pimankoubo
DONEワンドロのお題お借りしました。別れてくっつくキダです。
金碧珠の地のはてでワンドロお題 水
金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
8912金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百四十二回 お題:「寂しさ/寂しい」「愛慕」
司がワークショップで指摘された内容をきっかけに、類への愛の深さを再認識する話。
司視点、基司しか出ません
その大きさは無限大。「……うん。とても良くなったと思いますよ」
「……!!ありがとうございます!!」
優しく微笑む女性に言われた言葉に、サッと頭を下げてお礼を言う。
でも、そのままいる訳にはいかない。パッと立ち退くと、すぐに次の人がスタンバイした。
女性の顔からも微笑みが消え、真剣な顔で次の人に指示を出している。
今日は、ワンダーステージのお休みを利用して、ワークショップに出向いていた。
優しく微笑んでいるこの女性も、歌もアクションも極めている方というだけあって、見抜く目が凄い。
今は微笑んではいるが、反面、優しさ故の厳しさもある。
だが、指摘される言葉の数々は知らなかった、気づかなかったことばかりで、色々と勉強になる。
また旭さんに相談して正解だったと、心の中で旭さんにお礼を言った。
3166「……!!ありがとうございます!!」
優しく微笑む女性に言われた言葉に、サッと頭を下げてお礼を言う。
でも、そのままいる訳にはいかない。パッと立ち退くと、すぐに次の人がスタンバイした。
女性の顔からも微笑みが消え、真剣な顔で次の人に指示を出している。
今日は、ワンダーステージのお休みを利用して、ワークショップに出向いていた。
優しく微笑んでいるこの女性も、歌もアクションも極めている方というだけあって、見抜く目が凄い。
今は微笑んではいるが、反面、優しさ故の厳しさもある。
だが、指摘される言葉の数々は知らなかった、気づかなかったことばかりで、色々と勉強になる。
また旭さんに相談して正解だったと、心の中で旭さんにお礼を言った。
pimankoubo
DONEワンドロお題「太陽」キバダンワンドロのお題お借りしました。
こちらは前日譚のような感じです。
R18です。フライングプラス一時間です。
キバナさんにとってダンデさんが太陽なように、ダンデさんにとってのキバナさんも太陽でお互い強烈な光を放ち引かれあって欲しい。 5191
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十八回 お題:「ナンパ」「愛と恋」
司が、ナンパしてきた女性?に、愛と恋との違いを説くお話。
類→司→類→司と視点がコロコロ変わります
それは、向かい合わせの恋。「こんなに遅くなっちゃうなんて……。司くんに後でしっかりお詫びをしないと……」
手早く改札を抜け、人の波を縫うように足早に進んでいく。
今日は久々のデートの日だけれど、親戚が顔を出すからと少し足止めを食らってしまった。
事前に司くんには連絡済で、元々デートがあるから抜けるとも話してはいたけれど、僕の恋人ということもあって親戚がいやに食いついてきて、ずっと話してくれなかったのだ。
そのせいで、僕は事前に伝えていた到着時間よりも30分遅くついてしまった。
普段のデートさえ遅刻しないように気を付けているから、こんなに遅くなるのは始めてだ。
前もって遅れることを伝えているとは言え、大切な司くんとの時間が削れるのは本当に嫌だった。
3273手早く改札を抜け、人の波を縫うように足早に進んでいく。
今日は久々のデートの日だけれど、親戚が顔を出すからと少し足止めを食らってしまった。
事前に司くんには連絡済で、元々デートがあるから抜けるとも話してはいたけれど、僕の恋人ということもあって親戚がいやに食いついてきて、ずっと話してくれなかったのだ。
そのせいで、僕は事前に伝えていた到着時間よりも30分遅くついてしまった。
普段のデートさえ遅刻しないように気を付けているから、こんなに遅くなるのは始めてだ。
前もって遅れることを伝えているとは言え、大切な司くんとの時間が削れるのは本当に嫌だった。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十七回 お題:「マフラー」「二人ぼっち」「喧嘩」「雪」「ショタ」
喧嘩と役作りが重なった結果、すれ違いが発生する二人の話。
※※※未来設定のためワンクッション※※※ 3007
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百三十五回 お題:「癒し」「手」
司が癒されるものと、それにまつわる2人の思惑のお話。
最初司視点、途中から類視点
※※※未来設定のためワンクッション※※※ 2678
あさと
DONE明主ワンドロワンライ第15回【チェス】【周回】お借りしました‼️若干のネタバレがあるためポイピク失礼します🙏
ループぺごくんの明主だったりしました
明智は周回記憶無し
息を吸うように真エンド後同棲軸です 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十四回 お題:「夢中」「呼び方」
類の家で作業している中、司がある行動に出るお話。
※※※軽くですが事後表現があるのでワンクッション※※※ 2402
midnight_ki_
PASTTwitterの企画参加で掲載したワンドロです。お題は「世界一の我儘」です。
夢中になって30分オーバーしてしまいました。
ハイエナの求愛行動が歌うことって知ってた? 「ユウくんへ約束のプレゼントッス」
ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
1351ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十八回 お題:「誇り」「悪役」
色んな役を体験したい司が、ある役に挑戦しようとするお話。
類視点
譲れない、それの名は。「………司くん」
「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
2449「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百二十六回 お題:「お節介」「ラブレター」
類と付き合っている司が女子のお節介に巻き込まれるお話。
司視点
「お前たち以上にお似合いの2人はいないんだから」「ね、天馬くん。これ、受け取ってくれるよね??」
にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
-----------------------------
「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
1962にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
-----------------------------
「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十五回 お題:「犬」「お揃い」
セカイに新たに表れた存在をきっかけに、あることを思い付いた類のお話。
類視点
それは、始まりの。それは、不定期に行っていた、セカイの動くぬいぐるみの調査の時だった。
「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
3020「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十四回 お題:「夜更かし」「始まり」
2人で夜更かしをして、あるものを見ようとするお話。
類視点
ずっと一緒にいれますように))「……司くん、大丈夫かい?」
「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。
1466「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。
Do not Repost・東龍
DOODLE全問正解しているはずなのに字が汚すぎて8割方をバツにされて落第決定した友人おめでとうパーティー🎉※ナッちの字が汚いエピソード
①https://mangahack.com/comics/3523/episodes/20490
②https://mangahack.com/comics/3522/episodes/21955 とか 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十九回 お題:「買い出し」「数学」
ある条件で司に数学を教えることとなった類のお話。
類視点
次の日、そのだらしない顔を何とかしてと、寧々に呆れられた。「さて、それじゃあ今日も頑張ろうか」
「うう……すまん、類……」
珍しく悲壮感が漂う司くんに苦笑しながらも、手に持った教科書を開く。
背筋を伸ばしてノートに向かう司くんを見て、数日前を思い出した。
------------------------------------
今日からテスト1週間前。
練習も中止になったことだし、家でアイデアを練ろうかと考えていた僕のところに、司くんは泣きそうな顔でやってきた。
「……勉強を、教えてほしい?」
「ああ……。どうしても今回は、類の力を借りたくてな……」
申し訳ない、と頭を下げる司くんの顔をどうにかして上げさせ、詳しい事情を聞いてみた。
そうしたら、なんてことはない。
今回のテスト範囲にある数学の公式を、司くんは理解できていなかったのだ。
4097「うう……すまん、類……」
珍しく悲壮感が漂う司くんに苦笑しながらも、手に持った教科書を開く。
背筋を伸ばしてノートに向かう司くんを見て、数日前を思い出した。
------------------------------------
今日からテスト1週間前。
練習も中止になったことだし、家でアイデアを練ろうかと考えていた僕のところに、司くんは泣きそうな顔でやってきた。
「……勉強を、教えてほしい?」
「ああ……。どうしても今回は、類の力を借りたくてな……」
申し訳ない、と頭を下げる司くんの顔をどうにかして上げさせ、詳しい事情を聞いてみた。
そうしたら、なんてことはない。
今回のテスト範囲にある数学の公式を、司くんは理解できていなかったのだ。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百十七回 お題:「電話」「the show must go on」
多忙の中で体調を崩した司が、それを隠して公演を続行するお話。
司視点
4分の1の重み「the show must go on」
脚本に使えるものを調べようと思って検索、をかけていた時に見つけた、英語の慣用句。
その意味を知った瞬間。
「君は、スターになんてなれない」
あの時の言葉が、頭を過った。
------------------------------------
寧々の歌声に、パチパチと拍手が沸き起こる。
そんな寧々にえむが駆け寄り、類が舞台袖から機材のスイッチをあれこれと弄っている。
オレは、次の自分の出番を待つべく、類とは反対の舞台袖にいた。
位置が逆なのは機材置き場所なんかの都合のためなのだが、今はオレにとっては都合がいい。
ぜえぜえと息を切らすオレの姿を、誰にも目撃されないから。
その日は、とてもタイミングが悪かった。
4554脚本に使えるものを調べようと思って検索、をかけていた時に見つけた、英語の慣用句。
その意味を知った瞬間。
「君は、スターになんてなれない」
あの時の言葉が、頭を過った。
------------------------------------
寧々の歌声に、パチパチと拍手が沸き起こる。
そんな寧々にえむが駆け寄り、類が舞台袖から機材のスイッチをあれこれと弄っている。
オレは、次の自分の出番を待つべく、類とは反対の舞台袖にいた。
位置が逆なのは機材置き場所なんかの都合のためなのだが、今はオレにとっては都合がいい。
ぜえぜえと息を切らすオレの姿を、誰にも目撃されないから。
その日は、とてもタイミングが悪かった。