肴飯のポイ箱
DONEワンドロお題「恋バナ•恋愛相談」⏳半日ちまちま
nzさんにだけめっちゃ自を出して事あるごとに駆け込み寺にしていたdndさんの話と、まさかの全力疾走する事になったkbnさんの話。
※🗼時空
やったもん勝ちの勝利宣言 好きに種類があるなんて、ダンデはキバナに会うまで知らなかった。知らなかったのだ。
『ダンデ、恋の昇級戦!?』
『深夜の密会か?夜の街に消えるニ人』
ちょっと上手い言い回しだな。なんて現実逃避をしながら本日発売されたゴシップ誌のページを捲るが、内容の事実無根さに眩暈を覚えて思わず目頭を押さえる。
「…この記事を書いた記者は、小説家にでもなったほうがいいんじゃないか?」
「良いですねそれ。この腐れゴシップ誌を発行した会社へしっかりと伝えておきますね!」
ダンデの少し仄暗い皮肉をしっかりと拾い上げた秘書は、声は明るさこそ保っているが顔は一つも笑っていなかった。
「一月後、このクソな会社の土地を更地にする勢いで法務部がやり合いますのでご安心を。ただ2、3日はタワーも通常営業どころでは無いので今日はこのままお帰りください」
2892『ダンデ、恋の昇級戦!?』
『深夜の密会か?夜の街に消えるニ人』
ちょっと上手い言い回しだな。なんて現実逃避をしながら本日発売されたゴシップ誌のページを捲るが、内容の事実無根さに眩暈を覚えて思わず目頭を押さえる。
「…この記事を書いた記者は、小説家にでもなったほうがいいんじゃないか?」
「良いですねそれ。この腐れゴシップ誌を発行した会社へしっかりと伝えておきますね!」
ダンデの少し仄暗い皮肉をしっかりと拾い上げた秘書は、声は明るさこそ保っているが顔は一つも笑っていなかった。
「一月後、このクソな会社の土地を更地にする勢いで法務部がやり合いますのでご安心を。ただ2、3日はタワーも通常営業どころでは無いので今日はこのままお帰りください」
肴飯のポイ箱
DOODLEワンドロお題「初めて」
⏳1h +30
変わりすぎて一歩がすくんでしまっていた1人を無自覚に一歩どころが100歩踏み出させる1人とベストタイミングで突き飛ばすもう1人の話。
※is over後
覚えてないなら今にして それは、酒の席での他愛無い、ちょっとした好奇心だった。
「ダンデのファーストキスっていつだったの?」
事の始まりは薄暗がりなパブの片隅で、テーブルの少し冷めたチップスを指で弄びながらキバナが尋ねたこの質問から始まった。キバナは、10年以上転がし続けたダンデへの恋心を一体何処へ落ち着けようかとずっと悩んでいた。
チャンピオンがあの子に変わってから、リーグに関わる人間の多くは環境がガラリと変わった。それこそキバナに至ってはジムの修繕手続きやら、新しい体制でのジムチャレンジに向けたあれこれやらと、何かと忙しく。
そんな中で、久しぶりにリーグ会議で一緒の帰りになって、ダンデから明日はオフだとも聞いてしまえば、折角だから帰りに軽く一杯引っ掛けようなんて言葉が出てくるのも自然な事だった。あわよくばちょっと酔った姿のダンデが見てみたい。そんなちょっと下心を持ちつつ誘ってみたら思ったよりも嬉しそうに乗ってくれて。正面で向かい合って話す事ができて浮かれていた事もある。そこからのちょっとした好奇心と、少しの足踏み。様々な事が一気に変わってしまったこの一年で、キバナは一歩踏み出す事に少しだけ臆病風に吹かれていたと言ってもいい。
3109「ダンデのファーストキスっていつだったの?」
事の始まりは薄暗がりなパブの片隅で、テーブルの少し冷めたチップスを指で弄びながらキバナが尋ねたこの質問から始まった。キバナは、10年以上転がし続けたダンデへの恋心を一体何処へ落ち着けようかとずっと悩んでいた。
チャンピオンがあの子に変わってから、リーグに関わる人間の多くは環境がガラリと変わった。それこそキバナに至ってはジムの修繕手続きやら、新しい体制でのジムチャレンジに向けたあれこれやらと、何かと忙しく。
そんな中で、久しぶりにリーグ会議で一緒の帰りになって、ダンデから明日はオフだとも聞いてしまえば、折角だから帰りに軽く一杯引っ掛けようなんて言葉が出てくるのも自然な事だった。あわよくばちょっと酔った姿のダンデが見てみたい。そんなちょっと下心を持ちつつ誘ってみたら思ったよりも嬉しそうに乗ってくれて。正面で向かい合って話す事ができて浮かれていた事もある。そこからのちょっとした好奇心と、少しの足踏み。様々な事が一気に変わってしまったこの一年で、キバナは一歩踏み出す事に少しだけ臆病風に吹かれていたと言ってもいい。
ィリュシアの骨
DOODLE↓前に描いたプテラノドンちゃんにポイピクで熱烈なハートを送ってくれる人がいて嬉しいのでまた描きました。いいよねこの子https://poipiku.com/1730391/6031781.html
暁ルナ
MAIKING「猫」「推しの日」「いい男の日」がお題のワンドロに初めて挑戦しました。みにヴぁんであった店長代理と櫂くんの事実(なおうろ覚え)を羅列してもふらせるだけのお話
いい男なんていなかった()
2時間半もかけてしまった⋯
もふもふはいいぞ!ある日、カードキャピタルの顔馴染みで動物園に行くことになった。
動物園に行くなんて久しぶりだった。
ライオンやゾウなどメジャーな動物たちを前にはしゃぐアイチやカムイをぼんやりと眺めながら歩いていた。
そんな時、ふと小さな小屋と柵、『ふれあい動物園にようこそ』と書かれた看板が目に入る。
気まぐれで近寄ってみればふれあい動物園という名の通り、小さな動物達と触れ合う事ができるという区画だった。
実際に触れるのはウサギ、ハムスターが主らしい。
(特に気になるものもないし、暇潰しにでも入ってみるか⋯)
そう思い、中に入る。中にはもう1つ柵がありその中に動物を放しているようだ。
触れ合える動物は時間帯で変わるらしく、今の時間だとハムスターのようだった。
3265動物園に行くなんて久しぶりだった。
ライオンやゾウなどメジャーな動物たちを前にはしゃぐアイチやカムイをぼんやりと眺めながら歩いていた。
そんな時、ふと小さな小屋と柵、『ふれあい動物園にようこそ』と書かれた看板が目に入る。
気まぐれで近寄ってみればふれあい動物園という名の通り、小さな動物達と触れ合う事ができるという区画だった。
実際に触れるのはウサギ、ハムスターが主らしい。
(特に気になるものもないし、暇潰しにでも入ってみるか⋯)
そう思い、中に入る。中にはもう1つ柵がありその中に動物を放しているようだ。
触れ合える動物は時間帯で変わるらしく、今の時間だとハムスターのようだった。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百五十五回 お題:「ホワイトデー」「好きなもの」
司が類へのホワイトデーのお返しに、好きなものを上げようと奮闘するお話。
司視点、途中から類視点。ゲストに咲希ちゃんが出ます
大好きを「 」に。それは、2月ももう終わろうとしている、ある日のことだった。
「……よし、カレールーも買ったし、帰るとするか。……む?」
材料が足りないとの連絡が来て、スーパーに立ち寄った帰り。
行きの時は通らなかった通路に、一際華やかな棚があった。
「これは……ホワイトデー、か?」
よくよく見ると、そこには「ホワイトデー特集」と書かれていた。
飴玉が沢山詰まった入れ物やクッキーの詰め合わせ、マドレーヌにマカロンといったものまで選り取り見取り、とてもカラフルな棚となっていた。
「確か、3月14日は練習日だったな。今度デパートにでも言って、皆のを見繕わねばな」
バレンタインの日は、えむも寧々もお菓子を用意してくれた。
かくいうオレも、昔はあげることはできてももらうことができないと悲しむ咲希のために、オレの方から用意してあげていたこともあり、しっかり用意していた。
5650「……よし、カレールーも買ったし、帰るとするか。……む?」
材料が足りないとの連絡が来て、スーパーに立ち寄った帰り。
行きの時は通らなかった通路に、一際華やかな棚があった。
「これは……ホワイトデー、か?」
よくよく見ると、そこには「ホワイトデー特集」と書かれていた。
飴玉が沢山詰まった入れ物やクッキーの詰め合わせ、マドレーヌにマカロンといったものまで選り取り見取り、とてもカラフルな棚となっていた。
「確か、3月14日は練習日だったな。今度デパートにでも言って、皆のを見繕わねばな」
バレンタインの日は、えむも寧々もお菓子を用意してくれた。
かくいうオレも、昔はあげることはできてももらうことができないと悲しむ咲希のために、オレの方から用意してあげていたこともあり、しっかり用意していた。
everyharaheri
TRAININGワンドロの時間配分覚え書き 描きたいラフ描く(8分)→ペン入れ(23分くらい 太目の柔らかめなペンでざくざく)→色塗り(20分 バケツで塗りつぶして明らかな塗り忘れとハイライト部分だけ後からペンで塗りつぶす)→文字入れとフィルターかけて仕上げ(5分くらい)今回は刑事DANCEで描きたいって思ってたのであらかじめアプリ内の刑事DANCEのロゴは表示した状態で始めた 5
teasぱんだ
TRAINING🌱🏛11/27ワンドロ【酔っ払い】全年齢。ディープは全年齢…?
ワンドロ【酔っぱらい】 唇と唇が触れる。
濡れた唇は熱を帯びていて、はぁ、と吐き出された吐息からも酒の匂いがする。触れたところも同じ香りがして、もう一度粘膜を押し付ける。閉じられていた谷間に舌先を差し入れると、酒が回ったように脳の中枢をじわりと痺れさせた。
「……ん、んむ」
口内に入り込んだ舌先に自分のそれを絡ませて、カーヴェが溢れる唾液をこくりと
飲み込む。いつの間にか閉じた瞳は長いまつ毛を震わせていて、アルハイゼンの腕の下から背中に回した両腕は、そっと抱き寄せてくる。
(……ん?)
うっすら瞼を上げたアルハイゼンは気づかれないようにカーヴェの顔を伺う。
最初に舌先を差し入れたのはアルハイゼンだが、既に主導権はカーヴェが握っていた。ちゅうちゅうと先を吸われて、ざらりとした舌で裏側を撫でられる。その刺激にアルハイゼンの背筋に痺れが走って、動揺が気づかれないようにそっと顔を離した。
3177濡れた唇は熱を帯びていて、はぁ、と吐き出された吐息からも酒の匂いがする。触れたところも同じ香りがして、もう一度粘膜を押し付ける。閉じられていた谷間に舌先を差し入れると、酒が回ったように脳の中枢をじわりと痺れさせた。
「……ん、んむ」
口内に入り込んだ舌先に自分のそれを絡ませて、カーヴェが溢れる唾液をこくりと
飲み込む。いつの間にか閉じた瞳は長いまつ毛を震わせていて、アルハイゼンの腕の下から背中に回した両腕は、そっと抱き寄せてくる。
(……ん?)
うっすら瞼を上げたアルハイゼンは気づかれないようにカーヴェの顔を伺う。
最初に舌先を差し入れたのはアルハイゼンだが、既に主導権はカーヴェが握っていた。ちゅうちゅうと先を吸われて、ざらりとした舌で裏側を撫でられる。その刺激にアルハイゼンの背筋に痺れが走って、動揺が気づかれないようにそっと顔を離した。
pimankoubo
DONEワンドロのお題お借りしました。別れてくっつくキダです。
金碧珠の地のはてでワンドロお題 水
金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
8912金碧珠の地のはてで
波紋を立てる水面を見つめる。
ダンデの瞳からしょっぱい水が転がり落ちる度に波紋が立ちその度に、水面に映るダンデの姿がゆらゆらと揺れる。
本当ならば今日はキバナと二人でキャンプを楽しんでいるはずだったのに、今のダンデはひとりぼっちでキバ湖を見つめていた。
また一つころりと落ちた水が波紋を立てる。
すんと鼻をならし先週の出来事を思い出す。
きっかけは些細なことだった。
お互いに仕事が忙しかったり、生活のリズムが乱れ小さなイライラがたまっていた。
普段なら気にならないことが気にさわり、顔を合わせれば言い合いが続いた。
そしてついに先週の土曜日、久しぶりに重なったオフの日その日は朝から言い合いが始まった。
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百四十二回 お題:「寂しさ/寂しい」「愛慕」
司がワークショップで指摘された内容をきっかけに、類への愛の深さを再認識する話。
司視点、基司しか出ません
その大きさは無限大。「……うん。とても良くなったと思いますよ」
「……!!ありがとうございます!!」
優しく微笑む女性に言われた言葉に、サッと頭を下げてお礼を言う。
でも、そのままいる訳にはいかない。パッと立ち退くと、すぐに次の人がスタンバイした。
女性の顔からも微笑みが消え、真剣な顔で次の人に指示を出している。
今日は、ワンダーステージのお休みを利用して、ワークショップに出向いていた。
優しく微笑んでいるこの女性も、歌もアクションも極めている方というだけあって、見抜く目が凄い。
今は微笑んではいるが、反面、優しさ故の厳しさもある。
だが、指摘される言葉の数々は知らなかった、気づかなかったことばかりで、色々と勉強になる。
また旭さんに相談して正解だったと、心の中で旭さんにお礼を言った。
3166「……!!ありがとうございます!!」
優しく微笑む女性に言われた言葉に、サッと頭を下げてお礼を言う。
でも、そのままいる訳にはいかない。パッと立ち退くと、すぐに次の人がスタンバイした。
女性の顔からも微笑みが消え、真剣な顔で次の人に指示を出している。
今日は、ワンダーステージのお休みを利用して、ワークショップに出向いていた。
優しく微笑んでいるこの女性も、歌もアクションも極めている方というだけあって、見抜く目が凄い。
今は微笑んではいるが、反面、優しさ故の厳しさもある。
だが、指摘される言葉の数々は知らなかった、気づかなかったことばかりで、色々と勉強になる。
また旭さんに相談して正解だったと、心の中で旭さんにお礼を言った。
pimankoubo
DONEワンドロお題「太陽」キバダンワンドロのお題お借りしました。
こちらは前日譚のような感じです。
R18です。フライングプラス一時間です。
キバナさんにとってダンデさんが太陽なように、ダンデさんにとってのキバナさんも太陽でお互い強烈な光を放ち引かれあって欲しい。 5191
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十八回 お題:「ナンパ」「愛と恋」
司が、ナンパしてきた女性?に、愛と恋との違いを説くお話。
類→司→類→司と視点がコロコロ変わります
それは、向かい合わせの恋。「こんなに遅くなっちゃうなんて……。司くんに後でしっかりお詫びをしないと……」
手早く改札を抜け、人の波を縫うように足早に進んでいく。
今日は久々のデートの日だけれど、親戚が顔を出すからと少し足止めを食らってしまった。
事前に司くんには連絡済で、元々デートがあるから抜けるとも話してはいたけれど、僕の恋人ということもあって親戚がいやに食いついてきて、ずっと話してくれなかったのだ。
そのせいで、僕は事前に伝えていた到着時間よりも30分遅くついてしまった。
普段のデートさえ遅刻しないように気を付けているから、こんなに遅くなるのは始めてだ。
前もって遅れることを伝えているとは言え、大切な司くんとの時間が削れるのは本当に嫌だった。
3273手早く改札を抜け、人の波を縫うように足早に進んでいく。
今日は久々のデートの日だけれど、親戚が顔を出すからと少し足止めを食らってしまった。
事前に司くんには連絡済で、元々デートがあるから抜けるとも話してはいたけれど、僕の恋人ということもあって親戚がいやに食いついてきて、ずっと話してくれなかったのだ。
そのせいで、僕は事前に伝えていた到着時間よりも30分遅くついてしまった。
普段のデートさえ遅刻しないように気を付けているから、こんなに遅くなるのは始めてだ。
前もって遅れることを伝えているとは言え、大切な司くんとの時間が削れるのは本当に嫌だった。
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DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十七回 お題:「マフラー」「二人ぼっち」「喧嘩」「雪」「ショタ」
喧嘩と役作りが重なった結果、すれ違いが発生する二人の話。
※※※未来設定のためワンクッション※※※ 3007
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百三十五回 お題:「癒し」「手」
司が癒されるものと、それにまつわる2人の思惑のお話。
最初司視点、途中から類視点
※※※未来設定のためワンクッション※※※ 2678
あさと
DONE明主ワンドロワンライ第15回【チェス】【周回】お借りしました‼️若干のネタバレがあるためポイピク失礼します🙏
ループぺごくんの明主だったりしました
明智は周回記憶無し
息を吸うように真エンド後同棲軸です 2
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百三十四回 お題:「夢中」「呼び方」
類の家で作業している中、司がある行動に出るお話。
※※※軽くですが事後表現があるのでワンクッション※※※ 2402
midnight_ki_
PASTTwitterの企画参加で掲載したワンドロです。お題は「世界一の我儘」です。
夢中になって30分オーバーしてしまいました。
ハイエナの求愛行動が歌うことって知ってた? 「ユウくんへ約束のプレゼントッス」
ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
1351ラギーがにっこりとユウの目の前に渡すのは黄色い百合のような花束。
「ラギー先輩、これは綺麗ですがただの黄色い花のようですね。私のお願いしたやつではありません」
愛想のない冷淡にそう言い放つユウは、自分が無理難題なことを言っているとわかっていた。しかし、ユウは向けられた好意に困惑していたのだ。自分の好きな人が自分を好きなのかもということがあれば昔話のような身分違いの恋ということでもない限りは現代では大抵、恋人同士になる。
しかしユウにとってはそれは許されない、そう思っていた。
自身が本来いる場所はここではない、いつ帰れるかもわからないのに誰かとお付き合いなんてしたらお互い辛い結末になる。そんなことにはなりたくないと彼女は心の中で境界線を引いているのだ。
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十八回 お題:「誇り」「悪役」
色んな役を体験したい司が、ある役に挑戦しようとするお話。
類視点
譲れない、それの名は。「………司くん」
「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
2449「………………………」
「司くん!」
「どわっ!」
少し大きめに声をかけると、司くんは身体をびくりと振るわせる。
慌てた様子で僕の方を向く司くんは、目をぱちくりさせていた。
「すまないね、声かけても全然反応なかったものだから」
「なぬ!?それはすまん。どうしたんだ?」
「んー、大したことじゃないんだけどね。……最近、眠れてないのかい?薄っすらだけど、隈ができているよ」
そう言いながら、司くんの頬に手を添える。
そこまま目尻を撫でると、くすぐったいのか少しだけ笑みが零れた。
「ん、大丈夫だ。少しやりたいことがあって、やっていたら寝る時間を逃していてな」
「やりたいこと?なんだい?」
「んー……。まあいいか。ちゃんと形になってからにしたかったが、煮詰まっていたことは確かだしな」
3iiRo27
DOODLEritk版深夜の60分一発勝負第百二十六回 お題:「お節介」「ラブレター」
類と付き合っている司が女子のお節介に巻き込まれるお話。
司視点
「お前たち以上にお似合いの2人はいないんだから」「ね、天馬くん。これ、受け取ってくれるよね??」
にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
-----------------------------
「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
1962にっこりと、有無を言わせないといった笑顔で、きっぱりという女性。
その傍で、手に手紙を持ったまま、オロオロとオレと女性を交互に見る、大人しめの女性。
そして、そんな2人に逃げ道を塞がれ、2人の圧を一心に受けている、オレ。
本当に、どうしてこうなってしまったのかと、内心溜息をついてしまった。
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「なあ天馬、どう思うー?」
そのきっかけは、あまりにも単純だった。
クラスメイトの話題。自然な形で振られたそれに、ただ回答しただけだった。
「何がだ?」
「あ、聞いてなかったか。わりいわりい。
よく告白の手段としてラブレターって使われるけど、天馬はそれどう思うのかなって思ってさ」
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十五回 お題:「犬」「お揃い」
セカイに新たに表れた存在をきっかけに、あることを思い付いた類のお話。
類視点
それは、始まりの。それは、不定期に行っていた、セカイの動くぬいぐるみの調査の時だった。
「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
3020「はい、次は君だよ。……おや?」
順番に並んだぬいぐるみくん達の触診をしていた時。
やってきたぬいぐるみくんの姿に、首を傾げた。
セカイのぬいぐるみくん達のことは、調査の甲斐もありある程度把握はできていた。
でも、今やってきた子は初めて見る子。
……いや、「初めて」といっていいのか、わからないが。
その子は、何回も見たことがある、犬のぬいぐるみそっくりで。
姿形は何度も見たものだったのだが、色は全く違っていた。
こんな子はいただろうか?と首を傾げると、その子の後ろにいたぬいぐるみくんが声を上げた。
「ルイクン、ドウシタノー?」
「え?……ああ、すまないね。この色の子は前からいたかと思ってしまって……」
3iiRo27
DONEritk版深夜の60分一発勝負第百二十四回 お題:「夜更かし」「始まり」
2人で夜更かしをして、あるものを見ようとするお話。
類視点
ずっと一緒にいれますように))「……司くん、大丈夫かい?」
「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。
1466「う……うむ……」
眠そうに眼を擦る司くんの頭を撫でながら、その手にホカホカのコーヒーを手渡す。
ふうふうと息を吹きかける司くんを見つつ、そっとスマホを開く。
そこには、普段の司くんでは考えられないような、遅い時間が表示されていた。
えむくんにもらった、星がよく見えると評判の宿。
ちょうど流星群の日とも被ったことも相まって、こうして外で待っているのだけれど。
(……やっぱり、司くんはしんどいよねえ)
現在時刻、深夜1時。
年越しでやったショーの時なんかでもとても眠そうにしていたのだ。
元々夜更かしはあまりやってこなかったのだろう。
それでもどうにか見ようと、目を擦ってでも起きようとするその姿に、愛しさが止まらない。