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    寿司

    バルサミコ

    DONE第4回 #降志ワンドロワンライ 開催ありがとうございます。
    「桃の節句」「寿司」
    所要時間 2時間くらい?

    同棲中の降志。例によってどこかの研究所勤務の志保はなんか捜査協力もしている設定です。
    一応「夕陽に染まった雛人形」を踏まえたお話です。
    ワンドロクオリティですがご容赦ください。
    やっぱりオチ考えずに書き始めるのは苦手だ。
    朝ごはんに食べたセロリも滋養強壮効果があるらしい本日は祝日で業務は休みだが、学会の準備が間に合っていないとのことで同棲中の恋人・志保が勤め先の研究所に出かけて行った。
    珍しく祝日に休みが取れたのに恋人と過ごすことができず落胆してはいるのだがお互い様である。
    余裕を持って準備したはずなのに…とブツブツと文句を言いながら家を出て行った志保のスケジュールを大幅に遅延させてしまったのは、降谷からの依頼も責任の大部分を占めているという自覚もあるので、降谷も志保に頭が上がらない。

    午前中に軽い家事とトレーニングを終えた降谷は、スーツに着替え、お昼のお弁当と差し入れを持って志保の勤める研究所を訪ねた。
    お詫びと激励をかねて、差し入れには春分にちなんだ牡丹餅や軽食を差し入れに行くことにする。
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    vi_mikiko

    DOODLE第4回目降志ワンドロワンライ参加作品です。
    お題:「桃の節句」「寿司」「顔だけはいいのよね」
    (気持ち、↓の続きですが単話で読めます)
    https://poipiku.com/3237265/8260579.html
    「桃の節句」「寿司」「顔だけはいいのよね」 春の訪れを感じる季節。ポアロのバイトを終えた降谷が米花町を歩いていると、目の前に小さな背中が見えた。
     背中の正体は、大きなビニール袋を手に提げた茶髪の少女、一人だ。
     今日は桃の節句。雛祭りという呼び名の方が一般的だろう。幼い女子のいる家庭では、健やかな成長を祈り雛人形を飾る日。

    「哀ちゃん」
     背後から声を掛ける。夕飯の買い物だろうか、大きな荷物のせいでいつも以上に彼女の身体が小さく見える気がした。
    「今日は、博士の家でパーティはしないのかな」
    「しないわ。うち、雛人形ないし」
    「……そっか」

     彼女の買い物袋を引き、奪い取るように持った。彼女は「いいのに」と言いつつ、降谷の横を大人しく歩く。
     先月の節分では博士の家で探偵団らと豆まきを楽しんでいたが、今日は一人なのだろうか。幼少期からアメリカに留学していた彼女は、雛人形を見たことがあるのだろうか。遠く離れた国で一人過ごす彼女に思いを馳せ、勝手に寂しい気持ちになる。
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    zeppei27

    DONEpkmnハサアオ、ハッサクにもらったカジッチュに途方に暮れるアオキと、二人の馴れ初めの思い出のお話。続きます。

    前作↓の続きですので、まずは前作からどうぞ🙌

    >寿司よ、寿き司れ
    https://formicam.ciao.jp/novel/sushiomoi.html
    寿司と間違えてシャリタツを拾ったアオキがハッサクからカジッチュをもらってしまった話
    リンゴ甘いか酸っぱいか #1 絶望とは、希望をして初めて訪れる。希望に基づく未来への展望が期待を孕み、前を向いたその瞬間に背後から殴りかかってくる代物だ。希望も絶望も、繰り返される既定路線を逸れた場所に存在する。物分かりがいいフリをするのであれば、そもそも余計な希望など持たずに予想範囲内で普通を享受するに越したことはない。別段、それで不幸になるというわけではないし、生きることへの満足は得られるのだから。

     大人になり、社会人生活を長く営むようになったアオキにとって、期待は何よりも自分を裏切るものだった。だから、そもそも期待なんて自他ともにしない。特に人間相手は不確定要素が多く絡みすぎるので要注意だ。普通が一番良い。自分もずいぶん大人になったものだ――そう満足する日々を過ごしていたのは、どうやらただの慢心に過ぎなかったようだ。
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    zeppei27

    DONE寿司の話から続け、改めてハサアオになりました。寿司に続いて食べ物でハッサクに攻められ、アオキの日常が崩れてゆく話です。続きも書く予定で、全てまとめた形でHPに載せます〜!
    最初の話>これは寿司です。
    https://poipiku.com/271957/8081383.html
    前作>これは寿司ではありません。
    https://poipiku.com/271957/8087971.html
    これは想いでしょうか。 ポケモンが人間の生活に間近になり、当たり前のような顔をして暮らすのは今に始まった事ではない。アオキも幼少期から家には二、三匹家事手伝いと愛玩動物扱いにポケモンがいたものだし、祖父の趣味は父とのポケモンバトルだった。昔気質の粘り強い、だがシンプルな戦法は祖父の背中を追いかけているのだと今更のように思う。どこにでもいる好々爺然とした祖父が、ポケモンボールを手にするやグッと気合いが入ったのもなかなか良かった。

     さて、シャリタツである。ハッサクに過大な期待を持たせてしまった諸悪の根源、もといアオキの疲労の傑作は今や当たり前のような顔をしてついてくるようになった。ハッサクとのやりとりの末、弁当箱から野に放ってやった(洗って宝食堂に返すためだ)のだが、どういうわけだか鞄に入り込んでいたらしい。焼き鳥屋に行くまでのことなので、ひょっとするとハッサクが無理やり鞄に潜り込ませたのだろうか。ドラゴンというのは気が長いと一説に聞くものの、あれは蛇よりもしつこいという類と言える。
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