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    辛い

    hoshinami629

    CAN’T MAKE禁軍右軍がわんこを拾って……という話。友尚は拾って来るくせに自分で引き取ったりしない男なのだ、という部分を書いたら満足した+この後犬が死んで阿選が何とも言えない気持ちになる、というエンドしか思い浮かばなくて辛い。続き書けそうなら書きますが……書いてて辛い……。
    禁軍右軍が犬を拾った 先王の命で江州へと進軍した、その帰りの道だったと思う。一匹の犬が隊の後ろをついて来た。飢えた野犬が人影を認めて近付いて来るのは、割合に良くあることだ。最初は麾下の一人が軽い気持ちで糧秣を分けてやっていた。帰投の途に就けば兵卒というものは、無事に終わったという安堵と、命あるものには優しくしてやりたいという感傷と、その両方を抱えるものだ。戯れに皆が犬の面倒をみたのも、そうした空気ゆえに発生した偶発的な出来事だった。
     犬はそれに味を占めてか、それとも習性ゆえに群れに混じりたいと思ってか、まるで一兵卒のように軍の中へ入り込むようになった。時は秋の終わり、初雪の降る前に鴻基へ到着したいと、誰も彼も気が急いていた。通常の進軍よりも速度を上げて、街道を踏破してゆく。肋の浮いた体格の良くない犬だから、途中で脱落するに違いない。そう思っていたが不思議と持ち堪えて、その犬はとうとう鴻基までついて来てしまった。今更何処へなりと行けと放したところで、絶対に纏わりついて来る。そのことは指揮官から兵卒まで、江州から戻った右軍の全員が理解していた。
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    あおねぎ

    DONE※Pixivからの移行です。

    まだくっついてないはるまちです。
    92は92名と人名の2つの名前を持っていて、
    人名は基本的に秘密で、滅多なことがない限り使わなかったらどうしよう!という設定のお話です。

    !注意事項!
    ・ほぼ92名表記です。苦手な方はお気をつけください。
    ・ちょこちょこ視点が変わるので読み辛いかもしれません。
    ・このお話はこの世の全ての事象と関係ございません。
    please call my name3日間に渡る世界会議がようやく終わった。
    今回の会議はいつもに増して踊るわ踊る。一生決着がつかないんじゃないかとも感じられた。各国が疲弊し迎えた最終日、このままでは一生会議場を出れない!と、ホスト国・アメリカが半ば強引に意見をまとめ、会議は終結した。
    大役を担ったアメリカには「今回は大変だったな」「お疲れ様!」など多くの国から労りの声がかけられた。実際、流石のアメリカも少し大変だったなと感じていた。それだけ今回の世界会議は荒れに荒れていたのだった。


    * * * * *


    難航した会議も終わり緊張の糸が解け、気心知れたメンバーと打ち上げの名目で会場からほど近い馴染みのバーに雪崩れ込んだのが2時間前。酒が回り、イギリスとフランスが騒ぎ始めた頃、アメリカは自分のグラスを手にそっとその場を離れた。酔っ払ったおっさん達をそのまま放置することに申し訳なさを感じちらりとスタッフに目をやる。その視線に気がつきスタッフはニコッと笑い返してくれた。店には後でチップを多めに渡さないと。
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