くんには教えるなやねん!!僕がどんな気持ちでおったとか、か 考えたことあったんか!!!!」
    「あったよ」
    「は」
    息が詰まった。それは予想外の言葉で、いや頭では何度もそうだったらいいと反芻してきた言葉だった。でも間髪入れずに「あった」と即答されると二の句は継げなかった。
    「刑務所おった時も、ずうっと聡実くんのこと考えとった。懲役は後悔してへんし、しゃあないっちゅうんかな……。でも聡実くんの傍におられへんのがこんなに辛いんかって改めてしったよ。待たせてもうてごめん、知らせなくてごめん、なあ聡実くん もう黙っていなくなったりせえへん お願い お願いやからこっち向いて お顔見せて?」
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