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    mapleganache

    INFO無配予定の今鳴できたとこまでサンプルです。大学生設定。かなり捏造。
    配布形式は新書メーカーかPDFにするつもりです。
    完成を祈っていてください……。
    8/28無配(予定)パソコンのディスプレイに『送信完了』の文字が映される。それと同時に鳴子章吉は背後のクッションに倒れこんだ。

    「あー、やっとレポート倒したで……。こないにキツかったんか、レポートっちゅー奴は」

    いつの間にやら日も落ちて、暗くなったワンルームでグダグダと独り言ちながら、鳴子は寝返りを打った。時刻は午後十一時半。大学生になって初めての期末レポートも無事終わったし、このままシャワーを浴びて寝てしまおう。そう思いながらふと意識を周りに向けると、視界の端で充電中のスマートフォンの画面が点灯した。
    何気なく拾い上げ、ロック画面を確認する。画面に映るそれはメッセージアプリの通知であった。送信者の名前を認識した瞬間、レポートで枯れ切っていた鳴子の脳は再び働きを取り戻す。映し出された『今泉俊輔』という名前と、『おやすみ』という端的なメッセージに、鳴子は思わずロックを解除しメッセージアプリを開いた。既読をつけて『起きとったんか』と返す。それからしばらく画面とにらめっこしてみたが、既読の二文字はつかない。諦めて悶々とする感情を引きはがすように立ち上がると照明を点けカーテンを閉め、風呂場へと向かう。頭の片隅でスマートフォンを気にしながら服を脱ぎ去り浴室に入ると、シャワーのコックをひねった。
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    YouO_prpr

    DONE勇作殿webオンリー『花咲く少尉殿White&Black』開催おめでとう御座います!現パロ、かつアイドルをやっている勇尾です。
    十五周年コンサートに行くドルオタのモブ子ちゃん目線のお話です。お互いへのラヴがつよい勇尾。

    PDF版はBOOTHにて。
    https://alter-ego0345.booth.pm/items/3931199
    ユーアンドアイ その人は、まるで絵本から飛び出してきた王子様のようだった。
     きらきらとスパンコールが光る衣装よりも、眩しいばかりのスポットライトよりもひかり輝くその笑顔に、幼い私は確かに恋をしたのだ。

    ***

     私は所謂アイドルオタクというやつを、かれこれもう十三年やっている。今年二十五なので、人生の半分以上だ。しかも、同じ人を、自分でもびっくりするくらい一途に追いかけている。
     きっかけは忘れもしない、十二歳の金曜の夜。彼を、彼らをはじめて歌番組で見かけたその日に、私はアイドルという底なし沼というにはあまりにもきらきらして幸せな世界に頭から思いっきりダイブしたのだ。
     そんな私の人生の半分を占めるその人は、花沢勇作くんという男性である。年齢は今年で三十一歳。デビューは十六歳の時で、メンバーカラーは赤。尾形百之助くんとデュオユニットとして十五年間活動する現役アイドルだ。最近は本業のアイドルだけじゃなくてドラマや映画、それからアナウンサーとしても活躍していて、CMを含めると彼の姿を見ない日はないくらい。
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