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    GIFT

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    クロリン/創後日談時空
    a secret in the gift
    「そういえばクロウさん、リィン教官からお返しもう受け取りました?」
     頼んでいた釘を持ってきたユウナに問われ、受け取る手が止まった。
     急遽、学院祭で演劇をする運びになったⅦ組に例外として大道具係を買って出たクロウは、舞台に飾る背景をペンキで描いていた。
    「だから、先月一緒にチョコ作ったじゃないですか。アレのお返しですよ」
    「いや、リィンには俺が作ったなんて言ってねえし」
    「でも、クロウさんのチョコを食べた教官、本当に嬉しそうだったから気がついてると思いますよ? それに、貰いっぱなしにするような人でもないですし」
     納得のいっていない彼女はそのまま劇の予行練習のため、退室していった。
    「なあ、休憩しないか」
     まだ温かい缶コーヒーを持ってきたリィンとプルタブをあける。
    「もしかしなくてもお前、飲み物配り歩いてんのか」
    「生徒の自主性に任せたいとかで、教官は手伝えないんだ。これくらいはしてやりたくて」
    「ったく、お前らしいよ」
     肩を小突いたクロウに照れているらしいリィンとしばしの休息をとった。
    「その、クロウ」
     飲みかけの缶を揺らしていたリィンが顔をあげる。
    「先月のお返しだ。クロウ 847