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    2月6日

    mamono_sonpo

    MOURNING3代目手作りアクスタのお話し(長い)

    2月6日、3代目手作りアクスタを、事故で失いました。
    写真は最後の姿です。

    翌日、旅行を控えているのに、私は何故、そこへ行ったのだろう…。
    髪を切りに行くつもりが、陽気に誘われたんだ、海まで。今、話題の、シンガーソングライターのご実家のカフェ(現在、閉店中?)横を通って行きます。不思議な雰囲気の看板が印象的。

    まさに、キラキラキラリ、あの曲が似合う海へ。
    穏やかで静かな海は、冬もあたたかい。
    大好きなスポットは、海水浴場と、海へ迫り出した道。歩いて行き、座ることもできます。

    砂浜で撮影後、海へ迫り出した道へ。風は微風。
    座り、撮影をしようと手にした瞬間、リックが岩や石の隙間を経て、海へと落ちてしまいました。

    アクスタは薄く、不安定なことが気になっていました。
    レンが倒れやすい為、スタンドを大きいものに変えていましたが、リックは小さいもの。
    ふたりを、大きい方へまとめて乗せた瞬間でした。

    何処へ行ったかわからず、潮も満ちた為、救出を諦め…
    3代目リックがさみしくないようにと、3代目レンもリックがいるであろう辺りに、置いてきました。
    現実的には、あまりよろしくないとも思いましたが…ひとりぼっちにできませんでした。
    今頃、竜宮城にいてくれたらと願っています。

    急いで帰宅し、4代目アクスタが誕生しました。
    しかしリック…セルフラミネートの粘着部分へ、顔からダイブするし…好奇心旺盛な人だからなぁ…
    一目惚れし情熱的な性格から、弊のリックは、元気になった今、何でも興味を持っています。
    その、好奇心旺盛さが、弊旅団と私をも、導いてくれたと思っています。

    スタンドに名前が入っている理由は、ふたりが安定しやすい方向を、わかりやすくする為でもあります。
    ミゾの中にある、凸部分が背中側になり、なんらかで少しだけ、安定をしてくれるみたいです。
    ただし、薄さは変わらない為、もう一枚、板を追加するかな…

    リックいわく
    「3代目は厄落としだね。4代目は、ご利益ありそうな所から始まったから、良かったと思うよ。」

    去年11月から、仕事で最後の最後、一番過酷で壮絶でした。
    その中を支えてくれた、3代目手作りアクリルスタンドのリックとレン、本当にありがとう。

    fuyuge222

    DONE2月6日開催ウェブオンリー【絶対晶♀至上主義】展示小説②です。

    全てが終わった後オズの城で暮らしているふたりの、ある朝の話(オズ晶♀)

    パスワードはお品書きに記載しております。
    春にとける檻 それはたとえるなら、少しぬるめのお風呂で揺蕩っているときのような。あるいは、自分より大きなふかふかのパンケーキに身を沈めたかのような。あたたかで、甘やかな心地。少しだけ怠惰で、手放せないくらい愛おしい時間。……夢と目覚めの狭間で、晶はそんな幸福を味わっていた。
     呼吸の度に肺に満ちる空気はすこし冷たい。芯までぬくもった身体にはちょうどいいようにも思えたが、あいにくと今日はもっと温かくなりたい気分だった。瞼をおろしたまま、すぐ隣で横になっている熱のかたまりにすり寄る。決して高くはない、けれど確かなぬくもりがじわじわと伝わって、知らず口角が上がった。
     このまま溶けるように眠ってしまおう、そう胡乱な頭で考えていると、不意に冷たい空気が流れ込んできて頬を撫でた。思わずきゅっと眉間に皺が寄る。せっかくいい気分だったのに、と抗議するように頭を熱にこすりつけた。そのまま、冷気から逃れるように、布団の奥を目指して潜り込む。最も心安らぐ場所はどこかと手探りで探して、やがて広くてあたたかい胸元に落ち着いた。頭を預けて深く息を吸うと、彼の匂いが胸いっぱいに満ちて、心までぬくもる心地がする。わたあめに埋もれるような甘やかな幸福を手放したくなくて、晶はオズの寝衣の裾を控えめに握り込んだ。
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