nochimma
MAIKING陥没…で母乳…のでるチェのつきあってないモクチェズ のつづき まだR18じゃない つぎから!※めちゃくちゃファンタジー母乳です
「なんか……、先日から母乳が出てしまって…………」
……。
…………。
「……母乳?」
「ええ」
その衝撃的なワードには、さすがのニンジャさんも鸚鵡返しがやっとだった。
え、だって……母乳? 母乳ってアレ? 母に乳って書くやつ?
母。そう、それはその名の通り、子を産んだ母からこそ出るもので……え、でもチェズレイは男で……、
まさか。脳裏を走った予感たらり、忍者の額に冷や汗が流れる。
「チェズレイ、え、もしかしてお前って……」
しかしみなまで言う前に、微妙な距離を取ってベッドの上に座る男の声が遮るようにかぶさった。
「医者にかかりましたが割に良くある軽いホルモン異常らしく、薬ももらったので数日で治るようです」
3609……。
…………。
「……母乳?」
「ええ」
その衝撃的なワードには、さすがのニンジャさんも鸚鵡返しがやっとだった。
え、だって……母乳? 母乳ってアレ? 母に乳って書くやつ?
母。そう、それはその名の通り、子を産んだ母からこそ出るもので……え、でもチェズレイは男で……、
まさか。脳裏を走った予感たらり、忍者の額に冷や汗が流れる。
「チェズレイ、え、もしかしてお前って……」
しかしみなまで言う前に、微妙な距離を取ってベッドの上に座る男の声が遮るようにかぶさった。
「医者にかかりましたが割に良くある軽いホルモン異常らしく、薬ももらったので数日で治るようです」
nochimma
DOODLE急に陥没でMILKがでるのをかくしている付き合ってないチェズレ~かわいいな…とおもってかきました すいません…のさわり…まだぜんぜんR18じゃない ――おかしい。
夜を切り裂いて空を舞う、ふたつの刃。
まるで足のさきから見えない根が生えて、地面の下で繋がっているかのよう。次はどこに立てばよいか、どうやって道を切り開けばよいか、何をすべきなのか。視線を交わす必要すらなく、呼吸ひとつですべてがわかる。
わかるからこそ……、
迷いなくばっさばっさと敵を薙ぎ払いながら、モクマの身体には、不穏な警鐘のいなずまが鳴りやまなかった。
「……チェーズレイ」
仕事はつつがなく終わった。伸した男たち(いちおうあれでも実力行使としては最低人数ですませたのだ)を警察に引き渡し、部下たちにセーフハウスの近くまで送らせて。駐車場から玄関までの短いみちのり、まあるい月のスポットライトで短く伸びる影を踏み踏み、モクマが相棒を呼ぶ声はぴりついた電気を隠しもしないものだった。
2852夜を切り裂いて空を舞う、ふたつの刃。
まるで足のさきから見えない根が生えて、地面の下で繋がっているかのよう。次はどこに立てばよいか、どうやって道を切り開けばよいか、何をすべきなのか。視線を交わす必要すらなく、呼吸ひとつですべてがわかる。
わかるからこそ……、
迷いなくばっさばっさと敵を薙ぎ払いながら、モクマの身体には、不穏な警鐘のいなずまが鳴りやまなかった。
「……チェーズレイ」
仕事はつつがなく終わった。伸した男たち(いちおうあれでも実力行使としては最低人数ですませたのだ)を警察に引き渡し、部下たちにセーフハウスの近くまで送らせて。駐車場から玄関までの短いみちのり、まあるい月のスポットライトで短く伸びる影を踏み踏み、モクマが相棒を呼ぶ声はぴりついた電気を隠しもしないものだった。
rio_bmb
INFO8/1モクチェズエアイベ新刊「恋 -WEB再録集-」文庫カバー付 208P R-18
エアイベ1,000円、書店委託(フロマージュ)1,250円(いずれも委託料・税込)
PixivとTwitterに掲載の小説+書き下ろし15,000字強。R18作品は2作のみなのでほぼ全年齢です。 10
nochimma
MAIKINGむらさきのパンときいろのなかみのホットサンド のらくがき「おはよ〜。お、いいにおい」
「お早くありませんよ、モクマさん。これ以上寝ていたら起こしに行くところでした。お休みとはいえ少しばかり気を抜きすぎではないですか?」
「ごめんごめん。新しいベッドの寝心地がいいのなんのでつい二度寝三度寝をね〜」
「まったく。もしあなたがお休みになっている間に私がどこぞの輩に襲われでもしたらどうするおつもりです?」
「その時はどんな爆睡してても起きるから大丈夫。ちゃんと悲鳴あげてね」
「下衆ですねェ…まあ、ここの防犯は完璧ですからそういった心配は必要ないのですが……」
「だよね。チェズレイ印のセーフハウスだもん。ここでは守り手さんもお役御免ってコトで」
「全く調子のいい……、と、焼けましたね」
1950「お早くありませんよ、モクマさん。これ以上寝ていたら起こしに行くところでした。お休みとはいえ少しばかり気を抜きすぎではないですか?」
「ごめんごめん。新しいベッドの寝心地がいいのなんのでつい二度寝三度寝をね〜」
「まったく。もしあなたがお休みになっている間に私がどこぞの輩に襲われでもしたらどうするおつもりです?」
「その時はどんな爆睡してても起きるから大丈夫。ちゃんと悲鳴あげてね」
「下衆ですねェ…まあ、ここの防犯は完璧ですからそういった心配は必要ないのですが……」
「だよね。チェズレイ印のセーフハウスだもん。ここでは守り手さんもお役御免ってコトで」
「全く調子のいい……、と、焼けましたね」
ぱんつ二次元
DONEモクマさんの隠し子(?)のはなし。微妙に前のはなしとその前のはなしとつながってます。とりあえず、一連のモブしてんのはなしはこれでおしまいです。 拝啓 ふたりの悪党さま
こんにちは。お元気ですか。ぼくは元気です。
手紙を書くのは三回目ですね。
きのう、パパの面会がありました。前よりすこし元気になったみたいです。えらい人が、あとちょっとででられるかもしれないといっていました。すぐにはむつかしいかもしれないけれど、また、いっしょに暮せたらいいなとおもいます。
ところで、さいきん暑くなりましたが、二人とも、げんきに悪党をしていますか?
ぼくが捕まえる日まで、絶対に捕まらないでください。いつか、ぜったいに会いにいきます。
首をあらって、まっていてください。
あなたのちいさなヒーローより
書き上げた手紙を読み返して、そのひどさに深く深くため息をつく。
33285こんにちは。お元気ですか。ぼくは元気です。
手紙を書くのは三回目ですね。
きのう、パパの面会がありました。前よりすこし元気になったみたいです。えらい人が、あとちょっとででられるかもしれないといっていました。すぐにはむつかしいかもしれないけれど、また、いっしょに暮せたらいいなとおもいます。
ところで、さいきん暑くなりましたが、二人とも、げんきに悪党をしていますか?
ぼくが捕まえる日まで、絶対に捕まらないでください。いつか、ぜったいに会いにいきます。
首をあらって、まっていてください。
あなたのちいさなヒーローより
書き上げた手紙を読み返して、そのひどさに深く深くため息をつく。
nochimma
MAIKINGED後のまだ付き合ってないモクチェズ、自己催眠でもないとうまく寝れないチェを知ってしまったモさんががんばるお話…のさわりねむり姫をとりかえせ ① 真っ暗闇のコーヒーの湖面にスプーンのオールを突き立てて、くるくる漕ぎながらミルクを細く注ぐと、渦巻く白がしだいに融け合ってやわらかなベージュに変わっていく。
「……よし」
そうしてできあがったチェズレイの言うところの『濁った』カフェオレのたっぷり入ったマグの取っ手を両手に引っ掛けて、キッチンに立つモクマはちいさく気合いを入れた。
「できたよ」
「……あぁ、ありがとうございます」
「まだ調査続けてるの? もう潜入に必要な情報は出揃ったと思うけど」
「私は心配性なのですよ。ボスよりも更にね。まだパーティまで時間はある、ベストを尽くさないで失敗したら後悔しても仕切れない」
リビングに戻ってローテーブルにカップを置くと、姿勢よくソファに座るチェズレイはタブレットを弄る目を上げることなくただ細い腰だけを横にずらした。おとなしく空いた場所に座りながらちょっと非難めいた声を出すけれど、隣の人の返事は穏やかに流暢につれない。
7742「……よし」
そうしてできあがったチェズレイの言うところの『濁った』カフェオレのたっぷり入ったマグの取っ手を両手に引っ掛けて、キッチンに立つモクマはちいさく気合いを入れた。
「できたよ」
「……あぁ、ありがとうございます」
「まだ調査続けてるの? もう潜入に必要な情報は出揃ったと思うけど」
「私は心配性なのですよ。ボスよりも更にね。まだパーティまで時間はある、ベストを尽くさないで失敗したら後悔しても仕切れない」
リビングに戻ってローテーブルにカップを置くと、姿勢よくソファに座るチェズレイはタブレットを弄る目を上げることなくただ細い腰だけを横にずらした。おとなしく空いた場所に座りながらちょっと非難めいた声を出すけれど、隣の人の返事は穏やかに流暢につれない。
hinata35968
DONEモクチェズと迷子の迷子の子犬さん。ワンドロです。
犬と虎「モクマさん。そちらの毛玉殿は、一体どうされたのですか」
チェズレイの秀麗な顔が呆れたように歪み、その瞳は信じられないものを目撃したかのように幾度も瞬きを繰り返す。答えはわかりきっているものの、口にせずにはいられなかったのだろう。戸惑いの色を含んだ紫電の輝きはモクマの開いた胸……ではなく懐に注がれていた。
「いやね。道端をふらふらっとしてるのを見つけて、うっかり目が合っちまったもんだから、ほっとけなくてね」
たはは、と困ったように朗らかに笑いながら、脱いだ羽織に包まれた中身を大事そうに抱えている。その中身はもぞもぞと動き出すと、隙間から頭をぴょこんと覗かせた。
「……クゥン?」
可愛らしい鳴き声に、チェズレイの動きがピタリと止まる。
2327チェズレイの秀麗な顔が呆れたように歪み、その瞳は信じられないものを目撃したかのように幾度も瞬きを繰り返す。答えはわかりきっているものの、口にせずにはいられなかったのだろう。戸惑いの色を含んだ紫電の輝きはモクマの開いた胸……ではなく懐に注がれていた。
「いやね。道端をふらふらっとしてるのを見つけて、うっかり目が合っちまったもんだから、ほっとけなくてね」
たはは、と困ったように朗らかに笑いながら、脱いだ羽織に包まれた中身を大事そうに抱えている。その中身はもぞもぞと動き出すと、隙間から頭をぴょこんと覗かせた。
「……クゥン?」
可愛らしい鳴き声に、チェズレイの動きがピタリと止まる。
さきょんのバミ
DONE俺の答えはこれや!!!!(モさん透け素材すげえ好きなんじゃない?っていう急遽降って来た謎の決めつけ)何というかまあ諸説あるんですが弊社のモっさんはSMっけ強い衣装とかプレイとかあんまそそらないんだけどタイツ破くのはばちくそ好きそうだなと思うなどしたらしいです。急に。
ぱんつ二次元
DONEED後時空でランドリールームで惚気るチェズレイのモクチェズ。モブ視点です。ランドリールームの幽霊さん 噂がある。
このホテルのバックヤードでまことしやかに流れる噂。
曰く、このホテルには百年前から幽霊がおり、不興を買うと頭から食われてしまうらしい。
曰く、その幽霊はとんでもない美人らしい。
曰く、その幽霊と会うと幸せになれるらしい。
噂、と言うより幼い子供の創作に近い。信憑性の欠片もない作り話。先日行われた創立50周年記念パーティー――そう、50周年だ!100年ではなく!――で、笑い話として語られる程度の、くだらない噂。お偉方の長話の間に挟まれた小粋なジョーク――と、本人は思っているのだろう。外野からすれば欠伸が出るほどつまらなかったが――に、けれど数人のスタッフが笑いもせずに顔を青ざめさせていたのは、それが『噂話』と呼ぶにはあまりに信憑性を帯びすぎていたからだ。ただの噂で人は消えない。
18408このホテルのバックヤードでまことしやかに流れる噂。
曰く、このホテルには百年前から幽霊がおり、不興を買うと頭から食われてしまうらしい。
曰く、その幽霊はとんでもない美人らしい。
曰く、その幽霊と会うと幸せになれるらしい。
噂、と言うより幼い子供の創作に近い。信憑性の欠片もない作り話。先日行われた創立50周年記念パーティー――そう、50周年だ!100年ではなく!――で、笑い話として語られる程度の、くだらない噂。お偉方の長話の間に挟まれた小粋なジョーク――と、本人は思っているのだろう。外野からすれば欠伸が出るほどつまらなかったが――に、けれど数人のスタッフが笑いもせずに顔を青ざめさせていたのは、それが『噂話』と呼ぶにはあまりに信憑性を帯びすぎていたからだ。ただの噂で人は消えない。
ムー(金魚の人)
DONE同道後、1年くらい実家に帰らせていただきますと書き置きを残して消えたチェズレイを追ってヴィンウェイに来たけど見つからず途方に暮れたモクマさん
実はミカグラ島の海岸にいたチェズレイ
のモクチェズ(まだ付き合ってない)
だいぶ書き散らかしてる。
初夜の前に結婚させな!ヴィンウェイ国 とある酒場 店内――
身が痺れるような真冬の寒さをアルコールで癒そうと度数の高いお酒が次々と注文される。
注文を受け取った店員が大きな声で復唱するのをモクマはぼうと眺めた。
目の前にはウイスキーロックが注がれている。
手慰めにグラスを揺らした。琥珀色の液体が波打つ。
ガタリと、隣の席が引かれる。
あ、そこは相棒の席だから――と言いかけて口をつぐんだ。
モクマの相棒はこの店には居ない。いや、この国にもいない――
「おーおー、今日もダメだったのか?おっさん」
モクマの隣に座った筋肉質の男が項垂れるモクマへ声をかけた。
既に見知った間柄だ。この店に何度か通ううちに仲良くなった。人生相談もした仲だった。
だから、モクマは緊張を解いて唇を尖らせた。
「もう途方にくれちゃう……。俺、あいつのこと何も知らないなあって」
「ははは」
快活な笑い声に怒る気力も湧かなかった。
「その人、知り合いですか?」
筋肉質の男の脇からぴょこりと眼鏡の若い男が顔を出した。初めて見る青年だ。どうやら筋肉質の男の後輩らしい。
「飲み仲間だよ。実家に帰るって書き置き残したヤツを探してるんだと」
先輩のざっく 6507
絵置き場
MEMO先日、バディミ用のTwitterアカウントを消したんですが特に事前にお知らせしていなかったためpixiv等にお問い合せが…。作ってまだ1か月程のアカウントだったので、消えてもそんなに影響もないだろうと思ったんですが、なんだかご心配等お掛けして申し訳ありません…。;アカウント終了の経緯をお話ししますと、私には数年前に前触れもなくいきなりフォロワーさんから遊ぶ予定が全く無かったゲームと攻略本が送られてきて、怖すぎて即日送り返したトラウマがあるのですが、最近ゲームを布教したいあまり奇襲のような形で相手に送り付ける方法が当たり前のようになったり「いきなり届いた」という報告がバズって何度も流れてくるのを見てしまい地獄の窯の蓋が開いてしまって当時を思い出して、要するにまた二次創作EDになってしまったんですね。
実はちゃんと相手方と話がついていてのネタ投稿ならいいのですが、距離感のおかしい人にジャンル内で大義名分を与えてしまったら人的トラブルが起きるのではないかと懸念しています…。
どこからまたそういった無断送り付けの話題が流れてくるか分からないので、TLも見ない方がいいしキャラやカップリング名で検索する事も難しくなって、pixivで推しの作品を摂取するぐらいしかできないのでバディミ用のtwitterアカウントはもう要らなくなってしまったかなと…。
(メインで使ってるアカウントの方はガチムチオスケモ受、ケモショタ系アカウントで全然違う傾向なので閲覧は全く推奨いたしません)
薄い本以外にも描きたいなと思っていたネタや描きかけのものも沢山あるのですが、今回の終了は自分のモチベとは関係なく描けなくなったので、(しかもおそらくバディミが爆売れにでもならないと解決しなさそうな外因によるもの)また、そもそもここ数年は仕事や家の事が忙しく元々半年に1回絵を描くか描かないかレベルだったので「戻ってきます」とか確証の無い事は約束はしない事にします。
ポイピクへの投稿も短期間でしたが、反響のアイコン等頂いたものを確認するのが楽しく私にしては珍しく積極的に活用させて頂きました。
どこかでまた遭遇できたらよろしくお願いします。
※何か画像を添付しないと投稿できないようなので…。漫画は直前まで描いてた51階落下捏造ネタです オチは明るいんですが途中なので暗めで申し訳ないです…
(実際は51階ぐらいだと地上に激突するまで体感10秒ぐらいしかかからないらしくこんな事してる場合じゃないそうで残念…!) 2
さきょんのバミ
MOURNING所で私はおっぱい星人なんですがモさんもきっとそうだと勝手に思っているのでそういうやつです(実は1個前のもジーィが描きたいというよりおチェのポッチへの無自覚な執着が描きたかったとかなんとか)例によってほんまばっちい自分用落書きなのでフォロ限
フォロ限なくなったのでパス【例の数字2桁】 3
さきょんのバミ
MOURNINGモさんがチェで抜いちゃったの落書きがあるよ!って言ったら「出さないなら言うなよ!!(意訳)」って言われたので 出したらぁよ!!! ってなりました脳直落書きはこんなもんです(脳直なのでおチェのメイクとかもないです)
ヤマもオチもイミもないです 深く突っ込まんでください
そしてこのモチェはまだデキてないです
【例の数字2桁】 3
ぱんつ二次元
DONEED後時空でカジノでルーレットするモクマさんのモクチェズ。モブ視点です。 軽やかなピアノの音色に合わせて澄んだ歌声がホールに響く。カジノのBGMにしておくには勿体ない美しい声が、けれどきっと何処よりこの場に似合う挑発的な歌詞を歌い上げる。選曲はピアニスト任せらしいのでこれは彼女の趣味だろう。鼻歌に口ずさむには憚られるようなその歌が、どれほどこの場の人間に響いているかは分からないけれど。
ルーレット台の前には、今日も無数のギャラリーがひしめいていた。ある人は、人生全てを賭けたみたいな必死の面持ちで、ある人は冷やかし半分の好奇の視線で、いずれもチップを握って回る円盤を見つめている。
片手で回転を操りながら、もう一方の手で、乳白色のピンボールを弾く。うっとりするほどなめらかな軌道が、ホイールの中へとすとんと落ちる。かつん、と、硬質な音が始まりを告げる。赤と黒の溶けた回転のうちがわ、ピンに弾かれ跳ねまわるボールの軌道を少しでも読もうと、ギャラリーの視線がひりつくような熱を帯びる。
もっとも、どれだけ間近に見たところでどのポケットが選ばれるかなんて分かるはずもないのだけれど。
ルーレットは理不尽な勝負だ。
ポーカーやバカラと違って、駆け引きの余地が極端 9552
Aiba_t03
DONE5/23のモクチェズWEBオンリー「忍ぶ恋には仮面をつけて」で展示してあったもの(遅っ!よかったら見てやってください!
#モクチェズ
#忍ぶ恋には仮面をつけて
#モクチェズWEBオンリー 10
つばき
PROGRESSモクチェズ作業進捗 大人になると大事なことほど言葉で伝えなくなる。それはお互いに言わなくてもわかるだろうという共通認識があるからでもあるし、言葉にするのが気恥ずかしいからでもある。
だから俺達の関係性についてわざわざ明言したことはなかった。「相棒」であることは間違いないし。チェズレイも直接的な物言いをするタイプではないから言葉遊びも多いし。掘り下げんでいいかい?とはぐらかす癖もまだ直っていないし。とひとしきり脳内で言い訳を重ねたところで、頭を抱える。
(昨日のはもう、言い訳しようもないよねえ……)
「チェズレイ、もう寝るかい?」
「いいえ、まだ付き合いますよ」
下戸だと言ったチェズレイが晩酌に付き合ってくれる夜は日常になりつつあった。晩酌といっても全く飲まない時もあれば、舐める程度のお付き合いの時もある。でもその日は珍しく、二人でどぶろく一瓶を空けようとしていた。
顔色も声色も変わっておらず、ちょびちょびとお猪口を傾けながらしっとりとお酒を楽しんでいる。ように見える、が動作が少し緩慢で目線はお猪口の中の水面に注がれている。まだまだ酒には慣れておらず、やはり強くはないようだ。
ぼ 2758