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    aki

    kaoi_aki

    DONEユが女の子たちに化粧される話。しおらしい村娘ユとどぎまぎするキ↓のユ目線です。
    https://twitter.com/kaoi_aki/status/1517819483263406080?s=21&t=a-EQ0Vju-9GMuPvqVsow8w
    ビビディ・バビディ・ブー「オレンジ系とパープル系だったらどっちがいいと思う?」
    「うーん、ユージオさんは肌が白いから……」
    「アリス、私たちはこっちの化粧品に詳しくないから、ちょっと教えてほしいんだけど」
    「ええ、何でしょう」
     頭上でさまざまに取り交わされる会話はまるでレシピを相談する料理人たちのようだ。ユージオは下ごしらえ前の食材の気分で、天幕の中の椅子にちっちゃくなって座っていた。抵抗とか提案とかいうことはとうに試み、失敗に終わっている。俎上の魚としては調理がすみやかに終わることを祈るのみ。
    「着るのはアレでしょ、青いワンピース」
    「やっぱりカワイイ路線で行くならピンクじゃないですか?」
    「うん、ユージオくん似合いそう」
     話がついたようで、ユージオの座る椅子の背もたれに手をかけ、アスナが横合いからのぞき込んできた。柔らかな微笑みは普段通りのようにも見えるが、彼女がとても上機嫌であることは言うまでもない。ユージオは逃げ場がなくなったように感じた。さっきまでも別段あったわけではないのだが。
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