amasi_
MEMO過労で入院したヨモと、見舞いに来たサテ君サテ君が、ヨモを好きだと言い、ヨモはそれに応えていない時空
セリフを箇条書きしただけのもの
大天才の期限「もっと自分を大事にして下さい」
「安心しろ、皆何か勘違いしているようだが、俺様の身体は案外強い」
「そ…そんな事は…無いと思いますけど」
「食事を、サプリやプロテインと点滴で補い、睡眠をギリギリまで削って、20年近く生きている。健康診断の結果も、存外悪くないぞ。この生き方をして、まだ死んでいない。強靭だろう?」
「……もっと、普通に生きた方が、ずっと元気だった筈じゃないですか…」
「ふん、君も愚物度が低いからな、説明しておいてやろう。俺様には目的が有る。その目的を達成するのは、大変な事だ。その為に、俺様は寝食を削っている」
「削らず、時間をかけて研究すれば良いじゃ無いですか」
「うん、俺様の時間が無限なら、そうする。ところで君、1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる、というエジソンの言葉を知っているか?」
1033「安心しろ、皆何か勘違いしているようだが、俺様の身体は案外強い」
「そ…そんな事は…無いと思いますけど」
「食事を、サプリやプロテインと点滴で補い、睡眠をギリギリまで削って、20年近く生きている。健康診断の結果も、存外悪くないぞ。この生き方をして、まだ死んでいない。強靭だろう?」
「……もっと、普通に生きた方が、ずっと元気だった筈じゃないですか…」
「ふん、君も愚物度が低いからな、説明しておいてやろう。俺様には目的が有る。その目的を達成するのは、大変な事だ。その為に、俺様は寝食を削っている」
「削らず、時間をかけて研究すれば良いじゃ無いですか」
「うん、俺様の時間が無限なら、そうする。ところで君、1%のひらめきがなければ、99%の努力は無駄になる、というエジソンの言葉を知っているか?」
amasi_
DOODLEプライドエベレストサイコおじさんが、どうキスをねだるか問題が勃発してたのでうちバースヨモにもねだって貰ったんだけど
うちのサイコは可愛気が1ミリも無くて可愛く無かった
可愛くあれよ
あと、サテ君もガラが悪い
皆ガラが悪い…何故なのか… 2
amasi_
TRAINING爪の続き。ヨモツザカの爪を何とかしようとするサテツ君の話。
ヤスリ「所長さん、お手」
何をする為に有るのか分からない、大小様々な機器に埋め尽くされたVRCの所長室、その一角でパソコンモニターを眺めていたヨモツザカに、サテツは声をかけた。
声のかけ方を盛大に間違えた。
「…はぁあ!?」
大型タイヤのように分厚い手を差し出したサテツが、あれ?と固まる。
「あ!間違えました!すいません、違うんです…。あの…手…、手を貸して下さい…!」
「何をどう間違えば、大天才である俺様に!お手などと!」
歯茎が見えるほど口を歪めたヨモツザカは、仮面下を見せずとも、圧倒的不愉快な感情を表明していた。
「本当に…なんか…色々混ざっちゃって…すいません」
色々混ざっちゃった主な原因として、卓上のモニターに映し出された動画がある。数少ないヨモツザカの癒し、犬動画だ。
2046何をする為に有るのか分からない、大小様々な機器に埋め尽くされたVRCの所長室、その一角でパソコンモニターを眺めていたヨモツザカに、サテツは声をかけた。
声のかけ方を盛大に間違えた。
「…はぁあ!?」
大型タイヤのように分厚い手を差し出したサテツが、あれ?と固まる。
「あ!間違えました!すいません、違うんです…。あの…手…、手を貸して下さい…!」
「何をどう間違えば、大天才である俺様に!お手などと!」
歯茎が見えるほど口を歪めたヨモツザカは、仮面下を見せずとも、圧倒的不愉快な感情を表明していた。
「本当に…なんか…色々混ざっちゃって…すいません」
色々混ざっちゃった主な原因として、卓上のモニターに映し出された動画がある。数少ないヨモツザカの癒し、犬動画だ。
amasi_
TRAINING爪が割れたヨモツザカと、心配するサテツ君の話爪「痛っ…」
キーボードを叩いていたヨモツザカの指先に、鋭い痛みが走る。見ると、右手人差し指の爪にヒビが入り、じんわりと血が滲み始めていた。
身体の全てが虚弱によって作られている彼は、当然爪も貧弱だ。どの爪も割れ欠けし、2枚爪どころか3枚爪になっている。まるで、劣化した壁からバラバラと剥がれ落ちたペンキを思い出す様相をしていた。
勝手に割れて短くなっていくので、爪を切ったという記憶も、遠い彼方である。
爪の上に、丸く膨れていく血を吸い取ろうと、キムワイプを探す。雑多な卓上から何とか緑と白の箱を見つけ、中を探るが、空。
仕方無く患部を口に含もうとした時、頭上からティッシュを持った分厚い手が現れて、人差し指を包み込んだ。
1929キーボードを叩いていたヨモツザカの指先に、鋭い痛みが走る。見ると、右手人差し指の爪にヒビが入り、じんわりと血が滲み始めていた。
身体の全てが虚弱によって作られている彼は、当然爪も貧弱だ。どの爪も割れ欠けし、2枚爪どころか3枚爪になっている。まるで、劣化した壁からバラバラと剥がれ落ちたペンキを思い出す様相をしていた。
勝手に割れて短くなっていくので、爪を切ったという記憶も、遠い彼方である。
爪の上に、丸く膨れていく血を吸い取ろうと、キムワイプを探す。雑多な卓上から何とか緑と白の箱を見つけ、中を探るが、空。
仕方無く患部を口に含もうとした時、頭上からティッシュを持った分厚い手が現れて、人差し指を包み込んだ。
th/tomoe@94
MEMO【折り方】オリガミマジロのジョン!ネップリしていただいた皆様&本をお求めいただいた皆様、有難うございます!
基本の折り方は「紙風船」です。お楽しみいただけますと幸いです🍀
なお「オリガミマジロ折れたよ!」のご報告をいただけますと、作者が狂喜乱舞し、自律神経が整い、冷え性が改善し、次の原稿が光の速さで進みます。宜しくお願いいたします。ご報告はこちら→ @th_output 17
mahel_83
DONEロナルドの背中の引っ掻き傷(健全)とそれにボディークリームを塗ってあげるドラルクの話。息抜きがさきにできた。相棒兼同居人。家族未満、恋人論外みたいな距離感です。
ジョンたちは書き手の都合でお出かけ中。割と明るめ(当社比)
背中のなかの流れ星梅のつぼみが膨らんだ。ほのかな甘酸っぱさが、ドラルクキャッスルマークⅡ の路地裏を賑わせる。見頃を迎えるあたりには、寒さもやわらぐことだろう。
「まぁ閉め切っているから、甘酸っぱさもなにもないけどね」
寒風にかおる梅花より、安全地帯のこたつで映画鑑賞をするに限る。2月の路地裏に私が耐えられるはずあるまい。
さてさて、今日はどのクソ映画にしようかな。
鑑賞にたえない映画を吟味していると、ロナルド君があらわれた。
風呂上がりの湯気たちのぼるバスタオル一枚。
眉をはね上げアイコンタクト。ヘイロナ公!原始人のマネかい?
「パンツ忘れた」
「ああ、そう。」
乗る気はないらしい。残念。
すこし前みたいに、私が起きていても、リビングでクソ映画を観たり、ゲームで遊んでいても、驚き飛び上がることはなくなった。
5492「まぁ閉め切っているから、甘酸っぱさもなにもないけどね」
寒風にかおる梅花より、安全地帯のこたつで映画鑑賞をするに限る。2月の路地裏に私が耐えられるはずあるまい。
さてさて、今日はどのクソ映画にしようかな。
鑑賞にたえない映画を吟味していると、ロナルド君があらわれた。
風呂上がりの湯気たちのぼるバスタオル一枚。
眉をはね上げアイコンタクト。ヘイロナ公!原始人のマネかい?
「パンツ忘れた」
「ああ、そう。」
乗る気はないらしい。残念。
すこし前みたいに、私が起きていても、リビングでクソ映画を観たり、ゲームで遊んでいても、驚き飛び上がることはなくなった。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ18(最終セクション)
R-1R-1(エピローグ)
「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
2147「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ17N-9N-9
「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
2296「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスとのつかないやつ16アカジャというか再会したやつ見る前の構想そのままで終わりまで書く予定なので嫌だったらゴメンね
C-8C-8
いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
2278いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ15N-8N-8
入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」
1517入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」