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    素晴らしい

    ほしいも

    DONE恋人に素晴らしい提案をする猗窩煉

    ■現代パロディ
    ■成人向けにするほどでもないけれど、明らかに情事の最中です。
    「杏寿郎。」
     目の縁に生えそろった睫毛が濡れて、小さな束を幾つか作っている。いじらしく目尻の窪みに溜まった涙が、瞬きのたびに震えて今にもこめかみへ向かって流れ落ちようとしている。上気した肌は頬だけに留まらず目元まで血色よく紅潮させ、早鐘の鼓動に見合った浅く、早い呼吸が閉じる事を忘れ薄く開いたままの唇から漏れている。薄っすらと浮かんだ汗で額や頬に色素の薄い髪が張りついていて、労うように頭を撫でながらそれを払う。恋人は俺よりもずっと体温が高く、こうして互いの熱を貪った後でも触れ合う体温が近付くことはない。逆上せたように火照った頬にも触れて、目尻に溜まる涙を指の腹で拭う。指先が心地よいのか、擽ったいのかまるで眩しいものでも見るように切れ長の目元が細められる。恍惚とも見えるその表情が煽情的で、このまま落ち着いていくのを待つばかりと思っていた情欲が再び熱を帯びる。
    「杏寿郎…いいか?」
    「だめだ。」
    「……だめ?」
    「だめ。」
     撫でるだけで満足出来るほど、お行儀はよく出来ていない。触れ合う手を払い除けないところを見るに、そう強い拒絶ではないと読み解いて、短い返事をするのに精一杯といった様子の 1716

    aoi_sssnote

    DOODLE「ソラリス(スタニスワフ・レム著)」のクリスとハリーを、設定弄ってル様と3ダルフォンに置き換えてみる遊び。親和性高い気がしてやってみた。

    いわゆる死ネタなので苦手な方は回避を。

    原作ではふたりの話がメインではないけど、とても素晴らしいです。おすすめ。
    最後のル様の心情は明記されてないので私の勝手な解釈です。
    変なことしてごめんなさい、でも楽しかった。
    研究者のル様。恋人は少し年下の安寧フォン。
    仲睦まじく愛し合っていたふたりは、優秀な研究者であるル様の仕事が忙しくなって研究に没頭し始めたことをきっかけに少しずつ拗れ始める。
    やがて擦れ違いが相互不理解と不和を生んで、段々自分の存在はル様にとって重荷でしかない、必要のないものだと病み始めて災厄フォンに。

    ある日我慢の限界だった災厄フォンがル様と喧嘩になって、その直後(やや衝動的な面がありつつ)自分などいないほうがいいんだと自害してしまう。
    そこまでフォンが追い詰められていたとは思っていなかったル様は衝撃を受け、後悔と悲嘆にくれる。



    それから数年経って、未開の星…じゃなくて島カナン(本当はソラリスですが便宜上)の研究のため島に造られた研究所に、他数人の先に赴任していた研究者と一緒に滞在することになるル様。

    そこは島そのものが意思を持ち、常に形を変えながら独自の進化を続けているという、全くの未開の島。ここから先の人間の更なる進化の鍵がそこにあると考えられていて、その島との意思疎通を図りたいというのが研究所の意向。

    そこに先に赴任していた研究者は、みんな不思議な「客」の来訪を受け 3154