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    エモい

    こみや

    MOURNING1/26 スタゼノワンドロ書き直すので供養。導入長過ぎてプラトニックさえもいかない(笑)
    1/23ワンドロ「プラトニック」「肉体関係」「構わないよ」 僕は正直言って男女のあれこれには嫌悪感がある。両親が「男女のことや性的なことは低俗なもので、優秀なあなたはそんなものに関わってはならない」と狂った優しさで僕の目や耳を塞いだからだ。
     五歳頃までは両親をただ信じていたが、十になる頃には子どもがどうやって生まれてくるのかくらい知るようになる。僕が生まれたことがイコール低俗なことなのだと教えられたように感じて、両親に不信感と嫌悪感を覚えたのは当然のことだった。そして三つ子の魂云々ではないが、男女関係や性的なものへの嫌悪感が残ったまま十二歳、思春期の現在に至ってしまっていた。
     
    「ゼノ、帰ろーぜ!!」
     廊下には下校のチャイムが鳴り響いていた。他者へ冷たい態度を取る上に科学にばかり時間を使うため、僕にはほぼ友達がいない。唯一友達と言えるのは今声をかけてくれた彼、スタンリー・スナイダーだけだ。二年前に引っ越してきた時、学期末テストを全て満点でクリアした。先生が大層に褒めてくれて他の生徒が(何だあいつ)という目を向ける中で「あんたすげえ頭いーのな」と笑いながら声をかけてくれたのが最初の出会いだった。
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    なまこ(ほたて)

    DONE「マンうさ童話集」参加作品です。
    「幸福の王子」のパロディです
    ※王子とつばめの恋愛のような要素がありますが原作準拠のつもりです(セリフもだいたいそのままのため念のためコモンライセンス表記を入れました)原作がエモいので原作読んでください(?)
    ※突然状況を把握したりなにもないところからアイテムがでてきますが人が見る夢のような世界だと思って読んでください。
    ジョーとチェリーと王子とつばめ その街には、みんなの自慢の王子さまがおりました。
     体が鉛でできた王子さまは、二つの輝くサファイアの瞳を持ち、肌はピカピカの金に覆われ、大きなルビーのはまった立派な剣を携えていました。街の一番高い塔の上からみんなを見守る彼は「幸福の王子」と呼ばれて愛されていました。
     王子さまは高いところからすべてを見ていました。人々の幸福も喜びも、そして苦しみも悲しみも。王子さまはある日、旅の途中で偶然に彼の元に立ち寄ったツバメにお願いをします。どうしてもこの場所から動くことができない自分の代わりに、貧しい人に自分の持つ宝石を届けてくれないかと。冬を越すため南を目指して旅をしていたツバメは、ここで立ち止まっている場合ではないと最初は立ち去ろうとしたのですが、王子さまの悲しい顔を見ると断れず、一晩の宿の代わりに宝石を届けるお使いを引き受けたのです。
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