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    みお

    からん

    DOODLE現パロ高校生(シャディミオ5本、4スレ1本)纏めました。
    きみと青い春01

    「すいません、ちょっといいですか」
    此処はゲームセンター、しかもクレーンゲームに特化している場所だ。そして私は店員、なので呼ばれることには慣れている。慣れているのだが、頭一つ以上は大きい男性には流石にたじろぐ。あ、しかもこの制服は有名私立校だ。モデル並みどころかモデル越えの高身長に、金髪をポニーテールにしているというスタイルすらよく似合う。
    「一つ取れたので、もう一つを移動して貰いたいんです」
    「了解しました。一つ取られたとは、おめでとうございます!」
    「ありがとうございます」
    驚くほど眩しい笑顔である。人生経験豊富ではない私にとって、今日が最高の日かもしれない。そんな彼に案内されて、やってきた筐体前には大きなエビフライ(冗談でも比喩でもない、巨大エビフライのぬいぐるみがあるのである)を抱えている美少女が待っていた。イケメンに目を潰されたかと思った次の瞬間、眩い美少女に目を焼かれた。どうなってるのこの高校、もしや顔面偏差値でもあるのかと時代遅れな偏見すら持ってしまう。美少女の髪色は、まるで男子高校生の対になるような白銀をしていた。近付かない距離でも睫毛の長さが見えて、エビフライの尻尾に顔を埋めるだけで可愛さが炸裂している。
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    はなねこ

    PROGRESSシャミプチオンリー新刊のおまけ本のサンプルです。ミオリネに生えちゃった猫耳を引っ込めようとするシャディクのおはなしです。
    成人向けですがサンプルは健全パートです(スレちゃんとサビ先生のパートです)
    キャラメリゼキティ 窓から見える空は雲ひとつなく、『天高く』という言葉の通りどこまでも青く澄みきっています。ソアリングをする鳥達さながらに、学校全体が祭りに向かって上昇していくような――ロッカーの内側からも立ち込める熱気とざわめきに、肌がちりちりします。段ボールや模造紙やスプレー缶で埋め尽くされた廊下をえっちらおっちら駆け抜けて、たどりついた保健室。失礼しますと入室の言葉をそえるのも忘れて、わたしはガラリと戸を開けました。
    「サビーナ先生! サビーナ先生、たいへんですっ!」
     保健室の中ほどに置かれた丸テーブルに腰を下ろして、何やら難しそうな書類をまとめていたサビーナ先生が、顔を上げてわたしに視線を向けました。
    「二年三組出席番号三十一番スレッタ・マーキュリー、廊下を走るな……と言いたいところだが、どうやら緊急事態のようだな。君の背中で眠っているのは同年同組出席番号三十六番ミオリネ・レンブランに見えるが……」
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