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    10月16日

    myu_5578

    MOURNING10月16日のTOKYO FES Oct.2022 かぶき町大集会 12にて頒布させていただいた、ペーパとなります。小説『永遠の愛くらい誓えや』の後日談のような感じです。
    本編が一応沖田の誕生日という設定なのに、出オチに使っただけで全く活かされなかったと悔やんでおりましたら、クソ季節感のねぇペーパーになってしまいました。

    ※少し修正しているので、配布時とは若干文章が異なるところがあります。
    ラムネと指輪とお前「結婚指輪ほしくないですか?」
    「ほしくない」
     えーと不満の声を上げて、沖田は土方の膝の上でゴロリと転がった。七月も三週目に突入して、気温はどんどん上がっている。冷房をつけるかつけないかという瀬戸際だ。人と人とがくっついていれば勿論暑い。
    「つーかお前、今見廻りじゃね?」
     首に伝う汗については何も言わない土方だったが、膝上の男のサボりについて言及する。
    「新婚だから別にいいよって近藤さんが」
     近藤の言いそうなことである。土方は顔を顰めた。
    「言ってくれるんじゃねーかなと」
    「言ってねーのかよ‼︎」
     思わずツッコミを入れると、沖田はうつ伏せになって土方の腰に手を回した。隊服の上着は脱ぎ捨てられている。いつもより装甲が薄くて良い。猫のようにぐりぐりと頭を擦り付ける。
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