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    林檎

    sirono_crayon

    DONEヒュー+エデ
    体調崩したエーデルガルトにヒューベルトが林檎むいてあげる話です!
    勝手にエーデルガルトのお母さんの話捏造してます……。
    林檎の兎②扉を叩く小さな音が、エーデルガルトを浅い眠りから引き戻した。部屋付きの使用人の声が控えめに響く。

    「陛下、失礼致します。宮内卿、ベストラ侯爵様がお見えです」
    「通して」

    エーデルガルトはゆっくりと寝台から身を起こし、未だ覚めきらない声でそう返した。返答から一拍の間をおいて寝室の扉が開き、宮内卿ベストラ侯―――彼女の従者であるヒューベルトが姿を見せた。
    ヒューベルトはエーデルガルトの枕元まで歩を進めると、深深と一礼した。

    「皇帝陛下。まずは遅参の段、お詫びいたします。お加減はいかがですか」
    「ありがとう、もうだいぶいいわ。座って頂戴。―――それにしても珍しいわね。貴方がこれほど顔を見せないなんて」

    ヒューベルトに陳謝されて初めて、エーデルガルトは数日前からヒューベルトの姿を見ていなかったことに気がついた。熱で意識が朦朧としていてあまり覚えていないのもあるが、今回のようにエーデルガルトがひどく体調を崩した場合、ヒューベルトはエーデルガルトのそばに可能な限り侍っているのが常だった。
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    amamushi_0705

    DONEその昔、まんだ林檎先生の作品に『コンプレックス』というのがあってだな……で、神威コンビで見てみたかったんで最終話をパロりました。コンプレックスは泣けるぞ全人類見てくれ……。

    ※カカシが年老いておじいさんになってます。比例して他のキャラもそんな感じ。死にネタを含みます。ボルサラが結婚して子供が生まれてます。BORUTO時代におけるあれそれは無視してますごめんなさい。
    コンプレックス最終話パロ あれからどれくらいの月日が過ぎただろうか。暖かい木漏れ日を浴びながらはたけカカシは縁側に座って庭を眺めている。
     友との約束を果たし六代目火影となって里のために尽力した日々も遠い昔になりつつある。七代目火影であったうずまきナルトも引退し、今はうちはの末裔であるうちはサラダが火影を務める時代になった。うちは一族から出た初の火影である。うちはマダラに始まり滅亡に至るまでうちは一族が木ノ葉隠れの里において火影を排出したことはない。それは所謂『大人の事情』というものも絡んでいる。しかしそんなものが作用しなくなった現在になって漸くではあるがなるべくしてなった(そう言いきってしまうと彼女の努力を否定しているように思えるが決してそういうわけではない)結果なのかもしれない。偏見や差別のなくなった現在、正当な評価を貰えるようになった証左であった。……いやあの時、木ノ葉隠れの里に帰ってきていたらきっと、うちはで一番最初に火影になっていたのはあいつだったはずだ。あいつには、本当は、そういう力があったはずだ。本当なら火影になるのは自分ではなく……親友である彼のはずだった。今でも夢に見る。火影の外套と笠を被って笑う親友の幻影を。
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