ダイ好きTVのネタ話(ポプダイポプ)正午を少し過ぎた頃、ポップは二人で住む家を出て、森の方へ声をかけた。
「おーい!メシだぞー‼」
待つこと少々。
いつもならすぐに、文字通り飛んでくる相棒が、戻ってこない。
「あれ?……っかしーな……」
何故かどこにいてもポップの声を聴きつける彼の相棒──ダイが、すぐに戻ってこない理由。
その考え得る可能性としては、他のこと──例えば修行などに集中していて声が届いていないか、或いは眠りについていて意識がないか。
──よりによって、こんな日に。
「……しゃあねえなあ……迎えに行くか」
そう呟き、彼が居るであろう森へと足を進めていった。
木漏れ日の中、ガサガサと森の奥へと踏み込むうち、ポップは違和感を感じた。
ダイの気配は、森に入って割とすぐに見つかった。
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