Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    グルグル

    miyase_up

    DONE2022年9月18日開催の「秘密の裏家業31」の萩松新刊の全文です。
    萩原がヘタレかつぐるぐる悩みすぎており受け取り方によるかなと思ったので、ご不安な方はこちらでお確かめいただけたら……! あと「好き」を詰め込んだ作品をよかったら気軽に読んでほしい!!!!!(素直)感想、反応などもいただけたら嬉しいです。励みになります。
    【萩松】ふりふられ、てのひらでおどれ!(全文掲載) ――松田に好きな人がいるらしい。
    萩原、なんか聞いてねぇ? というクラスメイトにはなんと答えたのか、今日の昼間の出来事だというのに思い出すことができなかった。クラスメイトは深く興味がなかったのかすぐ次の話題へと移ったが、ずっとそれどころではなかった。
    あまりの衝撃に頭の中が陣平ちゃんのことでいっぱいで、陣平ちゃんのことが目に入れば「好きな人いるんだ……」と小学生みたいなことを思ったし、その視線の先にいる人を探したりもした。ずっと隣に居た幼馴染の秘密を盗み見てしまった気がしてなんだか落ち着かず、そわそわしていて当の本人には不審がられ心配される始末で。
    そんな調子でまともに陣平ちゃんのことを見ていられなくて、放課後になるやいなや「ごめん今日予定あるから先帰んね」と一方的に告げて返事も聞かずに教室を飛び出してきた。ただでさえずっと考えてしまうというのに、何の因果か夕食はカレーでどうしたって陣平ちゃんのことを考えてしまい、家族にも心配される始末だった。
    14841

    hykw_kabeuchi

    MOURNING「Wish for this moment」のその後の話

    ぐるぐる考えてるアンリちゃんと、大石くんの邂逅。
    出てきませんが、アマ平(アマ→平)前提です。
    大石くんが強気・イキイキなのは平等院さんにハッパ掛けられたままハイテンションモードのため

    書きたいとこだけ書いちゃった
    抽選会のあとのアンリちゃんと大石くん客席の電灯がつき、つい先程出揃った対戦カードに人々が賑わう空気の中、アンリは早足で会場内を歩き回っていた。抽選会の最中隣に座っていた男は、会の直後に慌てた様子でやってきたスタッフに連れられてどこかに行ってしまいここにはいない。
    ——『すまない。早速だがひとつ頼まれてくれるか』
    本来であれば出口に向かう他の参加者同様そのまま宿舎に戻って構わない筈のアンリがこうしてまだ会場にいるのは、男が去り際にそう己に告げたからだ。開会直前の言葉を覚えてくれていたことと、その上で男が己を頼ってくれているという事実は、アンリをいたく喜ばせた。
    しかし、それに一も二もなく頷いたことを、残念ながら既に後悔し始めている。会場内に残っている面々に目を凝らすが、求める姿らしきものは見当たらない。小さな焦燥と苛立ちはアンリの美しい眉を顰めさせた。
    6260