うっかりさん💚橙専垢
INFO2024.09.01 インテックス大阪開催BRAVE ADVENTURE 4 にて頒布します
スペース番号:2号館 て09a
サークル名 :ゴールドパワー
初恋しちゃった?ダくんと
勝手に振り回されるポプくんの本です
(あと2Pだけ姫さんも遊びに来ます)
500円(イベント頒布価格)
ダイ×ポップ 全年齢
A5/28P(表紙等含)
残部は9/23の東京に持っていく予定です 7
MT24429411
DONEラーヒュンワンライ「夏バテ」夏バテ「おい、大丈夫か」
「あぁー…何とも言えんな」
気だるげに答えた声の主は、問う声の主に視線すら寄越さず、寝台に身を横たえていた。
普段の凛然とした姿勢は見る影もなく、額の上に手の甲を乗せ、茫洋として虚空を見るとも無しに見つめている。
それをさほど心配するでもなく、銀髪の青年は湯気の立つ銀盆をベッドサイドテーブルに置き、傍らに腰かけた。
「そら、お前は暑いからと言って冷たい水だの生野菜だの摂ってばかりいるからだ」
「ああ、反省しているとも、大いにな。我が身の不甲斐なさが情けなくて堪らん」
バツの悪そうなラーハルトの目の前に、ぐいとスプーンが差し出される。
「ならちゃんと食え。食わんことには回復せん」
強い匂いを発するそれに、ラーハルトは思わず眉をしかめた。
1778「あぁー…何とも言えんな」
気だるげに答えた声の主は、問う声の主に視線すら寄越さず、寝台に身を横たえていた。
普段の凛然とした姿勢は見る影もなく、額の上に手の甲を乗せ、茫洋として虚空を見るとも無しに見つめている。
それをさほど心配するでもなく、銀髪の青年は湯気の立つ銀盆をベッドサイドテーブルに置き、傍らに腰かけた。
「そら、お前は暑いからと言って冷たい水だの生野菜だの摂ってばかりいるからだ」
「ああ、反省しているとも、大いにな。我が身の不甲斐なさが情けなくて堪らん」
バツの悪そうなラーハルトの目の前に、ぐいとスプーンが差し出される。
「ならちゃんと食え。食わんことには回復せん」
強い匂いを発するそれに、ラーハルトは思わず眉をしかめた。
MT24429411
DONEラーヒュンワンライ「手指」
手指――バラン様と…ディーノ様を頼む…!
そう懇願した彼の手は死を前にしてなお熱く、本懐を刻みつけるがごとく力強い。手に食い込まんばかりの指を握り返すと、魂懸けた戦士の目がひたと見返してきた。
――この鎧をもらってくれないか?お前に…使ってほしいんだ。
魂を認め合った友は、そうして自分に命ともいうべき武器を託してこの世を去った。
……オレは、お前の覚悟に少しでも応えられただろうか。お前の高潔な魂に相応しくあれただろうか。
――――――――――――――――――――――………………………………
闇の中、ヒュンケルは一人佇んでいた。あたりは漆黒が広がるばかりで、一体ここがどこかも分からない。だのに不思議と不安も警戒心も湧き起らなかった。
2827そう懇願した彼の手は死を前にしてなお熱く、本懐を刻みつけるがごとく力強い。手に食い込まんばかりの指を握り返すと、魂懸けた戦士の目がひたと見返してきた。
――この鎧をもらってくれないか?お前に…使ってほしいんだ。
魂を認め合った友は、そうして自分に命ともいうべき武器を託してこの世を去った。
……オレは、お前の覚悟に少しでも応えられただろうか。お前の高潔な魂に相応しくあれただろうか。
――――――――――――――――――――――………………………………
闇の中、ヒュンケルは一人佇んでいた。あたりは漆黒が広がるばかりで、一体ここがどこかも分からない。だのに不思議と不安も警戒心も湧き起らなかった。
MT24429411
DONEラーヒュンワンライ「熱帯夜」熱帯夜はあ、と溢した吐息は寝苦しさを紛らわせるには程遠い。
湿度の高い空気が部屋にこもり、お陰で寝汗が引かない。窓は開け放してあるが、酸素を取り込めるのが精々で、風のない今夜は内も外も気温はさほど変わらない。
ラーハルトはうんざりしつつも、とりあえず水を飲んで一息つこうと寝台から身を起こし、ふと窓の外を見遣る。賑やかに響く歌声と楽器の音、笑いさざめく人々の歓声。方々に点った灯りが夜の町を明るく照らし出している。
この街には昨日に着いた。老いも若きも何やら賑やかに犇めく人の群れに、何事かと宿屋の主人に聞いたところ、祭りがあるのだと。
この街では年に一度、夜店を開き花火を上げ、夜もすがら歌って踊って過ごすらしい。それがちょうどこの日であると。
1703湿度の高い空気が部屋にこもり、お陰で寝汗が引かない。窓は開け放してあるが、酸素を取り込めるのが精々で、風のない今夜は内も外も気温はさほど変わらない。
ラーハルトはうんざりしつつも、とりあえず水を飲んで一息つこうと寝台から身を起こし、ふと窓の外を見遣る。賑やかに響く歌声と楽器の音、笑いさざめく人々の歓声。方々に点った灯りが夜の町を明るく照らし出している。
この街には昨日に着いた。老いも若きも何やら賑やかに犇めく人の群れに、何事かと宿屋の主人に聞いたところ、祭りがあるのだと。
この街では年に一度、夜店を開き花火を上げ、夜もすがら歌って踊って過ごすらしい。それがちょうどこの日であると。
sikou_ga_maigo
MAIKING1話→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=159661182話→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15966185
初めてのおでかけ(未完)※注意!※
────
・未完です!取材も兼ねて商店街に行きたいのですが中々実現できないため、完成は遠そうです…
・日本生まれ日本育ちのポップ×帰国子女で実は御曹司のダイの現パロ、15×12です。
以上がOKでしたらスクロール↓
【初めてのお出かけ】
「そうそう、おれはもう頭ン中に入ってっから、コレ、おまえに渡しとくな」
そう言うポップからダイが手渡されたのは、掌に収まるサイズに折り畳まれている、丈夫そうな厚紙だった。歩みを止め、受け取ったそれを開いてみると、A4サイズくらいに広がったので、ダイは目を丸くする。
「すっげえや!これ、もしかして、折り紙?ポップが折ったの?」
「へ?」
ダイがあげた歓声に、隣で立ち止まっているポップが目をパチパチと瞬かせた。この反応からしてみると、どうやらダイの予想は外れたらしい。
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・未完です!取材も兼ねて商店街に行きたいのですが中々実現できないため、完成は遠そうです…
・日本生まれ日本育ちのポップ×帰国子女で実は御曹司のダイの現パロ、15×12です。
以上がOKでしたらスクロール↓
【初めてのお出かけ】
「そうそう、おれはもう頭ン中に入ってっから、コレ、おまえに渡しとくな」
そう言うポップからダイが手渡されたのは、掌に収まるサイズに折り畳まれている、丈夫そうな厚紙だった。歩みを止め、受け取ったそれを開いてみると、A4サイズくらいに広がったので、ダイは目を丸くする。
「すっげえや!これ、もしかして、折り紙?ポップが折ったの?」
「へ?」
ダイがあげた歓声に、隣で立ち止まっているポップが目をパチパチと瞬かせた。この反応からしてみると、どうやらダイの予想は外れたらしい。
sikou_ga_maigo
MAIKING1話→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=154670272話→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=15467082
おれの伴侶(予定)が○○すぎて狡い(未完)※注意!※
────
・未完です!ディーノ視点で書き始めたら、難しくて行き詰まりました…完成時期は未定です。
・最初から最後まで捏造しかないです。
・アルキード王国が滅亡せず、王子様として育ったディーノ様×一市民ポップです。
以上、OKな方はスクロール↓
【おれの伴侶(予定)が〇〇すぎて狡い】
半ば拉致のような形でポップを彼の自宅から連れ出したディーノは、外で待機させていた馬車のもとへと向かい、馬の操縦をラーハルトに任せると、手綱に繋がれている黒塗りの車体へと乗り込んだ。
その間のポップはと言えば、赤くなったり青くなったり目を白黒させたりはしていたけれど、特に抵抗もせず大人しくディーノに抱きかかえられていてくれた──実を言うと彼は、己が今後歩まざるを得ない道について考えを巡らせていた為に、抵抗どころではなかったのだ──ので、それを良いことに、一連の行動を取っていた間も、今現在も、ディーノは彼をガッチリ抱えたままだったりする。
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・未完です!ディーノ視点で書き始めたら、難しくて行き詰まりました…完成時期は未定です。
・最初から最後まで捏造しかないです。
・アルキード王国が滅亡せず、王子様として育ったディーノ様×一市民ポップです。
以上、OKな方はスクロール↓
【おれの伴侶(予定)が〇〇すぎて狡い】
半ば拉致のような形でポップを彼の自宅から連れ出したディーノは、外で待機させていた馬車のもとへと向かい、馬の操縦をラーハルトに任せると、手綱に繋がれている黒塗りの車体へと乗り込んだ。
その間のポップはと言えば、赤くなったり青くなったり目を白黒させたりはしていたけれど、特に抵抗もせず大人しくディーノに抱きかかえられていてくれた──実を言うと彼は、己が今後歩まざるを得ない道について考えを巡らせていた為に、抵抗どころではなかったのだ──ので、それを良いことに、一連の行動を取っていた間も、今現在も、ディーノは彼をガッチリ抱えたままだったりする。
MT24429411
DONEラーヒュンでヒュン先天性TS少女小説を目指したような目指さなかったような
ダッチアプリコットパイ「オメー、コーヒー淹れんのマジ上手いよな」
しみじみとポップは呟いた。ふくよかで芳醇な香りが鼻腔を満たし、自然と落ち着いた心持ちにさせる。こんな繊細な特技があるとは意外なもんだ、と目の前の顔を改めて見遣った。
「ああ、ラーハルトが拘っていてな。教えてくれたんだ」
「へぇ~…あいつが自分の好みをね~…」
煎れた当人のヒュンケルは微笑みと共に返した。この姉弟子と魔族の血を引く戦士は、最近一つ屋根の下で同居を始めたと聞く。ポップはとうとうこの堅物な姉貴分にも春が到来したかと、ニヤつきながら含みのある言葉を呟いた。
――が、その想像はあっさり裏切られることになる。
「あいつは信頼のおける親友(とも)だ。感謝してもしきれん」
25576しみじみとポップは呟いた。ふくよかで芳醇な香りが鼻腔を満たし、自然と落ち着いた心持ちにさせる。こんな繊細な特技があるとは意外なもんだ、と目の前の顔を改めて見遣った。
「ああ、ラーハルトが拘っていてな。教えてくれたんだ」
「へぇ~…あいつが自分の好みをね~…」
煎れた当人のヒュンケルは微笑みと共に返した。この姉弟子と魔族の血を引く戦士は、最近一つ屋根の下で同居を始めたと聞く。ポップはとうとうこの堅物な姉貴分にも春が到来したかと、ニヤつきながら含みのある言葉を呟いた。
――が、その想像はあっさり裏切られることになる。
「あいつは信頼のおける親友(とも)だ。感謝してもしきれん」
ムーンストーン
DONEダイ⇆ポプ 一発書き。捏造しかありません。アニメ第60話 月夜のデートが尊すぎて二人の出合いと想いが…うわぁぁーとなって全然醒めないのて。自己救済。
紅は異ならずデルムリン島はモンスターばかりが住んでいるから他所からはモンスター島ともよばれている、と俺に教えてくれたのはロモスへ行く舟旅中のポップだった。
あの5日間と魔の森を彷徨ったときにポップと話した沢山のことが、ニンゲンの世界で生きていく為にとっても役に立つとはその時は全然分からなくてただお喋りしてただけだと思ってた。
ポップは「ニンゲンの常識」を知らない俺の質問やズレた答えを馬鹿にすることもなく真面目に、だけど剽軽に教えてくれたっけ。
大好きだったアバン先生を亡くしたばかりで寝る度に悪夢に魘されたり飛び起きたりしてたのに俺は兄弟子だからな、って無理に笑顔を造りながら。
思えば俺にとっては友達もじいちゃんもモンスターばかりの「モンスター島」のなかで俺だけがニンゲンでも気にならなかったし、何ならニンゲンっていうモンスターの一種だと思ってた。
1652あの5日間と魔の森を彷徨ったときにポップと話した沢山のことが、ニンゲンの世界で生きていく為にとっても役に立つとはその時は全然分からなくてただお喋りしてただけだと思ってた。
ポップは「ニンゲンの常識」を知らない俺の質問やズレた答えを馬鹿にすることもなく真面目に、だけど剽軽に教えてくれたっけ。
大好きだったアバン先生を亡くしたばかりで寝る度に悪夢に魘されたり飛び起きたりしてたのに俺は兄弟子だからな、って無理に笑顔を造りながら。
思えば俺にとっては友達もじいちゃんもモンスターばかりの「モンスター島」のなかで俺だけがニンゲンでも気にならなかったし、何ならニンゲンっていうモンスターの一種だと思ってた。
ムーンストーン
DONEひたすら暗いけれど、たった一人にとって救済になる未来にしたいと思いました。原作終了後、ダイが帰還後のIFストーリーです。
死にネタと残酷表現が一部ある為にR-18Gにしました。
The end of the adventureまず地上の人間を。
次に魔界の魔族と竜族を。
冥竜王ヴェルザーは魔界の一番大きくて深い溶岩溜まりに放りこんだ。
雷竜ボルクスは竜魔人になって引き裂いた。
それから取り零しを探しにもう一度地上へ。
丁寧に丁寧に、大陸という大陸の端から端まで人間を、モンスターを、魔族をすり潰していく。
デルムリン島は大切な友達がいた所だから、苦しめないようにドルオーラで消し飛ばした。
昔の仲間が話し合おうと近寄ってきたから、俺と刺し違えるための武器を握り潰してから消した。
あれから何日たっただろう。
何度も世界中を飛び回って消していくだけの日々は俺から時間の感覚を奪っていた。
これをはじめた頃は精霊の奴らが五月蝿かったが今はもう何も言ってこない。
1373次に魔界の魔族と竜族を。
冥竜王ヴェルザーは魔界の一番大きくて深い溶岩溜まりに放りこんだ。
雷竜ボルクスは竜魔人になって引き裂いた。
それから取り零しを探しにもう一度地上へ。
丁寧に丁寧に、大陸という大陸の端から端まで人間を、モンスターを、魔族をすり潰していく。
デルムリン島は大切な友達がいた所だから、苦しめないようにドルオーラで消し飛ばした。
昔の仲間が話し合おうと近寄ってきたから、俺と刺し違えるための武器を握り潰してから消した。
あれから何日たっただろう。
何度も世界中を飛び回って消していくだけの日々は俺から時間の感覚を奪っていた。
これをはじめた頃は精霊の奴らが五月蝿かったが今はもう何も言ってこない。