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    一方通行

    27don

    DONE面影。
    獄→→→→→→→→|越えられない壁|←←←←←←←←←寂⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚⇚独 一方通行な独寂(やんわりR18)です。久しぶりに獄と再会したあとの夜のおはなし。
    深夜。

    日を跨いでようやっと家に着くと、先生から着信があった。ひふみはとうに仕事に行き、俺はすぐにでも寝たいくらいの真夜中。
    こんな時間に先生が電話をよこすなんてと、慌てて受話器のマークをタップする。

    「独歩くん、悪いんだけど……」

    ひどく落ち込んだ声に慌てて居場所を聞き出し、歌舞伎町の公園に走る。
    先生は街灯のあたらない暗いベンチに座っていて、まるでドラマの登場人物みたいに背中を丸め、両手で顔を覆っていた。

    「先生、お待たせして申し訳ありません」

    ふと顔を上げた先生は暗がりでもわかるほど泣き腫らした目をしていて、俺は衝撃で膝から崩れ落ちそうになった。

    失恋だ、これは。

    瞬間、身体中が驚きと怒りで爆発しそうになる。
    誰が、なんで、いつ、いつのまに、誰と、俺ら以外に? どうして、何が。
    脳みそが急旋回して目が回る。

    何も言えずに手を出すと、先生は俺の手を握ったけどベンチからは立ち上がらなかった。

    帰りたくない。

    先生は小さな小さな声で呟いた。


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    きたまお

    TRAININGファーラン→リヴァイ 一方通行リヴァイを知ったのは、つるんでいた仲間が聞き込んできた噂からだった。チビだがえらく強いやつがいる。たいていそういう噂は人のあいだを経るうちに、誇張されていくものだ。実際に見てみたら、たいしてチビでなかったり、特に強くもないということがよくある。
     今回もまた、その手合いだと思っていた。だから実物を目にしたときに、本当にチビで、恐ろしいほど強いのに驚いた。
    「てめえらは、死にてぇんだな」
     表情ひとつ変えずにリヴァイは言い、ファーランの仲間たちをあっという間に地面にたたきつけていった。ナイフを使うと聞いていたが、それを抜きもしなかった。盾にしていたラルスの巨体が地に横たわるのと同時に、ファーランは両手を挙げた。
    「待った待った待った! もう降参だ、これ以上痛めつけないでくれ!」
     容赦なくリヴァイの手はファーランの首元をつかんで締め上げる。ファーランよりも頭半分小さいのに、その手の力は恐ろしく強い。そのまま背中を近くの家の壁に押しつけられた。
    「俺にかまうんじゃねえ。二度とだ」
     解放され、ファーランはずるずるとその場にしゃがみこむ。去ろうとしたリヴァイの足に必死にしがみついた。
    「なあ 1792