皆城総士
minato18_
DONE一総/びよ捏造奪還作戦終了時に『皆城総士』が帰ってくる話
三章構成の長い話。何でも許せる人向け
今後の展開にかずこそ、マレかず、その他諸々含みます(毎回表記します)
今回もほんのりかずこそ
華胥の箱庭 2 ***
もうひとりの皆城総士と出会ったのは、今から一週間前のことだ。
その頃の総士は情報収集に明け暮れる日々を送っていた。そもそも、海神島での生活は幕開けからおかしかったのだ。目を覚ましたのは誰のものかも分からないベッドの上、すぐ傍には見知らぬ少女。全てにおいて理解が追い付かない状況だった。
自分は幼い頃に拐われた———真矢から丁寧かつ簡潔にそう説明されたが、実感なんて湧くはずも無い。拐ったのはお前たちの方だろうと反論したところで、美羽から記憶——情報の奔流と言った方が的確かもしれない——を渡され、何も言えなくなった。
このままでは埒があかないと判断した総士は、全てを自分の目で確かめることにした。図書館に行き、島を見て回り、島の中枢組織であるアルヴィスのパイロットたちと話をした。そうして過ごすこと一週間、ファフナーのことやフェストゥムとの戦いの歴史、彼らの目的である竜宮島への帰還など、多くの情報が手に入った。
5402もうひとりの皆城総士と出会ったのは、今から一週間前のことだ。
その頃の総士は情報収集に明け暮れる日々を送っていた。そもそも、海神島での生活は幕開けからおかしかったのだ。目を覚ましたのは誰のものかも分からないベッドの上、すぐ傍には見知らぬ少女。全てにおいて理解が追い付かない状況だった。
自分は幼い頃に拐われた———真矢から丁寧かつ簡潔にそう説明されたが、実感なんて湧くはずも無い。拐ったのはお前たちの方だろうと反論したところで、美羽から記憶——情報の奔流と言った方が的確かもしれない——を渡され、何も言えなくなった。
このままでは埒があかないと判断した総士は、全てを自分の目で確かめることにした。図書館に行き、島を見て回り、島の中枢組織であるアルヴィスのパイロットたちと話をした。そうして過ごすこと一週間、ファフナーのことやフェストゥムとの戦いの歴史、彼らの目的である竜宮島への帰還など、多くの情報が手に入った。
minato18_
DONE一総/びよ捏造奪還作戦終了時に『皆城総士』が帰ってくる話
三章構成の長い話。何でも許せる人向け
今後の展開にかずこそ、マレかず、その他諸々含みます(毎回表記します)
今回はほんのりかずこそ
華胥の箱庭 1一章 青天の霹靂
1
外の世界が知りたい。そう願ったのは他でもない僕だった。
金色に輝く化け物へと姿を変えた人たち。初めて間近で見た巨大な機体。何も無かった外の世界。目の前で砕け散った妹。全ては瞼の裏にこびりついて離れない景色だ。
『これが真実だ、総士』
耳の奥で冷たい声がする。真壁一騎。僕を利用して乙姫を殺した男。
殺してやる。いつか絶対に、この手であいつを殺してやる。
◇ ◇ ◇
「総士ー? 起きてるー?」
階下から聞こえてきた声で意識が浮上する。この半月で見慣れてしまった天井を眺めること五秒。深呼吸をしてから身体を起こし、ぐっと伸びをしてカーテンを開ける。射し込んでくる朝日を全身で浴びると、胸の中に渦巻いていた負の感情が少しだけ和らいだ気がした。
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外の世界が知りたい。そう願ったのは他でもない僕だった。
金色に輝く化け物へと姿を変えた人たち。初めて間近で見た巨大な機体。何も無かった外の世界。目の前で砕け散った妹。全ては瞼の裏にこびりついて離れない景色だ。
『これが真実だ、総士』
耳の奥で冷たい声がする。真壁一騎。僕を利用して乙姫を殺した男。
殺してやる。いつか絶対に、この手であいつを殺してやる。
◇ ◇ ◇
「総士ー? 起きてるー?」
階下から聞こえてきた声で意識が浮上する。この半月で見慣れてしまった天井を眺めること五秒。深呼吸をしてから身体を起こし、ぐっと伸びをしてカーテンを開ける。射し込んでくる朝日を全身で浴びると、胸の中に渦巻いていた負の感情が少しだけ和らいだ気がした。
nagi1720
MEMO無印を見返して気づいたことその2 皆城総士(傷)の所在について および真壁一騎に望んでいたこと※20220107追記結論から先に書くと、皆城総士(傷)が物理的に島からいなくなっていた間、心だけはずっと真壁一騎の中にいたのではないか、という話。
前提として、BEYONDで多く描写されてきた「心を移す」という現象と、「お前たちがいるべき場所に帰す(帰りな)」という言葉が非常に重要なワードとなる。
心を移すという行為はセレノアが主に多用するが、BEYONDのラストでは彗がセレノアの中から里奈の心を引き寄せる。それだけでは里奈を目覚めさせることは叶わなかったが、里奈の入ったカプセルに語りかけ、涙を落としたことで里奈は目覚めた。
おそらく涙または(カプセル越しだが)接触を通じて、彗の中に留まっていた里奈の心が里奈に戻ったのだろう。
3374前提として、BEYONDで多く描写されてきた「心を移す」という現象と、「お前たちがいるべき場所に帰す(帰りな)」という言葉が非常に重要なワードとなる。
心を移すという行為はセレノアが主に多用するが、BEYONDのラストでは彗がセレノアの中から里奈の心を引き寄せる。それだけでは里奈を目覚めさせることは叶わなかったが、里奈の入ったカプセルに語りかけ、涙を落としたことで里奈は目覚めた。
おそらく涙または(カプセル越しだが)接触を通じて、彗の中に留まっていた里奈の心が里奈に戻ったのだろう。
ゴミ溜め
DOODLE無印後、一騎の記憶に残らないことをいいことに好き勝手しやがる皆城総士タイトルうおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお待ってろ!!!!!!!!!!!!!HAE!!!!!!!!!!!!!!!! 3
ネコ千代(千代丸)
DOODLE水彩聴いてたら、脳内領域展開で見えた一騎くんのプチ家出のプロットです。一騎のドッチボール会話術が炸裂してる。
こういうの初書きなので、読みにくかったらすいません。真壁家に「探さないで下さい」の置き手紙をした一騎と、それを知らないまま同行している総士。
通り雨に降られ、公園の東屋で雨宿りをすることに。
雨音を聞きながら、一騎が口を開く。
一「実は、俺、さっき、置き手紙して家出てきたんだ」
総「何故、そんな人騒がせな事をした?」
一「このまま、どっか遠くに行かないか?そしたら、総士は戦わなくていいんだろう?」
総「僕が戦わねば、島も僕たち自身も守れないだろう」
一「総士一人なら、俺だけでも守れると思う。島はみんなで守れるだろ?島から離れたら、総士は自由になれると思うんだ」
総「一騎、話しが飛躍しすぎだ。後、僕はそんな事、望んでいない」
一「人のいない島に二人で飛んで行ってさ。魚とか動物捕まえて、料理して、で、作ったテントで寝て」
総「人の話しを…」
総士、ため息を吐く。
総「大体、調味料すら持ってないんだ。味が淡白になりすぎるぞ。海水を火で炙って塩を作らないと。一騎が狩りをしている間に、僕が火を発すのと塩の生成をしよう」
一「塩が有れば、充分作れそうだな。料理は任せてくれ」
総「後、テントを作ると言ったが、骨組みも現地調達となると、木や枝を採取す 843