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    公開

    subaru_no_iine

    PROGRESS以ぐだ♀ オメガバース β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ご都合主義
    ・メリバの予定
    クリフハンガー的な場所まで公開して残りを本に収録いたします。
    今後、反倫理的・微グロ・死ネタが含まれますので、どうぞお気をつけてご覧ください。以ぐだちゃんはハッピーです。たぶん。
    わたしのすてきな夢 9 立香と逢うことを考えに入れなくても、昼夜逆転していいことは何もない。
     編集者やクライアントは昼間仕事をしているのだから、即座に連絡を取るなら合わせた方がいい、というのは道理だ。
     だから以蔵も、相手の都合のない時は昼間に行動しよう、と心がけている。
     コミッションのラフをクライアントに送り、新しいネームを切っていたら夕方になった。液タブを立てかけてデッサン人形を置き、ポーズを取らせて鉛筆を執った。
     男女兼用の人形の腰を細め、ヒップを張り出させてスケッチブックに落とし込む。
     えい感じじゃ、と思いながら鉛筆を動かしていたら、外で車の停まる音がした。ほんの少し集中が途切れる。
     繁華街ならともかく、駅から徒歩十五分の住宅地にわざわざ来る者はそういない。以蔵の家の表は道路で、裏もアパートに隣接しているから、近所に駐車できるスペースはない。
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    りん(凛)

    PROGRESS現在蒼さんと共同執筆中の零景小説の中の、バボスコ編を一部期間限定で公開します。

    基本休みが合う日に進めている感じなので、進行スピードは遅めですが、今年中にはなんとか出したいなー!と思っております。
    バボスコ(バーボン視点)金曜20時の繁華街は、まさにピークタイムだった。
    色とりどりのネオンが煌めくメイン通りは、闇など一切感じさせないほど明るく輝いていて、そこかしこで大学生のグループや仕事終わりのサラリーマンが賑やかに騒いでいた。
    「じゃあ、また来週ねー!」
    ところどころで聞こえてくる何気ない別れの挨拶が耳障りで、頬を赤く染めて上機嫌に酔っ払う群衆を横目に、早足でその場を通り過ぎる。


    『じゃあ、また今度ね』
    何の根拠もないその台詞を当たり前のように言い合う彼らが気に食わないのは、きっと過去の己と重なるからなのだろう。





    『今日の夜、久しぶりに飲みにいかない?』
    昼休みに送られてきたメッセージは、今考えると彼にしてはやけに唐突だったかもしれない。けれど、当時の僕はそういう時もあるんだろうな、と気にも止めていなかった。それより滅多にない彼からの誘いに二つ返事で了承したい気持ちでいっぱいだったのだが。
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