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    plntanightlunch

    DONE残響スピンオフ。もういくつめかわからない。三井酒店で働くモブの久保さんが、「7」に行く話です。
    おいしいお酒が飲みたいだけなのに 店に入る少し前に約束をしていた友人から遅れると連絡をもらった久保は急がずにきてと返信し、そのまま店に入るか本屋に行って時間を潰すか数秒迷った後で、やはりそのまま歩を進めるほうを選んだ。かばんには読みかけの本が入っていたし、今日行く予定の店は一人で飲むことに躊躇するような店の雰囲気でもない。なにより喉が渇いていた。

     歌舞伎町はそれほど行きたい街というわけではない。ごちゃごちゃしているし、道には人も多ければゴミも多い。そのくせ隠れた名店みたいなのが多いのが、ついつい好きでもない街に足を向けたくなってしまう理由でもあるのだが。「7」だってそのひとつかもしれない。ホテルほど敷居も値段も高くなく、だからといってカジュアルに振りすぎていることもない。外の喧騒とは逆に静かに飲むことだけを目的としている客が集まっているし、酒はうまい。カウンターに座るとわかるが、バーテンダーの後ろの棚に並ぶ酒は結構なコレクションで、これはまあ、うちの社長の営業の成果だろう。口はうまいからあの人は……考えるともなしに考えて、そこまで思考が到ったところで、久保は息を吐き出した。仕事が終わってまで会社のことを考えるなんてよくない。オフィスを一歩出たら仕事のことは忘れる。これが日々を穏やかに過ごす大原則だというのに。
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    subaru_no_iine

    DONE以ぐだ♀ オメガバースパロ β×α
    ・ゆるふわ土佐弁
    ・ゆるふわ漫画業界
    ぐだちゃん登場です。わたしの中のぐだちゃんはブルドーザーαなんです…普通に土佐弁と意思疎通できてますがそういうものだと思ってください、後で直すかもしれません。わたしも天才作家(まだ内実はない)土井鉄蔵先生と一緒に創作作業がしたい…これはもしや初めての共同作業なのでは?
    わたしなすてきな夢 2 藤丸立香と名乗った女とスカイプでフレンドになった。
     コスモスの花をアイコンにした立香は広告代理店の営業だと言う。
     初手は通話とチャットでやり取りすることにした。
     活発そうな声で、立香は話しかけてくる。
    『すぐ仕事お願いできる漫画家さん探してて、土井先生のツイッターとポートフォリオ拝見したんです。あっ、うまいなって』
     通話で妙に高い熱量をぶつけられる。
     今の以蔵にとって、『うまい』は褒め言葉ではない。
     精確な絵を描ける技術があっても、北斎のように世界の美しさを切り取って紙の上で鮮やかに再現させたり、ティーチのように既視感を抱かせない世界で血湧き肉躍る読後感を与えられなければ、宝の持ち腐れだ。
     コミカライズは小説やゲーム媒体へのハードルを高く感じてしまっている読者とコンテンツを橋渡しする仕事で、確かに意味はある。けれど、自分のあずかり知らないところでトラブルが起きたらどうしようもない。
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