きなチャン
DOODLEPassword:18⬆?(yes/no)⚠️女体化、獣耳あり⚠️
⚠️R18は無い。ちょっといかがわしいのはある。
テラくん単体と天テラ(아마테라)。
Xに載せたものや落書き。
落書きなので線が汚いです。許してください。 13
mizuna_bonzin
PROGRESS「あるてぃめっと♡にんげんいす」https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21997609の後半の話を天彦視点verで書けるとこだけ書きました。🩵と🧡が出てきます。支部の話を読んでからじゃないと話が繋がりません。小説を書く時、相手がどう動いているかある程度決めてから書くのですが、一人称で書いていると公開する機会がないので書いていて新鮮でした。
開かないドア 開かないドアがある。
201のドアは、ほかのどの部屋よりも固く閉ざされている気がする。仕事を終え家に帰ってきて、泣いているテラさんに会ったのが深夜2時過ぎ。少し時間を空けて、自室に戻ろうとしてふと201のドアを見た。少し迷ったけど、部屋に荷物だけ入れて204のドアの前に立つ。
開かないドアがある。開かないと知りながら、僕はそこに立って待つ事にしてる。
テラさんが何かを抱えながら家を出て、泣きながら帰ってくる事は知っていた。家にいると、何度かそういうテラさんとすれ違い、その度に201の前じゃなくて、204のドアの前に立って待つ。これは善意なんかじゃなくて、僕の自己満足に過ぎないからだ。できれば、テラさんには僕が待っている事を知らないでいて欲しい。ドアを無理に開けたくない。でも、もしドアが開いて、その時誰もいなかったら、美しい鳥はもう二度と見つからなくなるかもしれない。
2779201のドアは、ほかのどの部屋よりも固く閉ざされている気がする。仕事を終え家に帰ってきて、泣いているテラさんに会ったのが深夜2時過ぎ。少し時間を空けて、自室に戻ろうとしてふと201のドアを見た。少し迷ったけど、部屋に荷物だけ入れて204のドアの前に立つ。
開かないドアがある。開かないと知りながら、僕はそこに立って待つ事にしてる。
テラさんが何かを抱えながら家を出て、泣きながら帰ってくる事は知っていた。家にいると、何度かそういうテラさんとすれ違い、その度に201の前じゃなくて、204のドアの前に立って待つ。これは善意なんかじゃなくて、僕の自己満足に過ぎないからだ。できれば、テラさんには僕が待っている事を知らないでいて欲しい。ドアを無理に開けたくない。でも、もしドアが開いて、その時誰もいなかったら、美しい鳥はもう二度と見つからなくなるかもしれない。
うめちこ
DONEカリパ!!!開催おめでとうございますありがとうございます!DT臭い天彦と歳上設定(性癖です)テラさんによる天テラ未満ラブコメ小ネタです。
お好きな方はどうぞ!!
追記:24日17:30現在後半アップしました。スタンプやコメントなど励ましてくださったり、見てくださった方々、後半を待っていてくださった方々ありがとうございました!! 8
3o_pd
DONEhttps://poipiku.com/4936866/9927091.htmlこちらの漫画の"その後"のお話です
ちゃんと天テラちゃんしてます
これもWEBや本に収録します
時間なさすぎてざつーな下絵状態ですが…
載せるときはちゃんと背景も描きます…
ギリギリまで見てくださってありがとうございました!
天テラちゃん大好き!!!!!!!!!! 7
雪子⛄
DONEカリパ3で出した天テラ新刊の冒頭11pです。通販も初めてますが、5月のスパコミでリアルイベントでは初出しになると思います。併せてR18パートを含めた薄いブックを出すつもりなので、ご都合のいいほうでご利用ください~!
通販はこちら
https://yukimaturi.booth.pm/items
かいているほうは、夢ブレに向き合いすぎてボロ泣きしていました
しあわせに なってね てらくん…… 13
3o_pd
DOODLEhttps://poipiku.com/4936866/9937185.html"その後"のお話ができました!
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天テラ前提、母彦とテラのお話(天彦も登場します)
セカンドブレイク後、熱で寝込んだテラの元へ母彦が看病しにやって来て――
『My mother』全13P
⚠️母彦のビジュアル、テラの過去を捏造しています
⚠️トーン貼ってる時間なくて真っ白です…
それでは、どうぞ↓ 16
てん©
DONE凡人が勢いに任せて書き上げましたm[凡]m余りにも天テラが好きすぎて夜中テンションでがっさりと書き上げましたので生暖かい目で見てください。そのうちわァァァってなったら消すかもです🫰 3444
3o_pd
PROGRESS1/26更新天テラ学パロ長編「王様と僕 第二幕」の進捗です。
ちょいちょい更新していきます。
第一幕
https://privatter.net/p/9389021
「王様と僕 第二幕(途中)」 テラさんと二人芝居をすることになった――というか、強制的に決められた。
「じゃあ、今から台本を修正してくよ! 準備はいい!?」
「は、はい!」
放課後の、蔦のはびこる古い倉庫にて。小道具の伊達眼鏡を光らせ指示棒を持ちながら、テラさんがホワイトボードの前で教師さながらに進行していく。一人芝居用の脚本を二人芝居用に変えるため、台詞やシーンなどを調整する必要があるらしい。彼が読み上げる修正後の台詞を、僕は必死に台本に書き込んでいく。
『王様と私』は、1860年代のシャム、現代のタイが舞台の実話を元にした物語だ。家庭教師として宮廷に入ったイギリス人のアンナは、封建的な王としばしば対立する。いつしか二人の間にほのかな恋心が芽生えるも、王に病魔が襲い、最後は――という悲しい結末だ。
10171「じゃあ、今から台本を修正してくよ! 準備はいい!?」
「は、はい!」
放課後の、蔦のはびこる古い倉庫にて。小道具の伊達眼鏡を光らせ指示棒を持ちながら、テラさんがホワイトボードの前で教師さながらに進行していく。一人芝居用の脚本を二人芝居用に変えるため、台詞やシーンなどを調整する必要があるらしい。彼が読み上げる修正後の台詞を、僕は必死に台本に書き込んでいく。
『王様と私』は、1860年代のシャム、現代のタイが舞台の実話を元にした物語だ。家庭教師として宮廷に入ったイギリス人のアンナは、封建的な王としばしば対立する。いつしか二人の間にほのかな恋心が芽生えるも、王に病魔が襲い、最後は――という悲しい結末だ。
秘色-ヒソク-
DONE天テラ 雪の日のふたり。途中軽めに喧嘩っぽい言い争いしますがなかよしです。 テラさん、と僕を呼ぶ耳慣れた声は、記憶にある限り今まで聞いた中で最も焦っていたように思う。
予報になかった降雪のおかげで街中どこも大混乱だ。電車は遅延し、スノータイヤへの交換なんていう習慣はない都会の車で道路は渋滞とクラクションの嵐。『午後からはぐっと気温が下がり冷たい雨が降るでしょう、外出の際は暖かくしてお出かけください』。どこの予報を確認しても、総じてそんな一言が添えられていた。天候が崩れるのは覚悟していたけれど、まさかここまで冷え込むとは。
「防寒とか、そういう話じゃないんだよねぇ、こうなっちゃうと……」
雨はみぞれ混じりになり、そして雪へと姿を変えた。雑踏の中、踏み付けられて溶けるよりも早く降り積もり、やがて道行く者たちの足を止める。物珍しさからの行為であるのははじめだけだ。慣れない雪路に帰宅を阻まれ身動きが取れなくなっていく。
3663予報になかった降雪のおかげで街中どこも大混乱だ。電車は遅延し、スノータイヤへの交換なんていう習慣はない都会の車で道路は渋滞とクラクションの嵐。『午後からはぐっと気温が下がり冷たい雨が降るでしょう、外出の際は暖かくしてお出かけください』。どこの予報を確認しても、総じてそんな一言が添えられていた。天候が崩れるのは覚悟していたけれど、まさかここまで冷え込むとは。
「防寒とか、そういう話じゃないんだよねぇ、こうなっちゃうと……」
雨はみぞれ混じりになり、そして雪へと姿を変えた。雑踏の中、踏み付けられて溶けるよりも早く降り積もり、やがて道行く者たちの足を止める。物珍しさからの行為であるのははじめだけだ。慣れない雪路に帰宅を阻まれ身動きが取れなくなっていく。
秘色-ヒソク-
DONE天テラ R17.5 12/06のうちにもう一つ書き上げたかったけどやっぱむり!相変わらず誕生日の話じゃないけど広い意味ではぁまㇶこが求めるテㇻくんに関するものが叶うはなしなのでまあお誕生日おめでとうということで。 1300秘色-ヒソク-
DONE天テラ ぁまㇶこお誕生日おめでと~~!!!!誕生日と全然関係ない話だけど!!!# 18のアレのあと、おしゃべりしながら一緒に寝るだけ。 背中にぴたりと張り付く温度が急かすように押してくるから、ドアノブを回す手につい力が入った。暗い廊下にガチャリと乱雑な音が響いて、しまった、と眉根を寄せる。けれど原因となった真夜中の闖入者に気にする様子はまるでなく、この部屋へ滑り込む身のこなしは躍るみたいに軽やかだ。
「自分の部屋で休むんじゃなかったんですか?」
追い返せるわけもなく、降参とばかりに両手をあげてみせれば絡まる腕。廊下の真向かい、本来戻るべき彼の部屋には背を向けたまま、背伸びをして爪先立ち。本当に困ったひと、気の向くまま自分のことばかりで。
「天彦こそ、オバケくんと寝たがってたくせに」
さっきまで、もうこんな暮らしは嫌だなんて喚いていたとは思えないくらい、今は随分と楽しそうだ。いよいよ睡魔に抗えないと、誰からともなく広がったその流れのままに、あくびをしながら階段を上っていたはずなのに。
1527「自分の部屋で休むんじゃなかったんですか?」
追い返せるわけもなく、降参とばかりに両手をあげてみせれば絡まる腕。廊下の真向かい、本来戻るべき彼の部屋には背を向けたまま、背伸びをして爪先立ち。本当に困ったひと、気の向くまま自分のことばかりで。
「天彦こそ、オバケくんと寝たがってたくせに」
さっきまで、もうこんな暮らしは嫌だなんて喚いていたとは思えないくらい、今は随分と楽しそうだ。いよいよ睡魔に抗えないと、誰からともなく広がったその流れのままに、あくびをしながら階段を上っていたはずなのに。
秘色-ヒソク-
TRAINING天テラ R-17.5くらい。だと思うけど後でR-18に変えるかも…?えっちなことしてるけどえっちはしてません!(?)ぁまㇶこに別に脚フェチとかじゃありませんみたいなこと言わせたけどいや脚フェチの話でしょみたいになっちゃった。そういうんじゃなくてѠ$Аの愛情表現のひとつ、ぁまㇶこがテㇻくんをいろんなかたちできもちよく、ここちよくしててくれてたらいいなあっていうことだった。はず。 2615秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ ベルばらのアレ。尽くすぁまㇶこと尽くされることを受け入れているテㇻくんの図が好きなので身支度手伝うシーンいっぱい書いてしまう。2022/11/18 天テラ 「待つ」をテーマに(しかしその語を使わずに)140字SS
「今日はどのようにお結いしますか、マダム」
「誰がマダムじゃい!」
なんて言いながら二言目にはしっかりヘアアレンジのリクエスト、天彦もなんだか上達してるし。
「きみ、少女漫画読むんだ」
「あれは垣根なしの名作でしょう」
「わかる」
作中の王妃よりも僕のほうがわがまま。完成までも優雅に美しく。
148「誰がマダムじゃい!」
なんて言いながら二言目にはしっかりヘアアレンジのリクエスト、天彦もなんだか上達してるし。
「きみ、少女漫画読むんだ」
「あれは垣根なしの名作でしょう」
「わかる」
作中の王妃よりも僕のほうがわがまま。完成までも優雅に美しく。
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ なんか別れ話みたいになっちゃった。全然そんなつもりなかったのに。ちょっとテㇻくんがしばらくどっか行くだけよ。そんなこともあるでしょう。お題 【海を渡るための荷物】
しばらく遠くに行くから、と告げて旅立ったひとのことを思い出している。ひととき、鼓動が止まってしまったかのように感じたのはその結論のせいではなくて、傍を離れる選択に至るまでの過程に自分が介在できなかったということ。
強い潮風に乱れるのが鬱陶しいからと、長い髪を器用にまとめるはずの彼の手が。ドレッサーの引き出しを開けて迷う素振りを見せるから、これだと思う髪飾りを指したところで止めるとそれを手渡された。鏡越しに合った目が甘えてくるのが愛しくて、望まれるままに叶えてしまう。するりと一房、指通りのいい髪が指の間から落ちる様がほんのりと苦い。何の暗示というわけでもないのに、きっと少しだけ情動的だ。
「何を見ているんですか?」
1245強い潮風に乱れるのが鬱陶しいからと、長い髪を器用にまとめるはずの彼の手が。ドレッサーの引き出しを開けて迷う素振りを見せるから、これだと思う髪飾りを指したところで止めるとそれを手渡された。鏡越しに合った目が甘えてくるのが愛しくて、望まれるままに叶えてしまう。するりと一房、指通りのいい髪が指の間から落ちる様がほんのりと苦い。何の暗示というわけでもないのに、きっと少しだけ情動的だ。
「何を見ているんですか?」
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ おうた歌ってダウンしてるテㇻくんのお部屋にぁまㇶこがみんなには気付かれないようにこっそり様子を見に行って二人で深夜にイチャイチャしてるはなし。 この人のこんな顔を見ることになるなんて、と。苦しげな寝姿を見下ろしながら、こちらがショックを受けている。自ら赴いておきながら何を勝手なことを。テラさんが、今は弱っていることはわかりきっていたのに。だからこそと足を運んでおいておかしな話だ。
誰もが寝静まった夜更け、うなされて、部屋から漏れ聞こえてくる声。何ができるわけでもなくとも、向かいの部屋へと向かったのはもどかしさからのことだ。放っておくには忍びなく、逡巡の果てに自室を後にした。ノックと共に呼びかける。返事はないとわかってはいても。今は施錠されていないドアは、ノブを回すだけで素直に開いた。
「……テラさん。天彦です。失礼します」
変わらず、返ってくる言葉はない。ただ苦しげな声が不規則に積もって足元で淀んでいる。灯りを絞った間接照明が浮かび上がらせた姿はぐったりと力なく、信じられないくらいに弱々しい。何かの間違いではないかと思うほど、否、間違いであってくれたならと願うほどに。覗き込んだ顔色は良いとは言えず、惑いののちに触れてみれば唇はかさついている。熱はないようだが心なしか体温は低い。どうすれば、と考えてみてもその先はないまま。
1579誰もが寝静まった夜更け、うなされて、部屋から漏れ聞こえてくる声。何ができるわけでもなくとも、向かいの部屋へと向かったのはもどかしさからのことだ。放っておくには忍びなく、逡巡の果てに自室を後にした。ノックと共に呼びかける。返事はないとわかってはいても。今は施錠されていないドアは、ノブを回すだけで素直に開いた。
「……テラさん。天彦です。失礼します」
変わらず、返ってくる言葉はない。ただ苦しげな声が不規則に積もって足元で淀んでいる。灯りを絞った間接照明が浮かび上がらせた姿はぐったりと力なく、信じられないくらいに弱々しい。何かの間違いではないかと思うほど、否、間違いであってくれたならと願うほどに。覗き込んだ顔色は良いとは言えず、惑いののちに触れてみれば唇はかさついている。熱はないようだが心なしか体温は低い。どうすれば、と考えてみてもその先はないまま。
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ 遭難から生還して、そのあとのこと。でもテㇻくん、しばらくしたら暑い💢つってぁまㇶこの脛とか蹴りそうなところあるよね。唯我!独尊!テㇻくん!
寒い、と呟く唇を尖らせて、その人は不機嫌そうに僕を見た。あたためてよ、と求める声は身勝手そのものなのに無碍にさせてはくれない。
極寒の雪山、視界は荒れ狂う白。一呼吸するたび喉が痛んだ。事の重大さをわかっているのかいないのか、いつもの調子を崩さないテラさんを半ば強引に説き伏せて、というより巻き込んで、ようやく下山したのが数刻前。疲弊した身体を引きずって、なんとか命を繋ぎ、ようやく安全な場所で安心して休めるかというときにこの人は。
「……あの、遭難したのは天彦なんですが」
「そうだね」
「しかも、助けてくれませんでしたよね」
「そうだっけ?」
「テラさん、天彦はとっても寒かったです」
「だったら、僕の気持ちがわかるでしょ」
687極寒の雪山、視界は荒れ狂う白。一呼吸するたび喉が痛んだ。事の重大さをわかっているのかいないのか、いつもの調子を崩さないテラさんを半ば強引に説き伏せて、というより巻き込んで、ようやく下山したのが数刻前。疲弊した身体を引きずって、なんとか命を繋ぎ、ようやく安全な場所で安心して休めるかというときにこの人は。
「……あの、遭難したのは天彦なんですが」
「そうだね」
「しかも、助けてくれませんでしたよね」
「そうだっけ?」
「テラさん、天彦はとっても寒かったです」
「だったら、僕の気持ちがわかるでしょ」
秘色-ヒソク-
REHABILI天テラ リハビリだからって完全に手癖だけで書いたら迷走がすごい。せっかくネタはいっぱい思い付くからもっと思い通りに天テラ書けるようになりたい。2022/11/03 天テラ『貴方だけを見つめる』 https://shindanmaker.com/587150
鏡の中の世界にはいつだって自分ひとり、向かい合って見つめ合ってずっとふたりきり。思いの丈を紡いだ分だけ愛される関係は綻ぶことなく完璧なバランスで、この世界をより鮮やかに煌めかせてくれる。
こんなにも素晴らしい愛し合い方を歪だって拒む他人がいるのは知ってる、どうだっていいけど。ああだけど、この在り方を一目見て讃えた人間はいなかった。ちょっと信じられない、なんて、僕もどうかしてる。当然のことなのに戸惑うなんて、だってちょっと驚いちゃって。
「天彦、……正気?」
「もちろん」
「僕、一緒にいてもきみがいること忘れちゃうけど」
「何か問題が?」
手を取られてエスコート、行き先はドレッサーの前。ねえ今の、そのセリフ。今までは僕が言う側だった。僕が僕と愛し合うことにいったいどんな問題があるの。相手はいつもついてこれずに互いに話が通じない。だからこんなこと、言われたのってそういえば初めて。鏡の中の僕が、僕と同じ角度で視線を上げる。
842こんなにも素晴らしい愛し合い方を歪だって拒む他人がいるのは知ってる、どうだっていいけど。ああだけど、この在り方を一目見て讃えた人間はいなかった。ちょっと信じられない、なんて、僕もどうかしてる。当然のことなのに戸惑うなんて、だってちょっと驚いちゃって。
「天彦、……正気?」
「もちろん」
「僕、一緒にいてもきみがいること忘れちゃうけど」
「何か問題が?」
手を取られてエスコート、行き先はドレッサーの前。ねえ今の、そのセリフ。今までは僕が言う側だった。僕が僕と愛し合うことにいったいどんな問題があるの。相手はいつもついてこれずに互いに話が通じない。だからこんなこと、言われたのってそういえば初めて。鏡の中の僕が、僕と同じ角度で視線を上げる。