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    12歳

    Asahikawa_kamo

    DONEオーマで医者やってるidと12歳で身体年齢が止まったmcと敬語が使える5歳kgmとわんぱく9歳fwの話。
    大遅刻ハロウィンネタです。あと家庭教師してるolvもいます。
    続きもので前作は支部( https://www.pixiv.net/novel/series/11342157 )にて。こちらも季節ものなのである程度溜まったら削除して支部に行く予定です。
    ハロウィンネタ「オリバーせんせー」
    「ん? どうしたの、不破くん」
    「これなに?」
    「これ?」

     何の変哲もない、秋の夜長を肌身で感じられるようになったある夕暮れ時のこと。いつものように甲斐田家では家庭教師兼甲斐田不在中の仮保護者として、オリバーが三人の子供たちの面倒を見ている最中だった。今日の勉強を途中でほっぽり出した後に休憩として少し席を外していた不破が、唐突に何かをオリバーの元へ持ってきたのである。
     これ、と称されたものにオリバーが視線を向けると、そこには小学生向けの本が開かれていた。以前、オリバーがいつも勉強を頑張っている不破と加賀美へと幾つか本を見繕って持ってきたことがあったのだが、どうやらその中の一冊であるようだ。桜魔皇国外の国々にしかない珍しいお祭りをかわいらしい絵や写真でまとめたその本の見開きには、とある国で丁度この時期に行われているひとつのイベントについて描かれてあった。
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    malsumi_1416

    DONE或いは、家名を捨てる話
    テランス最大の我が儘
    テ+デ 12歳
    生産元がテラディオなのでテラディオと言い張る
    ※注意:未成年飲酒表現がありますが、これを推奨するものではありません

    『老人と(略』の下敷きにある世界線
    弊テデの主従の成り立ちについての妄想
    テランスの苗字が分からない件に関して、自分を納得させるべく書いたもの
    誠意と覚悟屋敷から乗り付けてきた馬車を降り、無言のまま つかつか足音も高らかに石畳の上を歩いていく。
    後ろを慌てたようについてくるもう一つの足音に無視を決め込み、ディオンは貸与されている寄宿舎の部屋に足を向けた。

    従者は要らぬと言ったのに、よりにもよって大切にしていたたった一人の親友が昨日とは違う口調、態度で今朝から後ろに控えている。
    許されるなら、ただの友達でいたかった。
    悲しみは過ぎると怒りに代わり、ディオンの身の内に降り積もる。
    彼の大切なものを、自分のために奪いたくなかったのに。

    「ディオン様」
    「…っ、付いてくるな」
    「ですが」

    もういっそ文字通り翔んで帰ってしまおうかと何度か頭に過ったが、麗らかな日射しの元、昼前の明るい教会内の敷地には信徒や聖職者がそれなりの数残っていて、驚かせるわけにはいかないと努めて静かにディオンは歩いた。
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