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    16natuki_mirm

    @16natuki_mirm

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    DONE1/28の悪学で無配にしたセパソイです。イルアズしてるイルマくんに片思い?しているソイソイと、そんなソイソイに片思いしているセパくんによる、いつかセパソイになるセパソイ。
    【セパソイ】あなたと、あなたのすきなひとのために「先輩」
    「ぅわっ!」
     突然後ろから声を掛けられて、ソイは思わず羽を羽ばたかせた。
     ちょっぴり地面から離れた両足が地面に戻って来てから振り向くと、そこには後輩であるセパータの姿があった。いや、振り向く前からその影の大きさと声でなんとなく正体は察していたのだけれど。
    「……驚かせましたか」
    「……うん、結構」
    「すみません。先輩、自分が消えるのは上手いのに、僕の気配には気づかないんですね」
     セパータが意外そうな顔を浮かべる。それに少しばかり矜持を傷付けられたソイは、ふいっと顔を背けると、手にしていた品物へと視線を戻した。
    「……自分の気配消せるのと、他人の気配に気づくが上手いのは別でしょ。……いやまあ、確かにね、気配消してる相手を見付けるのも上手くないと、家族誰も見つからなくなるけどうち。だから普通の悪魔よりは上手いつもりだけど、今はちょっと、こっちに集中しすぎてただけ」
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    DONE8/27の悪学で無配にしたもの。うぶうぶなさとあすが遊園地デートするお話。
    「Paradise on sea!」の、佐藤くん視点のサイドストーリーです。
    Paradise~の裏話的なお話なので、どちらから読んでも大丈夫なようにはなっていますが、Paradise~から読んで頂く想定で書いています。
    きみのいろをさがす デートである。
     やっとこぎ着けた、念願の、紛れもないデートである。
     編集者と作家としてだけの関係でしか無かった入間と有栖が、プライベートでも食事に行くようになったのはしばらく前のことだ。それから、仕事の取引相手と行くには随分とムードのある飲食店で、酒を交えた食事を重ねているのだから、これはもうほぼ、付き合っていると言っていい筈だ。
     明確に言葉にしたわけでは無いけれど、中高生ではあるまいし、社会人になってわざわざ「付き合ってください!」もないだろう――と、「編集者」と呼ばれる人種の中で過ごしている入間は考えている。
     はじめこそ、売れっ子作家と新人編集者という立場上、有栖のことは、ちょっと怖い、なんて思っていた入間だったが、あっという間にその、キツい言葉の裏に隠れた――もとい、全く隠し切れていない――本心とか、ふとした瞬間に見せる幼さの残る笑顔とか、仕事に妥協をしない姿勢とか、それから、ちょっとだけ、美味しいものをたくさん食べさせてくれるところとか、に夢中になった。夕方頃に校正用の試し刷りを持って行ったときなんか、分かりやすくそわそわと何かを期待するように落ち着かないそぶりを見せて、仕事が片付いた後食事に誘えば嬉しそうに承諾してくれる――口先では、仕方ないから付き合ってやる、なんて言うけれど、本心と裏腹のことを言うとき、必ず話し始めの一言を言い淀む、本人は気付いていないらしい癖に、入間はちゃんと気付いている――ところなんか、たまらなく可愛い。
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    DONE2023年6月3日に開催されたイルアズオンリーイベントで配布した無料配布「Happy Birthday From You」(前半)および、その続編となる11日開催のWebアフター用のネップリ「世界でひとつの」をおまとめ便で。
    イベント終了したのでパスワード解除しました。
    【イルアズ】Happy Birthday From You/世界でひとつの 降魔の儀なんて、そうそう毎年やるものでもない。
     手間も費用も掛かるし、まあ、身も蓋もなく言ってしまえば「贈り物を持ってこい」という企画である。嫌なら参加しないのが悪魔という生き物なので、人生に一度なら、記念だし、と集まってくれるだろうが、二度三度と重なれば誰も来なくなるだろう。それが魔界標準である。
     アリスもご多分に漏れず、そう考えていた。だから。
    「私の降魔の儀は去年行ったではないですか」
     今年はやりませんよ、と当たり前のように入間に告げた。
     ら。
    「………………エッ?!」
     嘘でしょ、という顔をされた。
     アリスの脳裏に、去年の今頃の記憶が過る。入間に、降魔の儀は幼少の頃に済ませたから、もうやりませんよと告げたら、全く同じ顔をされたのだ。それでアリスは大慌てで降魔の儀の手配をして、それはそれは盛大な儀式を行った。入間のそれよりは一回り小規模に、けれど、クラスメイト全員を招待して、開場もかなりの格の所を借りた。そしてその結果、集まってくれたクラスメイト達に散々揶揄われたのだ、「イルマくんの期待に応える為だけに、こんな盛大な儀式をしたのか」と。
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    16natuki_mirm

    DONE忙しくて書けなかったワンドロお題を周回遅れで。
    本文に上手く入れられなかったんですが、「通常期まちを見たとたんにあずは悪周期から抜けちゃうから、あずに悪周期解放使わせるときは魔様モードになる魔王様」っていうのがやりたかったんですよ(本文でやれ)
    【イルアズワンドロ周回遅れ】悪周期 戦いは、苛烈を極めていた。
     新たな魔王がその座に就いてから、まだ日が浅い。支配は行き届いておらず、各地で小競り合いが頻発している。様々な勢力が、中央の目の届かないのを良いことに、その隙に影響力を広げようとしてはぶつかり合っているのだ。
     些細な勢力争い程度のことはなるようになるであろうと静観していたけれど、しかし、関係のない集落が巻き込まれて被害がでているとなれば黙ってはいられない。魔王は自ら側近を伴い、少数精鋭の手勢をつれて鎮圧へと乗り出した。
     はじめは投降を呼び掛け、話し合いでの解決を促そうとした魔王だったが、そんなことで場が収まるのならば最初から戦になどなっていない。いがみ合っていたはずの西軍東軍双方が結託し、魔王軍を追い散らそうと襲いかかってくる。こちらの軍勢はごく少数。いくら精鋭揃いとはいえ、数を頼みに押し切れると思ったのだろう。実際、前線に立つ兵たちは、烏合の衆を前に、倒されこそしないものの数の差に翻弄されて攻め倦ねている。
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