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    オベロン

    shinokanata_day

    MAIKINGオベぐだ♀。人理修復後、受肉したオベロンとぐだちゃの話。シリアスを書きたかった。バドエンになりそうな気配があった気もするけどそうはならないです。書きかけ。次は R-18入る予定。よかったら感想ください!!!
    ご都合主義のハッピーエンド目隠しと拘束を解かれ、ゆっくりと重い瞼を上げる。長い間、視界を遮られていたために、差し込んでくる光に過剰に反応して目がチカチカする。ようやく目が周囲の明るさに慣れると、そこはカルデアを出る前に伝えられた情報によると日本の、とある砂浜だった。夕暮れ時の沈みかけた太陽が二人の後ろに長い影を作る。
    季節的にも二人の他には誰も居ない砂浜は、まるで世界で二人きりかのように感じられる。ふう、と深く深呼吸すると、肺いっぱいに広がる空気はひんやりと冷たい。馴染みのない潮の香りが新鮮で、目の前に広がる海は不規則に寄せては返す波に形を変化させ続けている。
    しばらく見入っていたのだろう。くしゅん、と隣から小さなくしゃみが聞こえた。右手と同じ姿になった左手を、己のものより少し小さな右手に絡めてぎゅっと握る。もう二度と手放さないようにと、想いを籠めれば立香はへにゃりと柔らかい笑みを浮かべた。
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    秋葉紫苑

    MOURNINGオぐ♀が結ばれるまでのお話のお話で考えていた構想の一つです。過去に立香ちゃんがロマニを好きだったという設定がありますのでロまぐだも含みます。
    オベロンがロマニについてカルデア所属の者たちに聞いて、彼の人となりと立香との関係を知った後にマスターが昏睡状態になる、という話を少しだけ練っていました。
    今回はその昏睡状態になったマスターの夢の中でのお話です。
    オぐ♀が結ばれるまでのお話(ボツ編)「おはよう、リツカ!」
    「うん。おはよう」
     私はカルデア所属の人類最後のマスターである藤丸立香。今までに7つの特異点と6つの異聞帯を攻略していた、はずだった。けれど、いつも通りにカルデアの自分の部屋で寝て起きたらそこは懐かしい日本の自分の家の自分の部屋。そうして外に出てみたら、懐かしすぎて、きっともう忘れてしまったと思っていた風景が広がっていた。
    「今日こそ一緒に帰ろうね、リツカ!」
    「うーん、今日も無理かな、ごめん!」
    「ちぇっ。今日もまた保健委員?それとも生徒会のお仕事?」
    「今日は……両方だね。委員会で掲示物を貼った後に、生徒会で会計業務とか、文化祭お知らせの書類を作ったりとか、色々あるよ」
    「でもそこでロマニ先生とか、生徒会長と一緒にいる時間があるんでしょ。いいなぁ」
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