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    ラブソング

    Orr_Ebi

    TRAINING喧嘩する沢深。でも仲良し。
    なんだかんだ沢が深に惚れ直す話。
    とあるラブソングを元に書きました!

    大学生深津22歳、留学中沢北21歳くらいをイメージしてます。2月のお話。
    期間限定チョコ味 足先が冷たくなっていく。廊下のフローリングを見つめて、何度目か分からないため息をついた。
    「ちょっと頭冷やしてきます」
     深津さんにそう告げて部屋を出てから、15分は経っている。もうとっくに頭は冷えていた。爪先も指先も冷たくなっていて、暖かい部屋の中に入りたいと思うのに、凍りついたようにその場から動けなかった。
     なんて事ない一言がオレたちに火をつけて、すぐに終わる話だと思ったのに、想定よりずっと長くなって、結局喧嘩になった。オレが投げかけた小さな火種は、やがて深津さんの「俺のこと信用してないのか?」によって燃え広がり、結局最初の話からは全然違う言い合いへと発展し、止まらなくなった。
     いつにも増して深津さんが投げやりだったのは、連日の厳しい練習にオレの帰国が重なって疲れているから。そんな時に、トレーニング方法について何も知らないくせに、オレが一丁前に口出ししたから。それは分かってるけど、でも、オレがやりすぎなトレーニングは体を壊すって知ってるから、心配して言ったのに。
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    Fantome

    DONEあの有名ならぶそんぐを歌う2人。
    あい うまれてました
    ※メモ程度

    おねえさんのお店に来たこらさんとあいがうまれたひを歌う、ボーイのろーさんの話。
    ろーさんは普段は早い時間ボーイさんしてて、日付変更くらいに週末限定で別店舗のキャストしてる。(どうでもいい設定)
    【現パロ】黒服ロー愛生まれてました「おぉ、そうだロシナンテ!おまえもなにか歌ってきなさい。」
    「それはいいな!」

    今日は会社の飲み会があり、二次会の会場で思いついたように上司たちが囃し立てる。だいぶ酔いが回ってきているらしい。楽しそうで何よりだ。
    お堅い職種の為、風営法を守っていない店は使えないので必然と行ける店は限られている。オーナーの弟である自分が行くと融通も利くので今日はドフィの経営するクラブの1つ、お姉さんのいる店、所謂キャバクラに来ていた。

    「えー…、何かってそんな無茶振りな。嫌ですよ、ステージの上なんて晒し者じゃないですか…。」

    通常クラブのカラオケと言うと席で歌えるところも多い中、この店は豪華なステージセットを用意してあり客席の前方、目立つ場所で歌うルールになっている。今ドフィはいないがもしかしたら裏にいるだけかもしれないし、この店にはローもボーイとして出勤している。素面の知り合いの前でノリノリで歌う度胸はない。
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    sangurai3

    DONE恋人の日記念SS 恋人設定のポプメル。原作完結後想定。
    記憶の中の数少ないラブソングを総動員して書きました。甘さが出てるといいな。
    月夜のコネクション 日付が変わる一時間ほど前、メルルは寝室の窓を開け夜空を見上げる。外からは涼やかな風に乗って森の香りが流れてくる。聞こえるのはかすかな虫の音とフクロウたちの鳴き声。テランの夜は今日も静かだ。
     祖母のナバラは先に眠っている。若い娘がいつまでも夜更かしをするんじゃないよと言い残して。苦笑しながら頷いたが、このささやかな日課をやめるつもりはない。明日を迎える前のわずかな時間。このひとときこそが今のメルルにとって最も幸せな時間だと言えるのだから。
    (ポップさん。ポップさん。起きていらっしゃいますか)
     メルルは心の中で呼びかける。大戦のさなかでポップと繋がった『回線』は今も使用可能ではあるが常時接続はされていない。お互い常に感情が繋がりっぱなし感知されっぱなしでは都合が悪いこともあろうと、諸々調整の末普段は『閉じている』状態を保つことで同意したのだ。例えるならばお互いの心の中に小さな扉があって、メルルがポップの扉をノックし内側から開かれたときだけ通信が可能になるというわけである。そしてその『閉じた』状態を開くのがこの時間。今日が明日に変わる前の約一時間、メルルとポップは二人だけの心の会話を楽しむことにしている。
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