Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    ❄️とうふ❄️

    MEMOふしファイの捏造しかないやつ!!
    かつてのロンヨウ(合ってる?)の森で暮らしていた頃の話。人間があまりに弱かったから、色々手を貸してやったり友好的に付き合っていた頃のフーシー妄想注意。人間達から惚れた腫れたとか沢山聞き齧って耳年増になる姫(攻)可愛いじゃないですか…。全部捏造なんですよね…。ふし→ファイです。
    『可愛い子』
    https://poipiku.com/752081/6017598.html
     いくら夏とはいえ、その日は格段に暑かった。森で暮らす動物たちも、木陰や岩陰にじっと身を潜めて動かず、日没を待つばかりだ。風息達とて例外ではない。さっきから口を開けば暑い暑いとぼやいてばかりだった洛竹は、知らぬ間に限界を迎えたらしく、突然虚淮に抱きついてきたかと思えば、だらしなく冷たい氷の体に枝垂れかかったまま離れなくなった。
    「あ〜夏はやっぱり虚淮で涼むに限るな〜」
    「そうか」
     ぺたぺた、生温い温度が首筋や胸元に伸びてくる。人懐っこい洛竹の、スキンシップの過剰さなど今更だ。あんまりに暑苦しかったらこの手を氷漬けにしてやろうと思いながらも、虚淮は先程から蛇の如く腰に巻きついて離れないこの奇妙ないきものを受け入れた。そんな二人の様子をみて、天虎が混じりたそうにソワソワとしていたが、自分のふっさふっさな体毛と、虚淮よりも何倍も大きな体に気がつくと、悲しそうな顔をして、ポテポテと近くの岩場に大きな体を収めた。優しくて健気な弟分に、そっと冷気を送ってやる。
    1912