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    いちご

    fujisankabe

    MEMOいちごジャムの話が続きました。

    アムロくんが残したメモが前回書いてたものと変わりつつある、、、
    支部にあげる時に辻褄が合えばいいかな!
    いちごジャムの話4久しぶりの我が家は相変わらず埃っぽかった。
    人が住まない家は朽ちていくのだなと、実感する。閉め切っていたカーテンと窓を開けると、初夏の風が入ってきた。
    外は随分と暑いのに、家の中はひんやりとしていて心地が良い。埃っぽさには慣れているので一人用のソファにどかりと深く座り込んだ。
    シャアはよくこのソファに座って古い本を読んでいた。シャアのお気に入りだったこのソファは、ゴブラン織の生地が張られていて、木材は天然のオークだそうだ。シャアのムンゾにあった自宅にはこれと似たものがあったと、そんな話をしてくれた。シャアの口から語られる思い出話は、そこら辺にいる子どもと似たような他愛のないもので、勿論その境遇は人とかなり違いはするが、シャアにも子ども時代があり、そしてそれはどんな資料にも彼について書かれた書籍にもない生きた人間の記憶だった。実は虫が苦手だったとか、苦手な食べ物があったとか、モンスターについての絵本を読んだ日は怖くて眠れなかったとか、セイラさんがたまらなく可愛かった事や、兄らしく振る舞うことが嬉しかった事、そしてご両親のこと。
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    真砂長文倉庫

    DONE蔵王サークルさんにお渡しした「あまおう いちごみるくキャンディー」から着想。
    いちごみるくそのものは、既にとてもキュートな蔵王作品が存在するので(めっちゃ可愛くて大好き…)、あまおうに焦点を当てました。

    作中に登場する絵本は「いちごばたけのちいさなおばあさん」です。
    小さな世界でこつこつ働くおばあさんといちごの成長がちょっと不思議なのにキラキラしていて、優しい絵柄で大好きでした。
    いちご狩り蔵王「pretty pretty strawberry picking」「ねえクラウチ、この後時間ある?」
    文字通りの五月晴れの空の下、防衛任務明けの王子が負けじと爽やかな微笑を湛えて4センチ上方の柘榴石を捉えた。
    選抜試験を終えたばかりで未だ生活リズムを整える為のこの期間、防衛任務も通常より短く設定してくれる上層部の思い遣りに感謝しつつも時間は惜しい。もし遠征部隊に選ばれても、防衛任務を任されても、入学したばかりの大学生活に影響を及ぼすだろうことは明白だろう。
    本業を疎かにしないことは大前提だから、プライベートを充実させるのは己次第である。幸い今回の防衛任務はそれほど心身の疲労は無かったため、午後を存分に満喫することはできるはずだった。
    橘高は充血させた目を輝かせて「連休明けまで連絡取れないから」と宣言後大荷物と共に速攻帰途についたし、樫尾は両親と祖父母の家に赴くという。「動けるチーム」の名に恥じない王子隊の面々は早々に解散した、その直後の台詞である。
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