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    15歳

    oh_sawasawa

    MOURNING元々は夏五ワンドロワンライのお題に興奮して書き始めたものでしたが、全く1時間で書けるものじゃなくなったので、こちらで供養。
    ちなみにお借りしたお題は喀血です。
    かなり派手に吐いているので苦手な方はご注意ください。
    モブのおじいちゃん先生捏造。
    体の関係に言及していますが、具体的な描写はないので15歳以上の方はお読みいただけます。
    「感染するとかありえなくね? 他の奴らはともかく俺には無下限あんだし」
     五条は無意識に拾った枯れ枝をグラウンドの向こうに思い切り投げつけながら不機嫌に口を尖らせた。
    「ただの結核ならね。呪霊が関連してるとなると話は別なんじゃない?」
     家入は階段の端のわずかな木影を陣取って紫煙を燻らせている。
     梅雨の薄い晴れ間。さすがに蝉はまだ地面から這い出してはいないようだが、雲間からじわじわと照りつける太陽の反射が二人の制服のシャツに微かなしみを作っていた。
     午後は体術の時間で仕方なくグラウンドに出てみたものの、この二人では特にやることもない。監督の夜蛾も上層部の呼出しで離席しており、実質休講のようなものだ。
    「それにしたって、連絡も取らせないとか横暴だろ。俺だったらとっくに脱走してる」
    10003

    aneniwa

    MOURNINGうちのマイハン♀・ミドリさんの生い立ちと、教官へ向ける態度についての言い訳です。
    『良い子じゃない子が英雄になるとしたら』というのを考えてました。自分勝手かつ迷惑千万な奴ですが、里への恩義は感じているし皆んなのことは家族と思っています。それと母親の墓を守りたいという思いが夜行を迎え撃つ動機になっています。
    あとうちの教官は妻帯者でハン♀とは15歳差。淵源現在で35.6のイメージ。
    マイハン♀が父親を闇討ちする話「……どうだった」
    「死んだらしい。親族の話によればな」
    「馬鹿な。そんなわけがあるまい」
    「ああ。既に別の女と暮らしておる」
    「……」
    「そのような話を聞かせるな。見ろ、……おお、目が開いたゲコ」
    「ほう」
    「……橙か。タタラ場の焔の色だ」
    「そうだな。カムラの子だ。我らの愛し子だ。ミズホのことは残念だったが、……残されたこの子はなんとしても育て上げよう」
    「父親はどうする」
    「捨て置け。無理やり連れ戻したところで使い物にならん」
    「そうだな。……哀れな子だ」
    「名付けはどうなった?」
    「ミドリと」
    「良い名だ。強く育て、ミドリ。母親の分も」







     百竜の淵源に挑む前のこと。猛き焔と呼ばれる狩人は里長に願い出た。

    「父に会う許可を」
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