ichi_nashi
DOODLEデートするはずだったアベンシオの痴話喧嘩。レイシオ、ほぼ石膏頭被ってるし、かっこいいチュリンは不在…どうしてこうなった。
※モブのハニトラ(?)があるので注意。
お願い、君にキスさせて!その日、待ち合わせ場所に現れた相手を見て、アベンチュリンは、おや?と首を傾げた。
「やあ、レイシオ!今日の君はまた、一段と素敵だね!」
待ち合わせ時間より早く来ていたらしい恋人は、ターミナルの広場に設置されたベンチに座り本を読んでいた。
いつもカッチリとしたファッションを選びがちな彼だが、珍しくカジュアル寄りの服装をしており、白のシャツとベージュのスラックスというシンプルな服装に、薄手のネイビーブルーのオーバーサイズのカーディガンがよく映えている。
「いつもよりカジュアルな服装なのは、もしかして僕に合わせてくれた?」
アベンチュリンは隣に座り、にこやかに話しかける。
しかし、当のレイシオ本人は本を閉じることもせず、何故かそっぽを向いて返事をしない。
3666「やあ、レイシオ!今日の君はまた、一段と素敵だね!」
待ち合わせ時間より早く来ていたらしい恋人は、ターミナルの広場に設置されたベンチに座り本を読んでいた。
いつもカッチリとしたファッションを選びがちな彼だが、珍しくカジュアル寄りの服装をしており、白のシャツとベージュのスラックスというシンプルな服装に、薄手のネイビーブルーのオーバーサイズのカーディガンがよく映えている。
「いつもよりカジュアルな服装なのは、もしかして僕に合わせてくれた?」
アベンチュリンは隣に座り、にこやかに話しかける。
しかし、当のレイシオ本人は本を閉じることもせず、何故かそっぽを向いて返事をしない。
ichi_nashi
TRAINING前回の続き。ちょっと拗れているアベとシオ。
心に愛の降り積もる②「しばらくここを留守にする」
相変わらずお茶請けを手土産にラボを訪れるアベンチュリンに告げられたのは、レイシオの長期出張の知らせだった。
「しばらくって、どれくらい?」
「わからないな」
今回はカンパニーと博識学会の合同調査なのだと、目的地の資料を手渡される。
資料に目を通せば、珍しくアベンチュリンは渋い顔をした。
「ここに、君が?」
「ああ」
「忠告するけど、止めたほうがいい。少なくとも、今は時期じゃない」
件の星は、市場開拓部が目をつけていた物件のひとつだった。
カンパニーの手が入っていない未開の星は、ヤリーロⅥまでとはいかないものの、雪に覆われ資源も乏しく、民族間の抗争の激しい土地だったとアベンチュリンは記憶している。
3536相変わらずお茶請けを手土産にラボを訪れるアベンチュリンに告げられたのは、レイシオの長期出張の知らせだった。
「しばらくって、どれくらい?」
「わからないな」
今回はカンパニーと博識学会の合同調査なのだと、目的地の資料を手渡される。
資料に目を通せば、珍しくアベンチュリンは渋い顔をした。
「ここに、君が?」
「ああ」
「忠告するけど、止めたほうがいい。少なくとも、今は時期じゃない」
件の星は、市場開拓部が目をつけていた物件のひとつだった。
カンパニーの手が入っていない未開の星は、ヤリーロⅥまでとはいかないものの、雪に覆われ資源も乏しく、民族間の抗争の激しい土地だったとアベンチュリンは記憶している。
ichi_nashi
TRAININGアベンシオ沼滑り落ち人間の練習作文。この関係に名前をつけたいアベと、つける必要がないシオの話。
頑張れたら続き書く。
心に愛の降り積もる①その日は、いつもと少し違う日常の始まりとなった。
「やあ、レイシオ。このあと一緒にディナーでもどうだい?」
カンパニーのミーティングルームから出てきたレイシオは、アベンチュリンを一瞥するなり
「また君か」
とあからさまな溜息を吐いた。
実際、このやり取りもかなりの回数を重ねていて、カンパニーのピアポイントに勤務する一般社員の間では『ドクターあるところに総監あり』が周知の事実となっている。
「そんな顔しないでくれよ、レイシオ?もちろん、僕の奢りだから」
そうは言っても、今までアベンチュリンが奢らせてもらえたことは一度もない。
それどころか、『僕は忙しい。別の人間を誘うことだ』とバッサリ切り捨てた後にあっという間に歩き去ってしまうのだ。
7601「やあ、レイシオ。このあと一緒にディナーでもどうだい?」
カンパニーのミーティングルームから出てきたレイシオは、アベンチュリンを一瞥するなり
「また君か」
とあからさまな溜息を吐いた。
実際、このやり取りもかなりの回数を重ねていて、カンパニーのピアポイントに勤務する一般社員の間では『ドクターあるところに総監あり』が周知の事実となっている。
「そんな顔しないでくれよ、レイシオ?もちろん、僕の奢りだから」
そうは言っても、今までアベンチュリンが奢らせてもらえたことは一度もない。
それどころか、『僕は忙しい。別の人間を誘うことだ』とバッサリ切り捨てた後にあっという間に歩き去ってしまうのだ。