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    部隊

    あびじごく

    DONEなつさんへ献上品。なつさんの「あにげん」の呟きを書かせて頂きました😭
    なつさん、ありがとうございました🙇

    ①9号討伐第一部隊会議の鳴海とキコル
    ②鳴海と母
    ③四ノ宮ヒカリの懐妊と緒方(ほんのり緒方→ヒカリ描写あり)
    オキシトシンⅠ 兄と妹

    怪獣討伐において、作戦会議などはあってないようなものである。
    そもそも、怪獣の出現自体が予測できないのだから、長時間のブリーフィングのしようがない。大体の討伐は、時間との勝負でもある。即断即決で隊長がその場その場で柔軟に対応して討伐を繰り返すのが、人間に出来得る最善策であった。
    特に、隊長自身が前線で活躍する第一部隊に於いては、隊長の現着の早さに重きを置くため、移動のヘリや軍用車内での簡易なブリーフィングが主で、わざわざ会議室で資料を見ながらの作戦会議などどの小隊長も未経験である。
    その日、作戦会議として部隊全員が集められた会議室は、ある種、異様な空気に包まれていた。
    それもそうだろう。9号討伐は、前部隊長を殉職させる程の脅威であり、第一部隊こそがその悔恨を晴らすのが当然だという機運があった。その旗印となる、最後の弟子と実子を抱えるのだから我々こそが……という雰囲気が、重々しく、そして強い幹を成すように凝然とそこにあった。
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    DONE麿さにオンリーで出したい予定の新刊です。
    雰囲気としてはジュンブラ新刊で出した水さに風味の「政府刀と遭遇して始まる系」麿さにです。
    自本丸麿はいません、設定としては出てきていませんが新任の頃に特命調査で部隊全員重症にしたトラウマで特命調査を避けている審神者ちゃんが出てきます。
    完成するかはわかりませんが完成したら一話は支部にあげます。
    ありがとうございました。
    それが恋とは思わなかった「──それでは、今回の定例会はこれで終了とします。次回開催は三ヶ月後となりますのでよろしくお願いいたします」
     ようやく終わった定例会にほっと一息つく。
     今回は三日連続で突如開催が決定した上に、碌に事前連絡もなかったものだから、参加した審神者側は勿論、護衛として参加した刀剣男士の中にも疲労の色が伺える。なんだかんだ言っても、戦闘と護衛では趣旨が全く違うわけで、普段から慣れていないと大変なのだろう。
     初期刀だから、といつも付き添いをお願いしている山姥切がタイミングよく帰還していなければ、私も他の刀剣男士に頼んでいたはずだ。審神者歴も大して長くもない、特命調査にも一度しかないような本丸で山姥切以上に護衛の経験のある刀剣男士もいないし、間に合って本当に良かった。ようやく無事帰れることへの安心感から、胸を撫で下ろしていると、山姥切と目が合う。
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    こたつ

    PAST【鳴保】
    「他部隊の隊長、副隊長」という感情以外は持ち合わせていない鳴と保が、共闘を通してお互いの印象を改めていく話

    ・原作程度の戦闘、流血描写あり
    ・原作より前の時間軸設定
    ・原作の距離感で絡み、お互いのことをバチバチに意識し合っている鳴保がいます。からの、無自覚のうちに何かが芽生えそうなもどかしさが漂うハピエン
    ・115話以前に書いた話になります
    【鳴保】Xの最適解そうだ。そもそも、信じる信じない以前の話だ。
    鳴海は揺らぎそうになった常識を即座に立て直し、意識を戦闘場面へ引き戻した。保科が指す”隊長”に自分が含まれている訳がない。
    「おい! ウチの縄張りで勝手に動くな! 何度言わせるつもりだ!」
    眼球に残る灼熱感も、バイタルの乱れも関係ない。
    鳴海は叩きつけるように激しく水を蹴り上げ、身勝手極まりない保科を追う。
    知ってはいたが、やはりあのオカッパに隠れている耳は飾りだったようだ。
    ――アイツは、僕が引き受けます。鳴海隊長はそこでゆっくり休憩しとって下さい。
    そう言い残し、堂々と隊長命令を無視した保科が怪獣へ切りかかった。
    紫の閃光が視界の先で交差する。
    地鳴りの比ではない咆哮が地下空間を揺らし、保科の動きが空中で止まった。
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