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    SG

    ポイピクミッシェルさん

    СДЕЛАНО月イチ企画の第七弾です。

    サイチくんが一人で🚬吸ってるだけのお話です🤭
    2023年7月 パンツごわごわ あー、煙草吸いたい。
     普段はあんまりそんなこと思わないのに急にそれはやってきた。なんだかすごく煙草が吸いたかった。俺は隣で眠る尾形を起こさないようにそっとベッドから抜け出した。

     尾形は多分、俺のことがすごく、すごーく好きなんだけど基本態度には出ないから。だから今も俺に背を向けて眠っていた。それがたまに無性に淋しいと思う時もあるけど今はそれがありがたかった。尾形に一ミリも怪しまれず俺は立ち上がり、真っ暗な部屋の中から脱ぎ捨てたシャツとパンツとズボンをかき集め、玄関先でそれを着て、スニーカーを履いて外へ出た。


     今日は夕方に雨が少し降ってアスファルトが冷めて、だから外へ出ても昼間の暑さが和らいでいた。ちょっとだけ涼しくて俺は嬉しくなった。俺のアパートの階段は鉄でできているから歩くとカンカンと音がする。ズボンの右ポケットに入っているスマホをチラッと見たら午前二時で。俺の部屋から階段までは距離があるけどもしかして、ひょっとしたら足音で尾形が起きてしまうかも。時間も時間だし、俺はゆっくり、踵から柔らかく一段ずつ踏みしめながら階段を下りた。
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    kotoha_654

    СДЕЛАНО甘えてくる猫につい手を出してしまったら、気づいたときには後戻りできないくらい夢中になっていたヒュー。自由な猫ですが、興味もない奴に好きにさせるほど爛れてないし、甘えるのも縋るのも実はヒューだけ。普通に両想い。ただ言葉を通わせていないだけの二人。※修業時代妄想
    縋りつく熱ぴと、と背中に温かいものが触れる。

    ヒューは特段驚くことなく、ああまたかと、その熱源のしたいようにさせた。背中越しに触れるのはキャットの背中だ。ベッドに胡座をかいて座るヒューは、やや首を回して様子を確認した。

    膝を抱えて俯く小さな頭。わずかに震える細い肩は、まだまだ成長途中の少年の身体だ。

    時刻はとうに日付が変わる頃。そんな夜更けに職人頭であるヒューの部屋に、ノックもなくやって来るのはただひとりだ。時折、こうしてやって来ては何も言わず、ただヒューの側に居座る。

    その始まりは、彼の過去を知って以降だったように思うが、明確にいつだったのかヒューはすでに覚えていない。それくらい前のことだ。

    当初、あまりに自由な振る舞いに叱ろうかとも考えたが、夜に現れるキャットは不思議としおらしく、そんな気はすぐに失せた。しかもそれは無意識のようで、子供が親を求めるように、ぴとりと身体を寄せてくるのだ。
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