Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    bot

    Kameiyafwon

    PROGRESSるつかめ続き
    一話の部分までは校正してない状態で進捗BOTとしてあげます戒め
    司くんの家には駆け足で向かうと、咲希くんが玄関で出迎えてくれた。あがってというお誘いには申し訳ないと答えるととても悲しそうな顔をして……いたたまれなくなったのか司くんが慌てて理由を述べると、じゃあこれを持っていってと小ぶりのピンクの可愛いバケツをくれた。
    なるほど、これなら落とす心配もなく運搬できる。気遣いが出来る優しい家庭だなぁ。天馬家のいいところをまたひとつ知ったや。
    先程の公園に戻ってくる頃には辺りは暗くなってしまい、ベンチ付近で灯る照明だけが周囲を照らしてくれている。
    心細い思いをさせてしまったかな。ダンボールを開けても、亀くんは一向に頭を出そうとしなかった。
    「ごめんよ」
    なるべく驚かさないように、そっと両手で持ち上げる。
    うんともすんとも動かないから不安になったが、バケツに入れたらもぞもぞと足だけ動いたので、なんとか生きているようだ。
    まだ亀くんも生きることを諦めていない用に見えて、
    なるべくストレスを与えないように、静かに、でも少しだけ歩みを早くして帰宅する。
    僕の両親は比較的放任主義なきらいがある。僕の部屋なら(騒音が程々の程度で収まる枠ならば)何をしてもいいといった具 3131