食卓
spring10152
DONEひなたに彼氏の肉を食わせる静さんの話幸福な食卓私はルームシェアをしているひなたの為に毎日食事の用意をする。それが私達の役割分担だったから。私は正直料理の腕には自信がある。毎日一汁三菜、ほかほかと湯気を立てる温かい食事を、愛を込めて用意していた。そう私は彼女の愛していた。
私が彼女の愛していたというのは、友愛や親愛ではない。恋愛感情だ。私は彼女が欲しいと思っているし、彼女が他人と話していれば嫉妬する。正真正銘欲を持って愛していた。
けれど彼女が同性愛者でない事は分かっていたし、私はこのルームシェア生活が続きさえすればそれで良かった。想いを伝えるつもりなどなかった。あの日までは。
彼女が男の恋人を作ってきたのだ。今まで恋愛にはあまり興味が無い、彼氏はいらないと言っていた彼女が。私の見知らぬ男の隣で幸せそうに笑っていたのだ。許し難かった。そんな男の何がいいのだ。背なら私だってひなたよりも高いし、性格だって女の子に好かれやすい。顔だって悪くないはずだ。私の方がひなたの事を何でも知っていて気遣いができて最高の恋人になれる筈なのに。それなのに、あいつは男というだけで私からその座を奪い取ったのだ。
1581私が彼女の愛していたというのは、友愛や親愛ではない。恋愛感情だ。私は彼女が欲しいと思っているし、彼女が他人と話していれば嫉妬する。正真正銘欲を持って愛していた。
けれど彼女が同性愛者でない事は分かっていたし、私はこのルームシェア生活が続きさえすればそれで良かった。想いを伝えるつもりなどなかった。あの日までは。
彼女が男の恋人を作ってきたのだ。今まで恋愛にはあまり興味が無い、彼氏はいらないと言っていた彼女が。私の見知らぬ男の隣で幸せそうに笑っていたのだ。許し難かった。そんな男の何がいいのだ。背なら私だってひなたよりも高いし、性格だって女の子に好かれやすい。顔だって悪くないはずだ。私の方がひなたの事を何でも知っていて気遣いができて最高の恋人になれる筈なのに。それなのに、あいつは男というだけで私からその座を奪い取ったのだ。
seys___st
INFO2024年バレンタインカードの新堂清志のキズナストーーー!!!!という気持ちでいっぱいなので、2019年のAMで頒布した清玲本『あいすべき食卓』を期間限定でweb公開します🍴たくさんの方にお手に取っていただき、大変嬉しかったです。ありがとうございました。※第2章配信前に描いた作品なので、名前呼び等について本編と異なる部分があります。 14
tadanohimajin28
DOODLE【食卓ニ肉蠅】現行未通過×るるる、肉蠅。
KPを小脇に抱えて踊りました。
気持ち高い高いもした。ありがとう、そしてありがとう。
文目くんって、さ。いじめ甲斐がある。
rinne_bl
DONETwitterのFF14飯テロ企画「#光と共に食卓を」に参加させていただだいた作品です。ドラゴンヘッドでカレーを作る冒険者のお話をメドグイスティル視点で。
お肉ゴロゴロのカレー「メドグイスティル、かまど1つ貸してくれるか」
そういって調理場の勝手口から私に声を掛けてきたのは、我らが主オルシュファン様の大切な客人であり、何度もこの地の危機を救ってくれたミコッテ族の冒険者だった。
「冒険者さん!いらっしゃい!空いてる所好きに使っていいよ!」
冒険者さんが危機を脱してドラゴンヘッドを立った後も、オルシュファン様と通じ合うものがあったのか、友人としてよく訪ねてくるようになった。とくに最近は『鞄の整理がしたい』などと言って、鞄に眠ったままになっている食材を使って料理を作ってくれる。
最初は遠慮していたけど、彼曰く『余った食材をいつまでも持っていても鞄が狭くなるだけだから』とか『宿代のつもりで』と言って粘るので好意に甘えさせてもらっている。何より、彼が作る料理は大変に美味しい。
2837そういって調理場の勝手口から私に声を掛けてきたのは、我らが主オルシュファン様の大切な客人であり、何度もこの地の危機を救ってくれたミコッテ族の冒険者だった。
「冒険者さん!いらっしゃい!空いてる所好きに使っていいよ!」
冒険者さんが危機を脱してドラゴンヘッドを立った後も、オルシュファン様と通じ合うものがあったのか、友人としてよく訪ねてくるようになった。とくに最近は『鞄の整理がしたい』などと言って、鞄に眠ったままになっている食材を使って料理を作ってくれる。
最初は遠慮していたけど、彼曰く『余った食材をいつまでも持っていても鞄が狭くなるだけだから』とか『宿代のつもりで』と言って粘るので好意に甘えさせてもらっている。何より、彼が作る料理は大変に美味しい。
SueChan_Factory
DONEタグ企画【ライヘンバッハの食卓】未完成のトライフルカチッ、と時計の針が動く音にようやく青年は手元の本から顔を上げた。読書に夢中ですっかり時間を忘れていたが、気付けばもうすぐ六時を回ろうとしている。
「嘘だろいつの間に」
誰かに対してというわけではなくむしろ自分自身に対しての独り言。信じられないとでも言いたげに青年は時計を二度見するが、何度見たところで時計の針の位置は変わらない。
優雅な読書タイムもどうやらここで一旦終了のようだ。パタンと読みかけの本を閉じると青年は慌てて部屋を飛び出し、急ぎ早で廊下を駆けて行った。
「残念、一分の遅刻だヨ」
息を切らし勢いよく店の扉を開けた青年をニヤニヤと出迎えた男が一人。三十年後のもう一人の自分でありそしてこのBarの店主。まるでこうなることが分かっていたかのように動じずグラスを磨いている。
2782「嘘だろいつの間に」
誰かに対してというわけではなくむしろ自分自身に対しての独り言。信じられないとでも言いたげに青年は時計を二度見するが、何度見たところで時計の針の位置は変わらない。
優雅な読書タイムもどうやらここで一旦終了のようだ。パタンと読みかけの本を閉じると青年は慌てて部屋を飛び出し、急ぎ早で廊下を駆けて行った。
「残念、一分の遅刻だヨ」
息を切らし勢いよく店の扉を開けた青年をニヤニヤと出迎えた男が一人。三十年後のもう一人の自分でありそしてこのBarの店主。まるでこうなることが分かっていたかのように動じずグラスを磨いている。
ショッッッッックパン🐙
DONE愛は食卓に並んだ | しょくぱnhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19971500嫉妬も焦燥も愛情も全部、噛み砕いて飲み込んだ。
心底大切な家族の一人だから、守り切ってやりたいと思うんだよな。おれだってそうだもん。だから、近い未来で私は貴方を許せるのかな。
じゃがさん
MOURNINGこれは結局完成できなかったルツ漫画(🎈→🌟)最初はお腹の音を聞くル というテーマで描き始めていたのにいつの間にか変わっていた
朝食を食べるためにし食卓へ行くとギンギラギンの二人を見て「(やっぱり類の友達だわ~)」と思うお母さまがいるのでした 7
michiru_wr110
DONEanzr匠メイ
節分から数日後の食卓。試食したり思い悩んだり忙しいメイちゃんと、どっしり(?)構えている火村さん
鬼の正体(匠メイ) ばり、ぼり、ざく! と漫画の効果音のような咀嚼音が響く。思わず口を抑えながら箸を置けば、火村さんは飲みかけのロックグラスを片手に吹き出した。
「ははっ……くっふ……はははははっ!」
「……んぐ」
「喋るな喋るな」
そんなに笑われてしまうような仕草だろうか。黙々と、もぐもぐと、口を動かしたのは単純に美味しかったからなのだけれど。噛み応えがある食感と熱々でジューシーな肉汁から広がる芳香さとほど良い塩加減が絶妙にマッチしていて、いくらでも味わいたい。もう少し柔らかな食感であれば箸が止まらなくなるほどだったに違いないから、きっとこのくらいの固さがちょうど良いのだと思う。
「……、とても美味しいです」
「ありがとよ」
2297「ははっ……くっふ……はははははっ!」
「……んぐ」
「喋るな喋るな」
そんなに笑われてしまうような仕草だろうか。黙々と、もぐもぐと、口を動かしたのは単純に美味しかったからなのだけれど。噛み応えがある食感と熱々でジューシーな肉汁から広がる芳香さとほど良い塩加減が絶妙にマッチしていて、いくらでも味わいたい。もう少し柔らかな食感であれば箸が止まらなくなるほどだったに違いないから、きっとこのくらいの固さがちょうど良いのだと思う。
「……、とても美味しいです」
「ありがとよ」