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    カゲロウ

    nukohumi_sq

    DONEカゲロウさんと添い遂げるために禁忌を犯して長い長い寿命を得たハンター♂の話。
    の2話目。
    場所はkmrの里と大社跡ですが、キャラクリ済みのハンター♂とオリキャラしか出てきません。
    「ありがとうごぜえますカミサマ、本当にありがとうごぜえました!」
    「いいって、いいって。いや、拝むことないだろ……」
    「こちらは御礼の品でごぜえます、どうか受け取ってくださいまし!」
     カムラの里の農夫の依頼を受けてオロミドロを無事討伐したカミサマ───と、呼ばれる青年は、必死に頭を下げて手を合わせる農民たちに若干引いてしまいつつも、御礼の品だと渡された包みはしっかりと受け取って社に戻った。若干引いた、といっても、青年にとってはいつものことなのである。毎度毎度、そう気にすることでもない。
     鎮護の御廟も今は昔、などとはよく言ったもので、カムラの里からほど近い「大社跡」と呼ばれる地域には、以前より数は減ったにせよ、今でもモンスターが棲み着いている。高い岩場や山間の狭い土地が多く、隠れ場所を探すのには苦労しないのだから、それも当然だった。今回、里の農夫が討伐を依頼してきたオロミドロも、大社跡からそう遠くない場所にある農地を巣にしてしまっていた、というわけだ。今も昔も、人々が生活を営んで、そのすぐ隣にモンスターたちがいて、そうしてたまに交わりぶつかり合うことに変わりはない。
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    minaduki_comcom

    DONEカゲロウさんの、突撃!となりの因習村

    ○○事件、愛弟子日記の下地の話になります
    ハッピーエンドが確定してるなら過去にどんだけ鬱盛っても大丈夫ってブッチーが言ってた


    ※【重要】一部登場人物が可哀想な目にあっています。ウツハン♀世界線の話ですがこの話はあまりウツハン♀してません。作中の里の設定等全ては妄想です【/重要】
    カムラふるさと老人会活動記録より「この子は私の子だ。相手なんか関係ない。私が産んで、私が育てる」



     …書に曰く、娘の相手など想像に難くないが、がんとして口を割らないその頑なな態度こそが古老たちを怒らせたのだという。
     行き遅れの小娘の分際で、若い衆に祭り上げられたあの男と同様に、何か勘違いしてはいないかと。

     例えばハンターの世界、野生の世界であれば実力主義、そこに男も女もないのかもしれない。だがここはカムラ、禍群れる隠れ里。狩り場の荒野ならば風に煽られ流れ行く淀みも、里に吹き込んだが最後行き場を失くしてただ澱むばかり。
     彼女のそれが許される歴史も風土も、ここには何も育っていなかったのだ。


     結果、頼れるものも居らず行き場を無くした娘は、暗くじめじめとした座敷牢で子を産み落とした。
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