Hilo0309
DONE深夜のドライブヒナイチ 「運転は数年ぶりだなぁ〜!」
にっぴき「あれ…?車はよく乗るって言ってなかった?」
ヒナイチ「助手席にな!お、首都高速に入るようだぞ!初めて通る道だから楽しみだな!」
にっぴき「…!!」
首都高はナメたらあかん
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ18(最終セクション)
R-1R-1(エピローグ)
「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
2147「『ロナルドウォー戦記番外編 時を超えた客人 終わり』、と……」
ロナルドはデータを保存し、大きく伸びをした。それからすぐにバックアップをとる。
「お疲れさまロナルド君。バナナオムレットが冷やしてあるよ。ホイップクリームとカスタードの二色使いだ」
「マジで? 食う!」
「ヌー!」
ドラルクの言葉にロナルドは疲れた顔を輝かせた。ジョンは両の前脚を挙げて喜ぶ。事務所の隅では床板が跳ね上げられ、ヒナイチも出てきた。事務所の応接テーブルを囲んで、三人と一匹のお茶の時間が始まった。
「いつの間にモジャモジャさんからネタ使用許可を貰っていたのかね」
ドラルクが人数分のカップに紅茶を注ぐ。
「斧で切り落とされるんで助けて下さいって言ったらOKくれた」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ17N-9N-9
「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
2296「……そうか。では、このままあの街に?」
「そうしたいと思っている」
ノースディンには予想のついていたことだった。クラージィはあの街で暮らしたいと言うに違いないと。
「あの春の夜に、お前やヨセフがいなかったら、私は二百年後の世界を見る事なんてかなわなかった。あの街にドラルクがいなかったら、私は結局野垂れ死にしたかもしれなかった。今さら神のお導きとは言うまいが、この僥倖を私は大切にしたい」
相手は己の心を曲げないあまり、一度は死に至った男だ。そこには裏表も妥協もなく。それこそが彼の美点とノースディンはわかっている。今さら誰が彼を止められるだろう? 手元に置いておきたいとノースディンひとりが願ったところで、どうにかなる話では無いのだ。
めいや
DONE吸死 ロナドラ(本編)ロナルド君が喋ってるだけです。
つきあってるかどうかは、想像にお任せします。
たとえ××が死んだとしても『もし私が死んだら、どうする?』
「あぁ? てめぇはいつも死んでるじゃねえか……いつものじゃなくて、死んで蘇らない? そのまま? 塵になったまま永遠に元に戻らない?」
「おいコラ、ジョンを泣かせんじゃねえよ。ジョーン! こんなヤツの言うこと間に受けなくていいからねっ ……たとえば? たとえば、ねえ」
「どうもしねえな」
「……だから、どうもしねぇよ。最初はいつものおふざけだと思って見てる。で、いつまで経っても塵から戻らなかったら……まあ、親父さんか爺さんに連絡するかな。それくらいはするわ」
「んで、親父さんでも爺さんでもどうにもならなかったら、俺にできることはねえだろ。塵は親父さんが持って帰るだろうし。ああ……ジョンもその時は消えちまうのか。そっか。百八十年生きてるんだもんな。本当だったら、とっくに……」
2917「あぁ? てめぇはいつも死んでるじゃねえか……いつものじゃなくて、死んで蘇らない? そのまま? 塵になったまま永遠に元に戻らない?」
「おいコラ、ジョンを泣かせんじゃねえよ。ジョーン! こんなヤツの言うこと間に受けなくていいからねっ ……たとえば? たとえば、ねえ」
「どうもしねえな」
「……だから、どうもしねぇよ。最初はいつものおふざけだと思って見てる。で、いつまで経っても塵から戻らなかったら……まあ、親父さんか爺さんに連絡するかな。それくらいはするわ」
「んで、親父さんでも爺さんでもどうにもならなかったら、俺にできることはねえだろ。塵は親父さんが持って帰るだろうし。ああ……ジョンもその時は消えちまうのか。そっか。百八十年生きてるんだもんな。本当だったら、とっくに……」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスとのつかないやつ16アカジャというか再会したやつ見る前の構想そのままで終わりまで書く予定なので嫌だったらゴメンね
C-8C-8
いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
2278いくつかのドアの前を通り過ぎて、教えられた部屋に入る。壁際にクローゼットと整えられたベッド、それから正面の書き物机をはさんで、本棚、姿見。掃除の行き届いた居心地の良い部屋だ。ベッドの上には新品のパジャマまで用意されている。
クラージィは柔らかいベッドに腰を降ろし、行儀悪く仰向けに倒れた。指で唇に触れる。まだ血と体温の味が口の中に残っている。なかなか牙の入らない肌の弾力も。
意外なことに――いや当然なのか、その味と感触は不快なものではなかった。自分で予想していたほどの抵抗も忌避もなく、かえって困惑するほど円滑にことは済んだ。
(いや、円滑……ではなかったな)
ノースディンは何も言わなかったが、かなり痛かったのではないだろうか。元から青白い顔が真っ白になっていた。その場に残してきてしまったのはまずかったように思う。心配だったが、棺までついていくのはさらにまずかろうとクラージィは思った。ドラルクからは、棺のありかは吸血鬼の社会において大変繊細な話題と聞いている。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ15N-8N-8
入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」
1517入浴と着替えを済ませたクラージィを、ノースディンは暖炉の前で迎えた。すでに夜明けの近い時間だ。窓にはカーテンが引かれている。
「もうニンニク臭はしないな、ひと安心だ」
「……血を吸わないとダメか?」
相変わらずクラージィは視線だけを壁に向けている。理由がわかっているとはいえ、視線を合わせて貰えないまま会話をするのがノースディンには少々辛かった。
「嫌なのか? 血が」
「そういうことでは無いんだが……パック詰めの血液しか飲んだことがないので、血が出るまで噛みつくのが、ちょっと」
「いや、血を出すために噛むんだぞ? 痕も残らん、安心して噛め。手首か、首筋か、どっちがいい?」
「普通は?」
「首だな」
「じゃあ、それで」
めいや
PAST吸死 新横に住むごく平凡な主婦のお話。(カプなしですが、ロナドラと同じ製造元で書かれています)
スペシャル☆ラッキー☆グッドサムデイ! それは、いつかの。
「ねえねえ、聞いて白さん! 桃ちゃんね、もう学校でお友達ができたんですって! とっても嬉しそうに話してくれたのよ」
「そうね……桃ちゃんももう高校生だもんね。過保護かもって思うんだけど、つい心配になっちゃって。うん……うん。私と貴方の自慢の息子ですものね。絶対大丈夫! きっと楽しい高校生活を送ってくれるわ」
「どうしたの、桃ちゃん。ご飯あんまり食べてないけど……えっ? 帰り道にドーナツ食べたの? いつも話してるお友達、カメ谷君と……木下君だっけ? その子達と寄り道したんだあ。ふぅん……あっ、イイのイイの! 桃ちゃんにもお付き合いがあるもんね! ただね、先に言ってくれたらご飯も少なめにするから。ねっ?」
4003「ねえねえ、聞いて白さん! 桃ちゃんね、もう学校でお友達ができたんですって! とっても嬉しそうに話してくれたのよ」
「そうね……桃ちゃんももう高校生だもんね。過保護かもって思うんだけど、つい心配になっちゃって。うん……うん。私と貴方の自慢の息子ですものね。絶対大丈夫! きっと楽しい高校生活を送ってくれるわ」
「どうしたの、桃ちゃん。ご飯あんまり食べてないけど……えっ? 帰り道にドーナツ食べたの? いつも話してるお友達、カメ谷君と……木下君だっけ? その子達と寄り道したんだあ。ふぅん……あっ、イイのイイの! 桃ちゃんにもお付き合いがあるもんね! ただね、先に言ってくれたらご飯も少なめにするから。ねっ?」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ14C-7C-7
風の音がする。
「ん……」
クラージィが身じろぎすると、すぐ耳元で声がした。
「起きたのか?」
「ノースディ……うわ?」
四方に暗い空が広がっている。足元に地面の感触がない。
「あまり動くなよ、バランスを崩すと危ない」
「飛んで、いるのか……?」
向かい風が顔に吹き付ける。クラージィが下を見ると、夜の街が輝いていた。
大きな駅ビルと、バス乗り場の街灯。その周囲では無数の小さなビルが看板を煌々とさせてひしめいている。合間を縫うのは車のライトが続く道路だ。特徴的な円い陸橋が見える。少し離れて、集合住宅の通路の灯り、家々の窓。遠くの暗いのは川の方角か。
「灯りが、あんなにたくさん」
眩しい。クラージィは目を細めた。ノースディンは言った。
720風の音がする。
「ん……」
クラージィが身じろぎすると、すぐ耳元で声がした。
「起きたのか?」
「ノースディ……うわ?」
四方に暗い空が広がっている。足元に地面の感触がない。
「あまり動くなよ、バランスを崩すと危ない」
「飛んで、いるのか……?」
向かい風が顔に吹き付ける。クラージィが下を見ると、夜の街が輝いていた。
大きな駅ビルと、バス乗り場の街灯。その周囲では無数の小さなビルが看板を煌々とさせてひしめいている。合間を縫うのは車のライトが続く道路だ。特徴的な円い陸橋が見える。少し離れて、集合住宅の通路の灯り、家々の窓。遠くの暗いのは川の方角か。
「灯りが、あんなにたくさん」
眩しい。クラージィは目を細めた。ノースディンは言った。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ13アカジャとかでいろいろ情報出ているけど、当初考えていた内容から変更なしで終わりまで書くつもりですのでご了承下さい…
N-7N-7
「やあ赤毛の姫君、お邪魔しているよ」
「ちん!?」
見覚えのある赤毛の娘が床下から出てきたので、ノースディンは挨拶をする。応接セットの向かいに座る弟子が、警戒する赤毛の娘に声を掛ける。
「ヒナイチくん、今日のヒゲはお客さんだから、何もしないよ。しないでくださいよ? クッキーがあるけど、食べるかね」
赤毛の娘はノースディンに隙を見せないように不自然な歩き方で室内を大きく迂回し、ドラルクの隣に座った。ノースディンは苦笑した。人間に嫌われるのはどうでも良いが、会話の席では少々やりづらい。
「貴女の美しい顔に憂いがさすようなことはしないとも」
「カーッ! ナチュラルにやっとるじゃないか! なんだそのキメ顔!」
2823「やあ赤毛の姫君、お邪魔しているよ」
「ちん!?」
見覚えのある赤毛の娘が床下から出てきたので、ノースディンは挨拶をする。応接セットの向かいに座る弟子が、警戒する赤毛の娘に声を掛ける。
「ヒナイチくん、今日のヒゲはお客さんだから、何もしないよ。しないでくださいよ? クッキーがあるけど、食べるかね」
赤毛の娘はノースディンに隙を見せないように不自然な歩き方で室内を大きく迂回し、ドラルクの隣に座った。ノースディンは苦笑した。人間に嫌われるのはどうでも良いが、会話の席では少々やりづらい。
「貴女の美しい顔に憂いがさすようなことはしないとも」
「カーッ! ナチュラルにやっとるじゃないか! なんだそのキメ顔!」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ12C-6 C-6
年末にドラルクキャッスルマークⅡを訪れた吸血鬼たちの中には、自分の店で働かないかとクラージィに声を掛けてくれる者もいた。とりあえず二週間という話で、クラージィはその店のホール係を勤めている。
「これはアレだろうクラージィ、関西地方のレトリックでテンドンというヤツ」
クラージィがノースディンにバイトがあるので一緒には行けないと言うと、ノースディンとドラルクはすぐさま説明を求めた。
「いつの間にそんなことに。どこの店です?」
「ラーメンヘッド氏の……」
「ダメだーッ!」
言い終わる前に、ドラルクにすごい形相で叫ばれてしまった。
「におい意外は、とても良い店なんだが」
「猛毒ですよ!」
ラーメンヘッドのニンニクラーメンの店は同業者の集まる商業施設の中にある。未明まで開いているような店ではない。万一朝まで居ることになっても、この施設には日光の入る窓がない。昼間でも安全を確保できる……というのがクラージィの主張である。
3797年末にドラルクキャッスルマークⅡを訪れた吸血鬼たちの中には、自分の店で働かないかとクラージィに声を掛けてくれる者もいた。とりあえず二週間という話で、クラージィはその店のホール係を勤めている。
「これはアレだろうクラージィ、関西地方のレトリックでテンドンというヤツ」
クラージィがノースディンにバイトがあるので一緒には行けないと言うと、ノースディンとドラルクはすぐさま説明を求めた。
「いつの間にそんなことに。どこの店です?」
「ラーメンヘッド氏の……」
「ダメだーッ!」
言い終わる前に、ドラルクにすごい形相で叫ばれてしまった。
「におい意外は、とても良い店なんだが」
「猛毒ですよ!」
ラーメンヘッドのニンニクラーメンの店は同業者の集まる商業施設の中にある。未明まで開いているような店ではない。万一朝まで居ることになっても、この施設には日光の入る窓がない。昼間でも安全を確保できる……というのがクラージィの主張である。
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ11紙袋。
N-6N-6
ギルドを出たノースディンたちはいま、退治人ロナルドの事務所で、応接セットの狭いソファに詰まっている。事務所のあるじは黄色い男を追いかけたきり戻っていない。
ノースディンの向かいでは弟子が腕を組んで仏頂面をしている。その膝の上には彼の使い魔が、これまた不機嫌そうに座っている。左隣には親友。息子に出された紅茶には手をつけず、背中を縮めている。クラージィは対角線上の最も距離が開いた位置に座り、静かに顔を伏せていた。この場の誰とも目を合わせようとしない。
「えーと、つまり師匠はモジャモジャさんの『親』で、二百年ぶりに迎えに来た、と」
弟子の口調が刺々しい。
「日光の危険もわからない成りたてヒヨコちゃんを放っておいたの、無責任にもほどがあるでしょこのヒゲ」
2838ギルドを出たノースディンたちはいま、退治人ロナルドの事務所で、応接セットの狭いソファに詰まっている。事務所のあるじは黄色い男を追いかけたきり戻っていない。
ノースディンの向かいでは弟子が腕を組んで仏頂面をしている。その膝の上には彼の使い魔が、これまた不機嫌そうに座っている。左隣には親友。息子に出された紅茶には手をつけず、背中を縮めている。クラージィは対角線上の最も距離が開いた位置に座り、静かに顔を伏せていた。この場の誰とも目を合わせようとしない。
「えーと、つまり師匠はモジャモジャさんの『親』で、二百年ぶりに迎えに来た、と」
弟子の口調が刺々しい。
「日光の危険もわからない成りたてヒヨコちゃんを放っておいたの、無責任にもほどがあるでしょこのヒゲ」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ10出禁ヒゲ。
C-5 C-5
「波ァ!」
ヨセフの杖が光る。ギルドの中は大混乱になった。
「春先の薄着から透ける油断した毛……ッ!」
「雨粒がとどまりそうな鎖骨!」
「腰骨のラインを後ろから見たときの丸みを帯びた感じが」
退治人たちが慌てふためき、滅茶苦茶なことを口走る。
「ヨセフ!?」
「ははは! Y談の栄えあれ!」
ヨセフは思いもよらぬ駿足で去り、退治人たちはヨセフを追って出て行った。あとにはギルドマスターとドラルクとジョン、そしてクラージィが残された。
「今の、何ですか? ヒプノザ?」
ギルドマスターは日本語で答えたが、クラージィには理解できなかった。代わりにドラルクが答える。
「隠している性癖をさらけ出す催眠です。モジャモジャさん、耐性があるんですかね」
1784「波ァ!」
ヨセフの杖が光る。ギルドの中は大混乱になった。
「春先の薄着から透ける油断した毛……ッ!」
「雨粒がとどまりそうな鎖骨!」
「腰骨のラインを後ろから見たときの丸みを帯びた感じが」
退治人たちが慌てふためき、滅茶苦茶なことを口走る。
「ヨセフ!?」
「ははは! Y談の栄えあれ!」
ヨセフは思いもよらぬ駿足で去り、退治人たちはヨセフを追って出て行った。あとにはギルドマスターとドラルクとジョン、そしてクラージィが残された。
「今の、何ですか? ヒプノザ?」
ギルドマスターは日本語で答えたが、クラージィには理解できなかった。代わりにドラルクが答える。
「隠している性癖をさらけ出す催眠です。モジャモジャさん、耐性があるんですかね」
kidd_mmm
TRAININGノスクラともクラノスともつかないやつ9魅了のバーゲンセール。
N-5N-5
古い教会で見つかった『なんかメッチャ冷たい開かない箱』は、とある大学に送られて調査される予定になっていた。ところが箱は行方不明となり、いまだ大学には届いていない。
「棺が最初に向かったのは、教会近くの港にある配送センターだ。運送会社の記録には、配送するまでのあいだ冷凍倉庫に入れた、とある。品名は凍った箱」
ノースディンはノートPCの画面にリストを表示し、そのうちの一行を指さした。リストは港に出入りしている業者から手に入れたものだ。
ドラウスは椅子から身を乗り出してPCの画面に顔を寄せた。ノースディンはノートPCをドラウスに向けて、画面を見やすいようにしてやる。
ノースディンは説明を続けた。
1314古い教会で見つかった『なんかメッチャ冷たい開かない箱』は、とある大学に送られて調査される予定になっていた。ところが箱は行方不明となり、いまだ大学には届いていない。
「棺が最初に向かったのは、教会近くの港にある配送センターだ。運送会社の記録には、配送するまでのあいだ冷凍倉庫に入れた、とある。品名は凍った箱」
ノースディンはノートPCの画面にリストを表示し、そのうちの一行を指さした。リストは港に出入りしている業者から手に入れたものだ。
ドラウスは椅子から身を乗り出してPCの画面に顔を寄せた。ノースディンはノートPCをドラウスに向けて、画面を見やすいようにしてやる。
ノースディンは説明を続けた。
exc_1219(えー)
MOURNING吸死と七五のクロスオーバー。頭の中に話はあるが書き上がる気がしない。格好良く銃を撃つロナルドは書きたいが最強が居るので仕事できない気がする。ナニコレ。供養。94+75でクロスオーバー「遅っそいなぁ、いつ来るんだよ」
すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。
3963すでに時計の針は夜の八時を回っている。
横浜の雑踏が騒がしい。
JR新横浜駅近く、セブンイレブンの近くの歩道に突っ立って行き交う人々を眺めながら、特級呪術師の五条悟は口の中で文句を漏らし、ポケットから引っ張り出したスマートフォンの画面を叩いた。
慌てて返信してきたのだろう、「あとごふでとうちゃしま」と奇妙な日本語の送り主は東京都立呪術高等専門学校の補助監督だった。年若いことは知っていたが顔をうっすらとしか思い出せないところから考えるに、補助監督になって日が浅いのだろう。
今日の昼間は一際日差しが強かった。
仕事はあと一つだし早く帰ってシャワー浴びたいなぁ、と口中でぼやいた五条は騒がしい雑踏に混じって聞き知った声が流れてきた気がして顔をあげ、いやいや違うだろと視線を落として、また顔をあげる。