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    未定

    14februaryyy

    DOODLE響伊
    着物セする響伊ちゃんの導入話
    (※着物セはしません)

    だらだら書いてたら長くなったので、とりまここだけ放出しときます。これの話の先に以前投げた制約付けた話が来ます。
    今回はセッシーンはないです。今後投げるかは未定です。
    『伊織って女王様みたいなとこあるよね』
     そう榊が言っていたのは何時のことだったのか。あまり記憶にないが。確か何かの個展で灰島と組む機会があって、その際によくそうこぼしていた筈だ。
     卒業してしばらく経つが、榊も榊なりに色々なアーティストと組んでいたから、『一級品な皇帝様と組めるなんてラッキー』なんて、最初こそは喜んでいたが。個展の準備が終わる頃には大分げっそりとしていて。なかなかの見物だった。普段はのらりくらりと、どんな相手にも適度な距離感を保ち、余裕綽々を地で行く男でも。灰島伊織という男は鬼門であると知って。──少しだけホッとしたのを覚えている。榊程の男でも振り回されるなら、俺が振り回されるのも仕方がないということだ。……別に、俺が人とうまく関係を構築できないのが原因ってわけじゃない。あいつが規格外なだけだ。そう自分に言い聞かせることが出来るわけだし。──そうだ、俺は悪くない。全部あいつのせいだ。そうやって責任を押しつけて、逃げられる。──そう思っていた。
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    ichizero_tkri

    DOODLE🌟🎈 将参
    拙作「それから迷子は愛を知る」の世界線の話
    参謀をいじめたくなりました。続くかは未定です。

    以下の要素を含みます。
    ・参謀が可哀想
    ・参謀がモブに罵倒される
    ・嘔吐表現有
    その日は壊れた橋の修繕に手を貸すために、将校を参謀や部下を引き連れて町へ出ていた。存外作業は順調に進んでおり、明日までかかる予定だった修復は夕方頃には片が付いた。対応が早くて助かったよと町の民たちがそれぞれに感謝を述べてくるのをルイは戸惑いを必死に飲み込んだ様子で対応していて、ツカサはそれを眺めて密かに口角を上げていた。
    いつか、自分から与えられる愛情以外でも、他者から向けられる感情を上手に受け止められるようになってくれればいいなと、ツカサはどこか微笑ましく彼を見守っていた。

    そうして戻った館は、大勢が橋の修繕作業に出向いていたため手薄だった。開こうとした執務室の扉の向こうにその気配を感じて、ツカサとルイはほぼ同時に剣を手に取った。木製の扉を蹴破り、予想通り室内に潜んでいたそれが飛びかかってくるのに合わせて刃を振った。二つのそれが刺客の手足にそれぞれ傷を作り、暗殺者は鈍い悲鳴を上げながらその場に倒れ込んだ。
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