カズヤ
オサハタ
DOODLEカズヤギ(同期で同い年設定、若い頃、まだ単なる友人のとき、ヤギヤマさんに元カノいる)照準器を覗く瞳「でっ……っか!」
僕の部屋に入るなり、カズサはそう驚いたあと、
「え? これなら俺も寝れない?」
と聞いてきたが、
「駄目だ、お前は床だ」
僕はぴしゃりと言い放った。
同期大勢との酒も交えた会食の後、『帰るのだる〜い、お前の部屋近いだろ? 泊めて?』と、無遠慮に肩を組み擦り寄ってきたカズサに
「床でいいなら」
とつっけんどんに返したものの、それにも『おっけ〜い!』と陽気に笑う、自分より背丈が勝る相手を半ば引き摺って帰宅した自室で──
僕が快適に日々眠るため、かなり無理をして購入した、クイーンサイズの寝台を見たカズサの反応が、先の言葉だ。
「床でいいと言うから泊めてやるんだ」
「え〜? でも俺寝相はいいよ?」
「関係ない、これは、僕がひとりでゆっくり眠るためのものだ」
1550僕の部屋に入るなり、カズサはそう驚いたあと、
「え? これなら俺も寝れない?」
と聞いてきたが、
「駄目だ、お前は床だ」
僕はぴしゃりと言い放った。
同期大勢との酒も交えた会食の後、『帰るのだる〜い、お前の部屋近いだろ? 泊めて?』と、無遠慮に肩を組み擦り寄ってきたカズサに
「床でいいなら」
とつっけんどんに返したものの、それにも『おっけ〜い!』と陽気に笑う、自分より背丈が勝る相手を半ば引き摺って帰宅した自室で──
僕が快適に日々眠るため、かなり無理をして購入した、クイーンサイズの寝台を見たカズサの反応が、先の言葉だ。
「床でいいと言うから泊めてやるんだ」
「え〜? でも俺寝相はいいよ?」
「関係ない、これは、僕がひとりでゆっくり眠るためのものだ」
オサハタ
DOODLEカズヤギ飴と鞭「なんで?」
と聞いた。
ヤギヤマは、
「なに、が?」
と、聞き返した。その荒いだ吐息は感じ慣れないもの。
下腹がじくりと疼いた。
「いつもと、違う」
そう応えた俺の、声は、掠れていて余裕など微塵もなくて、我ながら愚かしいがそれよりも、気になったんだ。
いつも、と、違う。
そう、今日のヤギヤマは違うんだ、いつも、と。
いつもは、掴めないんだ、何も。何ひとつも。
こうして触れていても、内側を求めても、俺が、何度、好きだと音にしても、ヤギヤマは冷ややかで静やかで、それでいて、そのくせに、俺を拒まない。
ただそこに居て、俺が求めるままに俺を受け入れるだけで、声も出さず、止めもせず、何も、せず、決して手を伸ばしては、来ない、来なかった、の、に──
1159と聞いた。
ヤギヤマは、
「なに、が?」
と、聞き返した。その荒いだ吐息は感じ慣れないもの。
下腹がじくりと疼いた。
「いつもと、違う」
そう応えた俺の、声は、掠れていて余裕など微塵もなくて、我ながら愚かしいがそれよりも、気になったんだ。
いつも、と、違う。
そう、今日のヤギヤマは違うんだ、いつも、と。
いつもは、掴めないんだ、何も。何ひとつも。
こうして触れていても、内側を求めても、俺が、何度、好きだと音にしても、ヤギヤマは冷ややかで静やかで、それでいて、そのくせに、俺を拒まない。
ただそこに居て、俺が求めるままに俺を受け入れるだけで、声も出さず、止めもせず、何も、せず、決して手を伸ばしては、来ない、来なかった、の、に──
オサハタ
DONEハロウィン。Twitterサークルでリクエスト募集して頂いたものと自主的に描いたものたち。①リクエスト。『夢可愛い感じの衣装のヤギヤマさんとサギョウくん』
②リクエスト。『悪魔とか吸血鬼のカズサとカソックを着ている神父様のヤギヤマさん』
③②の差分で若カズサ
④自主的なもの。ナイ〇メア・ビフォア・クリスマスのジャックの半田くん
⑤自主的なもの。ハロウィンカラーな吸対制服の半サギョ
⑥おまけカズサ(地味ハロウィン)
⑦らくがき 8
オサハタ
MEMOカズヤギのメモきみがすき カズサとのキスは、嫌いだ。
「……──っ、は」
一度し始めたらひたすらに長くて、深く、て、呼吸が浅く、なっ、て、それで─……
「……っ、ぃ、い加減に──」
しろ、と、言おうとした、言うつもりだった、それなのに言えなかったのは──
「……ごめん」
そう口にする、カズサ、が──
思春期の青さをとうに捨て、異性との酸いも甘いもそれなりに経てきたはずの、そんな、ひとりの大人が、
「好き、だから」
などと、生来のものよりも更に目尻を下げて、ともすればだらしなく、だがしかし、腹の裏まで曝け出す、ような、そんな、甘く滴ってきそうなほどの、瞳で、僕を見下ろしながら先んじて言ったからだ。
そして、それを目の当たりにして息を呑んでしまったこちらの口を、またしてもその濡れた唇で塞がれ、て、しまっては──
454「……──っ、は」
一度し始めたらひたすらに長くて、深く、て、呼吸が浅く、なっ、て、それで─……
「……っ、ぃ、い加減に──」
しろ、と、言おうとした、言うつもりだった、それなのに言えなかったのは──
「……ごめん」
そう口にする、カズサ、が──
思春期の青さをとうに捨て、異性との酸いも甘いもそれなりに経てきたはずの、そんな、ひとりの大人が、
「好き、だから」
などと、生来のものよりも更に目尻を下げて、ともすればだらしなく、だがしかし、腹の裏まで曝け出す、ような、そんな、甘く滴ってきそうなほどの、瞳で、僕を見下ろしながら先んじて言ったからだ。
そして、それを目の当たりにして息を呑んでしまったこちらの口を、またしてもその濡れた唇で塞がれ、て、しまっては──
matafuetahito
DOODLEカズヤギ(過去に付き合った人のいる🐐さんです。)
スタンドバイミースタンドバイミー
「ふくたいちょー、昨日のドラマ見ましたぁ?」
夜と違い、閑散とした昼過ぎの吸対のオフィス。終わらない報告書が嫌になったのか、イヨノが隣のミツキに話しかける。
「見てない。あれ、すごい話題になってるけど、最初っから見なかったからもう見る気なくて。」
ミツキはパソコンから目も手も離さず、淡々と答える。
「!!じゃあ今日、上がったら今までの録画してるんで、一緒に鑑賞会しましょーよ!!あれめっちゃ面白くてっ……」
イヨノはミツキにかぶりつく勢いで、畳み掛ける。
どうやら、二人はこの勤務のあと、話題のドラマの鑑賞会をするらしい。仲が良くて何よりだ。
しかし……
「イヨノ、後の楽しみがあるのはいいけど、溜まってる報告書もちゃんと進めなさいね。」
2219「ふくたいちょー、昨日のドラマ見ましたぁ?」
夜と違い、閑散とした昼過ぎの吸対のオフィス。終わらない報告書が嫌になったのか、イヨノが隣のミツキに話しかける。
「見てない。あれ、すごい話題になってるけど、最初っから見なかったからもう見る気なくて。」
ミツキはパソコンから目も手も離さず、淡々と答える。
「!!じゃあ今日、上がったら今までの録画してるんで、一緒に鑑賞会しましょーよ!!あれめっちゃ面白くてっ……」
イヨノはミツキにかぶりつく勢いで、畳み掛ける。
どうやら、二人はこの勤務のあと、話題のドラマの鑑賞会をするらしい。仲が良くて何よりだ。
しかし……
「イヨノ、後の楽しみがあるのはいいけど、溜まってる報告書もちゃんと進めなさいね。」
オサハタ
MEMO22巻アカジャネタ。カズヤギでありいずれ半サギョになる半田くんとサギョくんでもあり、なメモ。
カズヤギは同期で同い年設定。
ひとくくり それはカズサ本部長の、嵐のような抜き打ち視察が終わってすぐの出来事。
「おみゃあは本部長の前でも凪いどるんじゃなぁ」
と、隊長に言われて、僕が思い返したのは吸対の人間になった当初のことだった。
「本部長って、どんな人ですか?」
と、僕が聞いた相手は、入隊当初の研修を担当してくれていたヤギヤマさんだ。
ヤギヤマさんは、研修が始まってすぐ僕だけに他の同期とは違う課程に進むよう指示をした。
それは皆が行なっている銃の扱いの類とは全く違い、吸血鬼の歴史に関する資料を読んでおいて欲しい、というもの。
その分厚い紙束をめくる僕に、
「休み休みで構わないよ、とても長いものだから」
と飲み物を差し出してくれた機会に、僕はさっきの質問をしたんだ。
2325「おみゃあは本部長の前でも凪いどるんじゃなぁ」
と、隊長に言われて、僕が思い返したのは吸対の人間になった当初のことだった。
「本部長って、どんな人ですか?」
と、僕が聞いた相手は、入隊当初の研修を担当してくれていたヤギヤマさんだ。
ヤギヤマさんは、研修が始まってすぐ僕だけに他の同期とは違う課程に進むよう指示をした。
それは皆が行なっている銃の扱いの類とは全く違い、吸血鬼の歴史に関する資料を読んでおいて欲しい、というもの。
その分厚い紙束をめくる僕に、
「休み休みで構わないよ、とても長いものだから」
と飲み物を差し出してくれた機会に、僕はさっきの質問をしたんだ。
オサハタ
MEMOカズヤギのメモ誤算誤算
「俺の恋人になってくれよ」
本部長にそう言われて、僕は一呼吸だけ置いてから、
「承知いたしました」
と応えた。
要は、虫除け、牽制、厄介払い、そういったところだろうと理解したから。
つまり、この人の本部長という立場を利用しようとあれやこれやと策を講じて近付かんとする善とは言い難い者たち、それらをほんの一歩であっても引かせる算段なのだろうと。
僕が先の求めに応じ頷いて以降、本部長はことあるごとに
『自分たちは恋仲である』
という主張を各所で繰り広げた。
それが所以であろうかどうかは僕には分かりかねるがひとつ確かなのは、僕が本部長付きであるのを狙って近づいてきているのであろうな、という声掛けが明らかに減っている、という点だ。
791「俺の恋人になってくれよ」
本部長にそう言われて、僕は一呼吸だけ置いてから、
「承知いたしました」
と応えた。
要は、虫除け、牽制、厄介払い、そういったところだろうと理解したから。
つまり、この人の本部長という立場を利用しようとあれやこれやと策を講じて近付かんとする善とは言い難い者たち、それらをほんの一歩であっても引かせる算段なのだろうと。
僕が先の求めに応じ頷いて以降、本部長はことあるごとに
『自分たちは恋仲である』
という主張を各所で繰り広げた。
それが所以であろうかどうかは僕には分かりかねるがひとつ確かなのは、僕が本部長付きであるのを狙って近づいてきているのであろうな、という声掛けが明らかに減っている、という点だ。
オサハタ
DOODLE致してるカズヤギのメモ理由「長い」
「苦しい」
と、ヤギヤマはいつも俺のキスに文句を言う。
だけど、仕方ないだろう。
「っ、カズサ、待っ、て」
「……っカ、ズサ、っぁ」
「カズ、サ、ぁぁ……っ!」
──って、お前が、触れ合っている間中、俺を呼んで、それどころか、
「っあ! も……無理! カズサ、ぁああ!」
なんて、普段の澄ました態度からは大凡考えつかない、甘ったるくて掠れた声で、俺を、呼ぶ、から──!
「っは──っ、カズサ、くるし……っふ!」
だから俺は、お前の口を無理矢理にでも塞がなきゃならなくなるんだ。そうでもしないと──
「カズサ……」
その声が響くたび、目の奥の、頭の裏側がジリジリと焼け付いて焦げて、それで、俺自身はもっと触れていたいのに身体の方はそんな思考など捨ててしまえと言わんばかりに急いてしまうんだ、すぐにでもこの欲を吐き出したいと。
692「苦しい」
と、ヤギヤマはいつも俺のキスに文句を言う。
だけど、仕方ないだろう。
「っ、カズサ、待っ、て」
「……っカ、ズサ、っぁ」
「カズ、サ、ぁぁ……っ!」
──って、お前が、触れ合っている間中、俺を呼んで、それどころか、
「っあ! も……無理! カズサ、ぁああ!」
なんて、普段の澄ました態度からは大凡考えつかない、甘ったるくて掠れた声で、俺を、呼ぶ、から──!
「っは──っ、カズサ、くるし……っふ!」
だから俺は、お前の口を無理矢理にでも塞がなきゃならなくなるんだ。そうでもしないと──
「カズサ……」
その声が響くたび、目の奥の、頭の裏側がジリジリと焼け付いて焦げて、それで、俺自身はもっと触れていたいのに身体の方はそんな思考など捨ててしまえと言わんばかりに急いてしまうんだ、すぐにでもこの欲を吐き出したいと。