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    minato18_

    一時的な格納庫

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    DONE一総/びよ捏造
    奪還作戦終了時に『皆城総士』が帰ってくる話

    三章構成の長い話。何でも許せる人向け
    今後の展開にかずこそ、マレかず、その他諸々含みます(毎回表記します)
    今回もほんのりかずこそ
    華胥の箱庭 2   ***


     もうひとりの皆城総士と出会ったのは、今から一週間前のことだ。
     その頃の総士は情報収集に明け暮れる日々を送っていた。そもそも、海神島での生活は幕開けからおかしかったのだ。目を覚ましたのは誰のものかも分からないベッドの上、すぐ傍には見知らぬ少女。全てにおいて理解が追い付かない状況だった。
     自分は幼い頃に拐われた———真矢から丁寧かつ簡潔にそう説明されたが、実感なんて湧くはずも無い。拐ったのはお前たちの方だろうと反論したところで、美羽から記憶——情報の奔流と言った方が的確かもしれない——を渡され、何も言えなくなった。
     このままでは埒があかないと判断した総士は、全てを自分の目で確かめることにした。図書館に行き、島を見て回り、島の中枢組織であるアルヴィスのパイロットたちと話をした。そうして過ごすこと一週間、ファフナーのことやフェストゥムとの戦いの歴史、彼らの目的である竜宮島への帰還など、多くの情報が手に入った。
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    DONE暉とマリス/EXO

    太陽に背を向けた少年の回顧録
    逆光 その人は、まるで太陽だった。


         ***


    「出来ましたー!」
     可能な限り元気良く叫ぶと、テントの方が賑わったのが気配でわかった。歓声に掻き消されないようにか、あるいはこちらに負けたくなかったのか、投げた声より遥かに元気な返事が飛んでくる。
    「暉くんも広登くんも元気だねぇ」
    「俺たちが暗い顔してたら、みんなが気にするので」 
     くすくすと笑う真矢から食器を受け取り、湯気が立つスープを溢さないように入れていく。あまり入れ過ぎると全員に行き渡らないので分量にも気を配らなくてはならない。せめて小さい子どもたちにはお腹いっぱい食べて欲しいのだが、そうも言っていられない状況が心苦しかった。

     この旅がはじまって今日で何日になるのだろう。島を出るときから覚悟を決めていたはずだが、現実はそれを容易く上回ってくる。平穏を求める大航路は終わりの見えない旅路だった。いつフェストゥムの襲来があるか知れない緊張感、人々を守り切れるのかという不安。きちんと立っているつもりの地面は、気を抜けば呆気なく崩れてしまいそうなほど脆く感じた。それでも、心強い先輩が駆け付けてくれてからは少しばかり余裕が出来た。
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