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    怪文書

    6IRORI

    CAN’T MAKEゲタ水怪文書供養
    文字を書いたことない人間が書いた文字です、終わってます
    今日は久方ぶりの快晴であった。
    ここ数日ずっと雨や雪が続いており、毎朝出社するのも億劫になるほどの天気の悪さだった。一歩そとに出ると途端に空気は湿り、足元ではぴちゃぴちゃと音を立てて、泥水となった雨が革靴を汚す。それを数日繰り返せば、たとえ仏様であったとてこの悪天続きの気候に辟易とする頃だろう。
    故に、昨晩の夕食で流していたテレビのアナウンサーから、明日は降水確率0%、とても清々しい天気になるでしょう!と告げられた時、漸くこの憂鬱な天気から開放されるという安堵感と、

    「……じゃあ、明日は天日干しした布団で寝れるってことか」



    ここから始まるラブストーリー

    昨晩はその後、洗濯日和と分かった途端まず溜まっていた洗い物を洗濯機に突っ込んだ。夜に予約をして朝に干し、その後に布団を洗おうと考えたからだ。梅雨でもないのにこんなに雨に悩まされるとは思っていなかったな、とボヤきながら、水木は洗濯機から洗い終えた洗濯物を取りだした。タオルのシワをパンッパンッと音を鳴らしながら勢いよく伸ばす。靴下を揃え、適当に干しやすい順番にしつつ要領よくカゴに入れていく。
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