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    じぽ

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    DONE付き人佐々木と歌手ポセのパロ設定の短文(こじポセ)万雷の拍手に包まれながらポセイドンは舞台を後にした。

    今日の公演も寸分の狂いなく成功した。ポセイドンはここヴァルハラ市の最も大きな劇場で花形を務める歌手だ。

    花形といっても黄色い歓声が飛び交う華やかなそれとは異なり、ポセイドンは端正な美貌、よく通る歌声、確かな才能を持っていたがその冷たい視線で近寄り難い雰囲気の偶像であった。

    控室でポセイドンが食事を兼ねて休んでいると、コンコンとノックの音がして1人の男が入ってきた。

    「よう、お疲れさん」
    「遅い、一体どこに行っていたのだ」
    「どこってそりゃあんた練習用の衣装を店に洗濯しに出しに行ってたんだよ…というかあんたが吾に言ったんじゃねぇか…」
    「それにしては遅いと言ったのだ」
    「いやぁ道を少し間違えちまってなぁ…まだこの街には慣れねぇな!たはは」

    悪びれもせずヘラヘラ笑う老齢の男にポセイドンは鼻を鳴らした。男の名は佐々木小次郎、最近物騒な事件が耐えないこの街でポセイドンの身辺を護衛する為に雇われた男だ。

    東の国から各地を修行し、ヴァルハラ市に流れてきたという小次郎。年齢を感じさせない剣技には護衛として信頼を置けるとポセイドンは思っ 2096