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    トラブル

    reveyana

    MOURNING読み終わってないのに耐えられなくなってきたのでアニメともなんとも言えない時空でトラブルに巻き込まれる花怜が見たい
    テスト投稿「ぼくらを生贄にしたいんだってさ」
    ね、にいさんどうする。場違いな程弾んだ三郎の声に、思わず釣られて笑い掛けそうになった謝憐は慌てて口を引き結んだ。私たち、結構危険な状況だと思うのだけれど。もちろん、それは人間の場合、ではあった。今はがらくたの神とはいえ、武神であった謝憐には、多少の"荒事"への心得がある。だが三郎はどうだろう。この美しい家出少年は、いろいろな物事に精通していて、出来ないことはないように思われるが、まだほんの子どもなのだ。
    「にいさん、困ったね」
    どんな時でも三郎は愉快そうだ。強がっているのかもしれない━━と謝憐は密かに考えたが、そんなこともなさそうだった。物珍しそうに、粗末に板が打ち付けられただけの荷台に、また乱雑に置かれた獣の用の檻(これもまたひどい荒れようだった! あちこち錆び付いていたし、謝憐が3、4回も蹴りつければきっと悲惨なことになってしまうだろう!)越しに、道を眺めている。少なくとも、他の者が見れば、三郎はガタガタ荒っぽく山道で揺れる檻の中で、気ままで優雅に座っているように見えただろう。しかし、その姿は、殆ど争わなかったとはいえ、結ばれた艶のある黒髪は僅かに解け掛かり、長い脚は些か窮屈そうに折り畳まれ、後ろ手に縛られているのだ。白い肌に食い込む毛羽だった縄を見るだけで、謝憐は妙に耐えがたい心地になった。
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    tobari_2p

    DONEモクチェズワンライお題「ホームセンター」
    同道後、世界征服の過程で世界中回りながら、測らずもこういうトラブルに巻き込まれて解決して、を繰り返してくうち都市伝説とかになってるといいなあっていうモチェです。
    名もなきモブ視点ですので苦手な方はご注意ください。
    ホームセンターの仕様とか具体的なこと一切考えず書いたのでツッコミどころ満載ですが、そのへんは薄目で見てやってください……。
    トラブルメーカーバスターズ閉店間際のホームセンターは客もまばらで、昼間の混雑が嘘のように静かだった。
    レジに並んだ残り少ない客を捌き、閉店アナウンスが流れれば本日の業務は終了──そのはずだった。
    「オラ、早くカバンに金を詰めろ!」
    目出し帽を被った男に銃を突きつけられ、震える手でレジの中身を言われるがまま鞄に詰めながら、ホームセンターの店員は己の不運を呪った。
    まさか客の少ない時間帯を狙って、強盗が押し入ってくるなんて思ってもみなかった。
    強盗は二人組だった。レジに陣取り店員に銃を向けている男と、もう一人。店内に残っていた客数人と同じシフトに入っていた同僚を銃で脅し、レジ前に誘導して一箇所に集め見張っている。
    さほど大きくもない街唯一のホームセンターであるこの店は、大した広さはないが日用品から食料まで取り揃えているため住人のほとんどが利用する。
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    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジ
    トラブルだろうと解決します/クロリン
    前回の続き/霊力に関して独自解釈があります。
    「それで、そんな姿になってしまったと」
     クロウの膝に抱き上げてもらったリィンは、周りから見下ろされている窮屈さに肩を落とした。
     心配させてしまっている。これから先の不安も相まって滲んできた涙を袖で拭った。後ろからハンカチを手渡され、宥めてくれる大きな手にほうとため息をつく。
    「そうなんだ。こまったことに、かんじょうがようじのからだにひっぱられてしまう」
    「それはそれは。精霊窟を出ても元の姿に戻らないのは気になりますね。先だって調査させて戴きましたが、おそらく今のリィンさんは霊力を一時的に失っている状態に近いと思われます」
     眼鏡を外して見つめてきた瞳を、固唾の呑んで見守る。
    「霊窟の最奥には主がいなかったようですし、霊力が十分に補充できれば元の姿に戻りますよ」
    「ありがとう、えま。それで! それでほじゅうのしかたはどうすればいいのか、おしえてほしい」
     ふたたび眼鏡をかけたエマが微笑んでくれた。興奮のあまり彼女に抱きつこうとした身体をクロウが抱きとめてくれて助かった。
    「それは、ですね……」
     ちら、と背後にいるクロウへ視線を投げた意味をリィンはまだ知らなかった。
     エマが提案して 863

    甘味。/konpeito

    TRAINING本日の800文字チャレンジオーバー
    クロ+リン/トラブルだろうと楽しみます
    特別演習に合わせて依頼されていた、街近郊に出現した精霊窟の調査を請け負ったリィンとクロウ、Ⅶ組の面々は不慮の事故によって一時撤退を余儀なくされていた。
    「すまない……、おれがもっとちゅういぶかくすすんでいれば……」
     身の丈に似合わない大人用のシャツを羽織った幼児がベッドの上で打ちひしがれている。
     リィン・シュバルツァーは今、不可思議な力によって日曜学校に通っていそうな、厳密に表すとすれば五歳程度の姿へと変貌を遂げていた。そんな子ども、もっといえば幼児が悲しんでいる姿はこちらが何もしていなくとも良心に突き刺さる。
    「いや、ただ菓子買ってもらえなくて項垂れる子どもにしか見えねーからやめろ」
     リィンたちに同行していたクロウは、見ていられないほど落ち込んだままの彼の背を叩いて宥める。ほっそりとした顎のラインにこぼれそうなくらい大きな目を潤ませた彼は、やはりリィンなのだ。
     身体は小さくなったものの、記憶が後退しなかったのは僥倖だろう。
    「今、ユウナとミュゼがお前の服を確保しに行ってるから」
    「それは、とてもふあんになるくみあわせなんだが」
     感情が取り繕えないのか、顔をしかめた彼が微笑ま 1259