Recent Search
    Create an account to bookmark works.
    Sign Up, Sign In

    #父水

    ごんべえ

    MAIKING色んなものを引き寄せやすくなってしまっている水木を心配して、とあるまじないを施す過保護なゲゲ郎。
    そんな中、仕事で地方へ出張している水木の身にとあることが起きて…
    みたいな話です
    今回の出張の目的である顧客との打ち合わせ云々の時間までまだ少し余裕があった水木は、途中で見かけた神社に立ち寄ることにした。タクシーの運転手にその旨を伝えると、その神社の歴史を教えてくれた。
    今では古びた小さな神社になってしまったが、その土地に住まう人々に昔から大切にされてきたという。
    昔は子どもたちの遊び場にもなっていて、かく言う自分も子ども時分にはよく境内でかくれんぼや鬼ごっこなんかして爺さんら大人に罰当たりなことするなと叱られたもんですわ、と運転手が話しながら笑っていた。
    その話を聞いていた水木がふと思い出したのは、あの哭倉村の山の手にあった神社だった。
    龍賀家当主が代々引き継ぐというその神社では土着の神を祀っており、あやしい儀式を執り行っていた。その正体は、何の罪もない幽霊族や人体実験の犠牲になった人々の数多の怨念によって生まれた妖怪狂骨を術によって窖の結界内に抑え込んでいたというなんとも惨たらしいものだった。
    2736