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    楓街(かえでまち)

    PASTこの二次創作はギャグSSですが『たかにど壊胎』『たかにど傀逅』両セッションのネタバレ全開です。
    未視聴の方は見でください。
    あと、かっこいい味方くんや勝くんが好きだという方も見ないほうが賢明です。途中で嫌な予感がした方も引き返してください。
    閲覧は自己責任でお願いします。
    関西弁がおかしいかもしれないという点もご容赦ください。
    日曜の朝は彼らにおまかせ☆ (たかにど壊胎・たかにど傀逅コラボギャグ)この二次創作はギャグSSですが『たかにど壊胎』『たかにど傀逅』両セッションのネタバレ全開です。
    未視聴の方は見ないでください。

    ***


    「ここどこや!?優、無事か?」
    「ああ、なんかわからんが、突然後ろから布で口ふさがれて、気付いたらここや」
    「この感じ、既視感あるねぇ、少年」
    「なんで僕はこんな目にばっかり会うんだ…」

    よくわからない部屋で目覚めた4人。
    机と出入口らしい扉がある。と、扉が向こう側からドンドンと強く叩かれ…
    いきなりのモンスター登場。

    「急展開すぎる!ついていけへん!」
    「これも既視感あるねぇ」

    逃げようにも、出入口はモンスターがふさいでいる。ちなみに消火器はない。

    「どないしたらええんや!」
    すると、勝の耳に声が届く。
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    sunaba

    DOODLE【50代 洋三】歳を取ってしみったれはじめた壮年達の話を書きました。読まなくてOKなやつ。特に若い子はに虚無かもしれません。
    50歳としてるけど~60みたいなノリです。一度ジジババ描写の解像度を上げた話を作ってみたかった。3PCD、夜時、YSGIGと同軸設定。他人に見せる文章に慣れていないため、悪文ご容赦ください。
    Knowing our destiny5月22日。水戸洋平は、長らく同棲している三井寿の誕生祝いのために用意した小ぶりなケーキを、照明を落としたダイニングテーブルの上に慎重に置いた。
    シックなバタークリームのアートをまとった直径10センチの美しいケーキ。1カ月前から予約した。特別な日のための特別なものだから、華美さが少し鼻につくくらいが丁度いい。傍らには温めたケーキナイフ、サーブ用の皿。ちょうど50歳の誕生日なので、すらっと長いろうそくが5本。キメ細かいクリームに覆われた美しい表面に付属のろうそくをグイグイと差し込む。毎年、この1分にも満たない時間、素晴らしい手腕を振るった顔も知らぬケーキ職人に、ほんの少しの申し訳なさを覚える。

    早々に帰宅した三井は、テーブルに好物の手料理と酒を見つけて明るい声を出していた。が、席に着き、水戸がケーキのろうそくに火をつけ、それを三井が吹き消し、半分に切ったケーキを受け取るときとき。そこで、少し居心地が悪そうな顔で、声を落として呟いた。
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    ce_ss111

    DONE『氷華、祈りて捧ぐ』
    世界征服時代オズフィガ
    *2021.9.21発行『泡沫、徒花、みちとせ』、2022.7.24発行『散花の調べ』と同じ時間軸、一部再録あり
    *フィガロの口調が公式情報(spoon.2Di vol.80)と異なります。前述の作品内容との整合性から修正をしていません、ご容赦下さい
    *メインスト2部・4周年ストの内容を一部含みます
    *メリクリじゃないいつものでごめんなさい…
    氷華、祈りて捧ぐ 白の空気は寥々として澄み渡り、ちぎれた雲からはらはらと落ちるように雪花が舞う。風に煽られた羽織りがひらりと翻った拍子に、ひとつにまとめられた冬の海の色を映した癖毛がふわりと揺れる。紗をかけたように白く塞がれた空に映えるその色は、毛先が淡く透けて空の色を映している。
     空は雪音を吸い込むような白に染まり、薄っすらとその白に淡紫色の朝の光を滲ませて、吐息を集めるように風が雪を踊らせていた。微睡を残したままの空の端には、きらり、夜の名残の煌めきがその光を湛えていた。
    「……意味なんてなくても、いつか終わるその日まで、」
     バルコニーの手摺りに凭れ掛かり空を見上げていたフィガロは、そっと手を伸ばし、広げた手のひらに落ちる星屑のような雪の欠片を見つめていた。防寒魔法の掛けられた白くあたたかい手のひらの上で、雪の結晶がはらりと咲いて、咲いて、じわり、溶けていく。
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