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    真砂長文倉庫

    @masago5050

    Twitterに収まらないものを入れる場所です。
    お手数ですが、Twitterのプロフをご確認いただけると有り難いです。
    ワートリ関係をのんびり詰めていこうと思います。
    まずはシステムに慣れることから…。
    プロフ画像は最高のコラボより。いつ見ても和む……。

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    DONE王子ハピバ!今年は当日お祝いできたぞ!やったね!
    去年の蔵王と同様、ワインとケーキで誕生会。王子二十歳の誕生日。別時空です。
    それぞれのお相手への王子の差異を書くのが楽しいです。
    CPじゃなくても仲良しなのが好きなので蔵水がっつり出てきます。

    王子誕は香水をテーマにすることにしました。だから来年までに蔵っちとみんぐの香水プリーズ!
    王子は何回も二十歳になって羨ましいw
    (初出:20240111)
    王子誕2024イコプリ「Everything is OK」 警戒区域からほど近い1LDKの単身者用マンションには、三門市立大学に通う生駒と水上、そして隠岐が隣同士で暮らしている。
     年の瀬が近づいてきた今日、生駒宅の玄関には住人の他に二足分、持ち主の異なる靴が並ぶ。一足は少しだけ踵のすり減った代赭色のスニーカー、もう一足は手入れの行き届いた暗褐色の革靴だった。個室のローテーブルに置かれたノートパソコンの画面を生駒・水上・蔵内が取り巻いている。

    「王子のイメージはやっぱり青や思うんやけど、そんな色のケーキある?」
     生駒はブラインドタッチが不得手というより雨垂れ打ちに近いため、入力担当は副官である水上である。スクエア型ハーフリムタイプのブルーライトカットグラスをかけ、キーワードを入力した。
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    DONEブックサンタのpixiv版がある(しかも二次OK)と知り、本命CPにメリクリして貰いました。
    (高1~高2設定)
    定番のクリスマスソングを参考にしたのですが、コレ失恋ソングなんですね。優しい雰囲気だったのでハピエンだとばかり思っていました。
    やっぱり推しには倖せでいて欲しいので、歌詞のイメージをアレンジしました。

    メリークリスマス!


    年末を機にこちらに移動。

    (初出:20231223)
    クリスマス2023蔵王「Last Christmas and... 」 防衛任務後、ボーダー本部を後にした蔵内と王子は蓮乃辺駅前に赴いていた。隣接する三門市における三年半前の大規模侵攻で一時期規模を縮小していたクリスマスイルミネーションが、漸く以前と同レベルに戻ったからである。駅前のロータリーには五メートルに及ぶ現代アーティストによるクリスマスツリーが据えられ、上品且つ華やかに彩られていた。そこから放射線状に広がる幾つかの大通りにはテイストの異なる電飾が施されていて、訪れた人々の目と心を楽しませている。更に、クリスマスソングがオルゴール版にアレンジされ、心地良い調べが街灯に設置されたスピーカーから控え目に降り注ぐ。
     ある柔和なメロディーがオルゴールで奏でられると、オブジェを撮影していた蔵内の脳内に伸びやかな歌声が想起された。そして、その歌詞も。
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    DONE今年もボージョレ解禁でゲットした「オレンジワイン」の色がみんぐ色(はい?)だったので、連想してみました。蔵水とも迷ったのですが、ワインは王子のイメージだったので久しぶりの王水で。

    当日書くつもりでしたが、一瓶飲んで寝てました。出産後の断酒を経験すると加齢もあってめっきり弱くなったなぁ。
    酒は飲んでも飲まれるな。(ブーメラン)
    オレンジワイン王水「nouveau dessert」「やぁ、お邪魔するよ」
    「…………入れや」
     ここ数日でめっきり冷え込んだ玄関での問答は無意味だ。
     招かれざる客ではあったがその両手に抱えられた物を視界に捉えると、琥珀色の双眸が酷薄に輝いた。その光を凌駕する土耳古石の所有者は悠然と微笑む。勝手知ったる恋人の家のリビングに入り、ローテーブルに荷物を置いた。ふわりとスパイシーな香りが舞う。そのまま瑠璃色の上着と濃紺のスヌードを壁際のハンガーにかけ、手洗いと嗽を済ませてテーブル前に座した。ちゃっかり引っ張り出した座布団を敷いている。

    「時間ぴったり、かな?」
    「約束も連絡もせんで、『ぴったり』もあらへんやろ」
     そうは言いつつも、水上の空腹具合をぴたりと見計らって来るのが王子であることを知っている。そう水上が思っていることを王子も知っている。それは、六年前の春、高校入学時に出逢った頃から肌で感じていたことだ。知人・友人・恋人とクラスチェンジした今でもそれは変わらない。嫌悪・共感・親愛の比率が多少変わったくらいだ。変動制であるそれの現在の比率は7:2:1である。
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    DONE2024カレンダーに脳を焼かれて書きました。
    高3夏休み設定他色々捏造していますので、ご注意ください。
    弓場隊・王子隊全員の動向を追ってみました。

    そしたらどんどんキャラ増えた……www最早CP詐欺だろコレ。済みません。

    皆、倖せであれ。

    蔵っち、も一度誕生日おめでとう!
    蔵誕2023蔵王&ワンドロワンライ「夏祭り」(15.5時間) 『Holiday Snapshots』「ほら、できたぞ」
     ぽんぽん、と角帯を叩いて終了を知らせる。
    「どう?似合うかい?」
     くるりと身体を翻す。藍鼠の小千谷縮に銀鼠の帯を合わせた王子が、まだ唐茶色のシャツと亜麻色のアンクルパンツを纏う蔵内に問う。立てていた右膝を伸ばしていつもの視点に回帰すると、蔵内は数歩下がった。
    「ああ、似合うぞ」
     腕を組み目を細め、軽く首肯した。柘榴石が柔らかく輝く。八畳間の片隅にある、衣文掛けに掛けられた鉄紺の小千谷縮を携えようとする蔵内を、軽く制する。
    「ぼくもやってみたい。いいかい?」
     きらきらと輝く土耳古石。厚めの唇が綻んだ。
    「勿論、どうぞ。しかし、それなら俺が先に着付けて貰ったほうが良かったかな」
     無論、一般家庭で育った王子に着付けの経験はない。それでも、黙々と自分を着付ける蔵内の手際の良さに魅了され、やってみたくなってしまったのだった。だから、その提案には意味が無かった。配慮に感謝しつつ、憂慮を打ち消す。
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    DONE某さんの誕プレ。
    目指したのは「飯テロ」ならぬ「飲みテロ」です。(は?)

    相変わらず左右と括弧と四則演算がカオスですので、ご自由に解釈していただいて構いません。(え?)

    捏造設定:
    三人が24歳くらいのイメージです。其々ボーダーに就職しています。


    年齢制限部分は大した内容ではありませんが、棲み分けも必要かと思いますので別にします。


    (初出:20230903)
    飲み会王蔵水「飲んで、絡んで、楽しんで」「やぁ、お待たせ」
     三門駅前のオブジェの前で王子が軽く片手を挙げる。それでも約束の時間の五分前である。蔵内は穏やかに笑んで応じた。
    「いや、俺たちも今来たところだ」
     その傍らに佇む水上は、琥珀色の双眸に温度を宿らせずに補足した。
    「蔵っちの“今”は十五分前なんやと」
     代赭色の前髪に隠されている眉間に刻まれた皺を視認した土耳古石は、輝きを増して更なる補充を促す。
    「で、その間にまた逆ナンされた訳だね。今日は何組?」
    「……三組」
     軽く眉宇を顰めた蔵内が、声量を抑えて答える。直後、三センチ下に和やかな柘榴色の瞳を向けた。
    「でも、すぐ水上が来てくれたから」
    「いやいや、その五分間で二組来てんのが既におかしいんやないかい。しかも俺が来てからも猛者が押しかけてきたんやで」
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    DONE某さんの誕生日プレゼントとして献上しました。背中を押して頂いたのでこちらでも。

    以下捏造設定注意。
    王子(旧弓場隊)は加賀美ちゃんより入隊が早いと推定。(入隊順・成績順)ニノ達とほぼ同期かと。
    鈴鳴第一は来馬先輩入隊が原作開始一年位前なので、来馬隊結成並びに王子と鋼が仲良くなるのはその後かと思います。
    鳩原事件の前だと平和なので、原作開始半年程前(4月下旬・王子高校三年生)をイメージしています。
    ペットと蔵王 「Jealousy Jellyfish」「ペットを飼い始めたんだけど、見に来るかい?」
    聞き慣れたトーンにも関わらず、蔵内は二度、瞬いた。
    二人、作戦室で過去ログを見ていた時のことである。王子隊がB級中位から上位へと、どうにか挑めるようになったばかりの四月の穏やかな日の午後だった。
    「……突然だな」
    常より更に固まった表情を、チェシャ猫の如く笑んで見返す王子が声音を弾ませる。
    「ぼくが突発的に言い出すことなんて、今に始まったことじゃないだろう?」
    その最たるものは、弓場隊を抜けて自隊を立ち上げる宣言をした時だ。あの時も「明日の天気は晴れだね」くらいの気軽さで爆弾宣言をした王子である。ほろ苦くも愛おしい当時を思い出し、蔵内の厚めの唇が綻んだ。
    「それもそうだな。で、何を飼い始めたんだ?」
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    REHABILI前作で心が折れたので自分を癒すために考えました。手癖満載で原点回帰。
    自分で書くなら「ほのぼの」か「らぶらぶ」がええ…。あとえろも。
    花ネタは漢字も学名も花言葉も楽しめるので好きです。
    今回は蔵内らしく、写真メインにしました。

    ぶっつけやっつけ鉄は熱いうちに打て。やらない後悔よりやる後悔。勢いって大事だね!
    弊サイトのモットーです。

    私、ビッテンフェルトが一番自分に近いと思っています。(は?)
    紫陽花蔵王「Hommage」「今月の写真は、紫陽花なんだね」
    作戦室に飾られる蔵内の写真。月替わりのそれらは隊員たちの楽しみであり、癒しであった。
    風景や動物、水族館が主であるが、偶に人物をモチーフにすることもある。今回のメインは紫陽花のようだ。晴天をバックにしたもの、甘露と蝸牛を載せた大ぶりの葉に焦点を当てたもの、寺院の名物となった圧倒的な存在感を示すもの。カラーやモノクロで撮られたそれらは、品種もさまざまであった。

    誰もいない筈の室内で背後から声を掛けられた蔵内が、徐に振り返る。僅かに口元を緩ませる。
    「早咲きのものがメインだが、それでも結構咲いていたぞ。また撮ったら入れ替えてもいいかもな」
    「へぇ、それは楽しみだ」
    穏やかなテノールの中に潜む、弾むトーンを感じ取った王子も喜色を露わにした。キャビネサイズのシンプルなフレームを手にする。
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    DONE1の続きです。2とは別時空。2より少し短いです。
    死者はいませんが、メリバ風味です。
    王子の思考回路が女々しいので、無理な方はリターン願います。

    2を書きながら「こんなん俺が許せねぇ…っ!」と悶えたのですが、「乙女的思考回路で本人が納得すればメリバ?」(訊くな)と言い訳しつつ頑張りました。
    「これを書くから2を思いっきりバドエンにできる!」
    ……我ながら無理矢理すぎる尻叩き。
    「Thank You」 3 Resigned Calm Dawn(白王子Ver.)ごぼっ、ごほ……っ!
    急激に意識が浮上する。喉を圧する水を吐いたぼくは、夜空を背にしたクラウチを下から仰ぐ形となっていた。
    そのまま、数回咳き込む。頬にクラウチの髪から滴る海水が当たる。短く呼吸を紡ぐクラウチがぼくをきつく抱きしめた。

    「王子…っ!良かった……っ!」
    身体を離し、ぼくの額を撫で上げ、両手で頬を包み、そのまま肩を抱く。
    「どこか異変はないか?」
    「う…っん、だい、じょうぶ。大丈夫だよ」
    ほう、と呼気を落として再びぼくを抱きしめた。今度は、包み込むように柔らかく。
    「そうか……。心臓が潰れるかと思ったぞ」
    両手をクラウチの背に回し、二度、撫で下ろす。
    「……ごめん。ちょっと酔いが回ったみたいで…はしゃいじゃった」
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    DONE蔵王サークルさんにお渡しした「あまおう いちごみるくキャンディー」から着想。
    いちごみるくそのものは、既にとてもキュートな蔵王作品が存在するので(めっちゃ可愛くて大好き…)、あまおうに焦点を当てました。

    作中に登場する絵本は「いちごばたけのちいさなおばあさん」です。
    小さな世界でこつこつ働くおばあさんといちごの成長がちょっと不思議なのにキラキラしていて、優しい絵柄で大好きでした。
    いちご狩り蔵王「pretty pretty strawberry picking」「ねえクラウチ、この後時間ある?」
    文字通りの五月晴れの空の下、防衛任務明けの王子が負けじと爽やかな微笑を湛えて4センチ上方の柘榴石を捉えた。
    選抜試験を終えたばかりで未だ生活リズムを整える為のこの期間、防衛任務も通常より短く設定してくれる上層部の思い遣りに感謝しつつも時間は惜しい。もし遠征部隊に選ばれても、防衛任務を任されても、入学したばかりの大学生活に影響を及ぼすだろうことは明白だろう。
    本業を疎かにしないことは大前提だから、プライベートを充実させるのは己次第である。幸い今回の防衛任務はそれほど心身の疲労は無かったため、午後を存分に満喫することはできるはずだった。
    橘高は充血させた目を輝かせて「連休明けまで連絡取れないから」と宣言後大荷物と共に速攻帰途についたし、樫尾は両親と祖父母の家に赴くという。「動けるチーム」の名に恥じない王子隊の面々は早々に解散した、その直後の台詞である。
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    DONE折角のホワイトデー&さとしの日なので、どうにか水上メインで祝おうとしました。でも一時間半遅刻したので「後夜祭」。すみません。大学一年生設定。

    今回も「勢いって大事だね!」の精神で押し切りました。
    四時間で仕上げたので、色々ミスがあるとは思いますが、そこは“愛”で補っていただけますと有り難いです。

    そんでもってイコさん……すまん……好きだけど、貴方の魅力を書きだせない私を許してくれ……!
    ホワイトデー 蔵水&イコプリ「ロシアンルーレット」「やぁ」
    ボーダーのラウンジで最高に輝く笑顔と圧倒的セレブオーラをまき散らす同輩を目にして、水上は眉間の皺を三本増やした。
    (ここで課題を消化していたのが間違いやったか)と思ったが、連れ立っているのが蔵内である以上、席を立つのを断念した。
    「課題中だったか……。王子、後にしよう」
    「うーん……。みずかみんぐ、ちょっとだけ休憩しない?小腹がすいてたらで、いいんだけど……」

    そう言われてみると、確かに小腹がすいている。
    「せやな。後は纏めるだけやし……ええよ。何なん?」
    「ふふっ、良かった」
    再度、燦燦と満面の笑みを湛えて水上の正面に座る王子と蔵内。それに微かな寂寥を感じたが、その理由はすぐに判明した。二人が鞄からほぼ同一の包みを出す。両手に包まれたそれらは、チョコブラウンの包装紙に包まれ、ダークオレンジのリボンが結ばれていた。
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    DONE敬愛する某さんの小話を拝読した瞬間降臨したネタです。天啓ってこういう事を言うんですね。ありがとうございます!
    某さんに喜んでいただけたので満足です。某さんにチョコを渡された方にもお礼申し上げます。貴女に救われた命がここにある…。

    王子が蔵内へのチョコを買いに行く話。ほぼ王子のモノローグです。蔵内すまん。

    ホント「勢いって大事だね!」。もうこれウチのテーマにしよう。
    即ち「鉄は熱いうちに打て」。
    バレンタイン蔵王「language of flowers」自ら確認して、心に響いたものを贈ろう。

    そう思って訪れた催事場は、南半球にベイルアウトしたような熱気に包まれていた。早々にロイヤルブルーのピーコートを脱いで、右の前腕に掛ける。ホワイトのシャツにダークオレンジのニット、ブラックのスリムストレートパンツを纏っている王子は、他のフロアとの温度差に少々驚いた。余裕を持ってすれ違える程度に幅は取られているが各自の戦果がそれを上回る為、通路は狭く感じた。
    ニュースによると平均予算は3万円台と言われ、且つ複数回訪れるのもザラであり売上22億円を叩き出す、一大祭典の会場である。製菓業界の活性化に踊らされているのはやや不服ではあるが、美味しいものを満喫できるのは悪くない。
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    DONE王子誕生日の半日前に降ってわいたネタです。勢いって大事だね!王子ハピバ!!

    機械音痴でがっつり遅刻しました。「後夜祭」っていい日本語ですね!

    蔵王・王水・イコプリ(別時空)で香水ネタ。多分最初しか間に合わない…。
    あとの二つは一年寝かせよう!

    蔵王:二十歳の誕生日。二人とも一人暮らし。最後の王子のセリフを言わせたいだけ。
    スパイシースイートチョコレート【王子誕2023】「寒いだろう、ちょっと待ってて」
    家主が白い息を吐く。1ⅬDKの三和土に控え目な灯りが落とされる。
    ひとつ頷いて、お邪魔します、と告げてからトープ色の革靴を脱ぐ。
    「お構いなく」
    頷き返した王子がすぐにLDKのエアコンを強にセットした。外よりも寒風吹き荒ぶ部屋の壁際に、蔵内は自分のキャメルカラーのトレンチコートを掛ける。
    洗面所を借りて手を洗っていると、同じくロイヤルブルーのピーコートと濃紺のスヌードを外した王子がやって来た。ほろ苦い粒子が鼻腔を掠める。
    「今日は楽しかったね」
    「そうだな」
    洗面所の鏡を介して繋がった、視線が綻ぶ。


    今日は王子の二十回目の誕生日である。
    同学年男子として一番最後に二十歳になった王子は、漸く酒と煙草が解禁となった。本日の夕食は十ケ月前から「かげうらでの食事会」と決まっていた。
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