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    こずえ

    ちょこ

    DONEアイドラ小説
    こずえ先輩と世良の話
    専属になって欲しいと世良が言う話
    「こずえ先輩、今日もよろしくお願いします」
    「お、世良来たね〜座って座って」
    放課後、美容科の教室を覗いた世良は丁度準備をしていたこずえを見かけてそのままいつもの様に椅子に座る。こずえは世良のヘアゴムをゆっくり解くと髪を梳かしながら話す。
    「うん、ちゃんと手入れされてるね〜。オレが前勧めたシャンプー使ってる?」
    「はい!あれすごくサラサラしますよね」
    「でしょー?世良の髪質に合ってるやつ選んだからね、あと、今日勧めたいものがあって……」
    そう言うとバックの中を探し始めるこずえの後ろ姿を見て世良は見つめて口を開いた。ずっと考えてたことを。
    「……ねぇ先輩、俺の専属になりませんか?」
    「…………え?」
    突然言われたことに驚いたのだろう、なにやら容器を落としてしまってこちらを見て固まるこずえ。彼のそんな様子を見て少し笑ってしまったが、世良は話を続ける。
    「ずっと考えてたんですけど……。先輩の手、魔法の手だなぁって思ってて。初対面で俺の髪を綺麗って言ってくれたのも、今もこうして専属というわけじゃないのに髪の手入れとか、肌の手入れとか教えてくれたり……。先輩って魔法使いなんですよ、だから… 1095