さもゆ
MAIKINGロナルドくんが好んで見ているヌーチューバーが吸血鬼だったよなぜかめちゃくちゃ胸がむかむかするよ〜なドのドラロナ。の進捗。【ドラロナ】愛の咀嚼音を聞きやがれ むし、むしり、がりがり、ざくっ。ざくっ……。
ロナルドがやたらと熱心に見ているスマホのヌーチューブ画面には、ヌンタッキーのチキンが映っている。
山盛りだ。
それはどうやら咀嚼音のASMR動画のようだった。
がりがりざくざく、チキンの衣が歯で砕かれ、肉が毟り取られる小気味の良い音が部屋中を満たしている。
聞こえてくるのは咀嚼音だけだった。美味しいとか不味いとかそういった感想どころかBGMも特になく、本当にただ配信者が黙って画面いっぱいのチキンを食べているだけの動画らしい。
ドラルクが目を覚まして、こうしてソファベッドの後ろから覗き込んでみても気づかないほど熱中するには、どうにも面白味の足りない内容に感じる。今夜は早くに起き出し趣味に出かけたためジョンもいない、美味しそうだなとか今度食べに行こうぜとか、もしくは、ドラルクに作らせよう、とか。そういう他愛ない会話を楽しむ相手もいない状況で、ただひたすら、山盛りのチキンが減っていく動画を見続けている。
12115ロナルドがやたらと熱心に見ているスマホのヌーチューブ画面には、ヌンタッキーのチキンが映っている。
山盛りだ。
それはどうやら咀嚼音のASMR動画のようだった。
がりがりざくざく、チキンの衣が歯で砕かれ、肉が毟り取られる小気味の良い音が部屋中を満たしている。
聞こえてくるのは咀嚼音だけだった。美味しいとか不味いとかそういった感想どころかBGMも特になく、本当にただ配信者が黙って画面いっぱいのチキンを食べているだけの動画らしい。
ドラルクが目を覚まして、こうしてソファベッドの後ろから覗き込んでみても気づかないほど熱中するには、どうにも面白味の足りない内容に感じる。今夜は早くに起き出し趣味に出かけたためジョンもいない、美味しそうだなとか今度食べに行こうぜとか、もしくは、ドラルクに作らせよう、とか。そういう他愛ない会話を楽しむ相手もいない状況で、ただひたすら、山盛りのチキンが減っていく動画を見続けている。
bakulove09021
DONE #ドロR18大人の玩具箱@DR_R18OD
第3回使用お題:『ペッ◯シーツ』『ピス◯ンマシーン』『目隠し』
+35分
タイトル:分かり合えない奴ら
◯はこんなこと言わない
pass:18歳以上ですか?
Y.晴海
DONEドラちんをぺろぺろするだけの漫画です!続きはどっかで本にしたい気持ち!!!!
ロナルド君お誕生日にちんちんもぐもぐさせてごめんね!!!美味しいものいっぱい食べてね!!!!!!!
pass→18↑? 5
hphqdg
DONEロナ受けwebオンリー『赤い退治人を狙い撃ち!5』開催おめでとうございます。誕生日に仕事してるロ君とドちゃんが電話してる小話。付き合ってる。
Pass解除しました。
八月八日のわがままスマホの画面を確認してロナルドは小さくため息をついた。
「やっぱり今日中には帰れねぇよなあ。」
こぼしつつ周りを見回すが、住宅街どころか民家一軒見えない山の中でロナルドは1人退治仕事終えたところだ。
最後に散布した吸血鬼避けの薬が浸透しているのを確認して完了の連絡を送る。もう夜も遅く相手方から返信があるのは朝になってからだろう。
今日は八月八日。ロナルドの誕生日も残り一時間程で終わりを迎える。
「まぁわかってたけどな!」
誕生日にひとりで過ごすのは初めてではない。
子供の頃なら滅多になかったけれど。ひとりで事務所を開いた年はそれどころではなかったし、それこそ妹からのおめでとうの連絡で思い出した位だったのだ。
ただ、ここ数年は家でのイベントとして楽しく過ごした方が多かったから、久しぶりの事ではあった。
2913「やっぱり今日中には帰れねぇよなあ。」
こぼしつつ周りを見回すが、住宅街どころか民家一軒見えない山の中でロナルドは1人退治仕事終えたところだ。
最後に散布した吸血鬼避けの薬が浸透しているのを確認して完了の連絡を送る。もう夜も遅く相手方から返信があるのは朝になってからだろう。
今日は八月八日。ロナルドの誕生日も残り一時間程で終わりを迎える。
「まぁわかってたけどな!」
誕生日にひとりで過ごすのは初めてではない。
子供の頃なら滅多になかったけれど。ひとりで事務所を開いた年はそれどころではなかったし、それこそ妹からのおめでとうの連絡で思い出した位だったのだ。
ただ、ここ数年は家でのイベントとして楽しく過ごした方が多かったから、久しぶりの事ではあった。
ししとう
DOODLE嘘ドロ ──ああ、苛苛する。
身を隠すようにその体躯を縮め、瓦礫の陰で眠るロナルド君を見つめる。
その目の下には深いクマ。
血色はすこぶる良くない。
せっかく屋根のある寝床を確保出来たというのに、休まっているふうではない。
理由は明白。
日中(常闇だが)にかけられた言葉がロナルド君を苦しめている。
──お兄ちゃんは勇者様なの?
あどけない年頃の子供の、悪意のない問。
──違うけど、そうなれるように頑張るね。
そう返したロナルド君の胸の痛み。
命を共にする私にも、その痛みは伝わる。
まだ何か言いかけたその少女を、引き剥がすように連れ去った親らしき大人。
その目に浮かぶのは、嫌悪。
結局人間は、自分が理解できないものを忌み嫌うのだ。
4189身を隠すようにその体躯を縮め、瓦礫の陰で眠るロナルド君を見つめる。
その目の下には深いクマ。
血色はすこぶる良くない。
せっかく屋根のある寝床を確保出来たというのに、休まっているふうではない。
理由は明白。
日中(常闇だが)にかけられた言葉がロナルド君を苦しめている。
──お兄ちゃんは勇者様なの?
あどけない年頃の子供の、悪意のない問。
──違うけど、そうなれるように頑張るね。
そう返したロナルド君の胸の痛み。
命を共にする私にも、その痛みは伝わる。
まだ何か言いかけたその少女を、引き剥がすように連れ去った親らしき大人。
その目に浮かぶのは、嫌悪。
結局人間は、自分が理解できないものを忌み嫌うのだ。
林(ハヤシ)
DOODLE倫理観とか無い眼球愛好家のオリジナル吸血鬼の話ドラロナだけども強いて言えば超広義「俺×ロナ」の夢なのかもしれない
これ↓から着想を得ています
https://x.com/hayash1hayash1/status/1941476502429954411
なんでも許せる15歳以上ですか? 1887
ちくの
PAST2023.06ジュンブラ発行「Ring Ding Dong」より再録。本編ドラロナと夏越しの大祓の話。
ノベルティでつけていた指輪はこちら↓
https://poipiku.com/388635/11907791.html
Ring Ding Dong ―本編— 黒い夜に浮かぶ、橙色の常夜燈。
昼の熱気のなごりの残る常夜神社の参道を、二人と一匹は並んで歩いていく。
「君の浴衣姿もだいぶさまになってきたんじゃないかね。さすが私の仕立て!」
「ヌヌヌヌヌン、ヌッヌイイ!」
「お、おう……ジョンはメロンパンみたいでかわいいぜ!」
ドラルクが転がり込んできて二度目の夏に仕立てた浴衣は、さらりとした肌触りが気持ちのいい赤地に白の縞が格子模様に入ったもの。隣のドラルクが揃いで拵えたのは、同じようなさらさらした布の、濃くて渋い紫がかった紺色に、朝顔みたいな模様の入ったもの。ドラルク曰く、七宝柄という縁起物の柄らしい。ジョンはドラルクの紫の帯と共布で作った帯に、あざやかな緑のマジロ柄の浴衣を作ってもらっていた。
5563昼の熱気のなごりの残る常夜神社の参道を、二人と一匹は並んで歩いていく。
「君の浴衣姿もだいぶさまになってきたんじゃないかね。さすが私の仕立て!」
「ヌヌヌヌヌン、ヌッヌイイ!」
「お、おう……ジョンはメロンパンみたいでかわいいぜ!」
ドラルクが転がり込んできて二度目の夏に仕立てた浴衣は、さらりとした肌触りが気持ちのいい赤地に白の縞が格子模様に入ったもの。隣のドラルクが揃いで拵えたのは、同じようなさらさらした布の、濃くて渋い紫がかった紺色に、朝顔みたいな模様の入ったもの。ドラルク曰く、七宝柄という縁起物の柄らしい。ジョンはドラルクの紫の帯と共布で作った帯に、あざやかな緑のマジロ柄の浴衣を作ってもらっていた。
ししとう
MOURNING香水っていいですね。『……なんか、違う。』
ロナルド君は私に鼻先を近づけ、くんくんと匂いを嗅ぎながらそんな事を言った。
「お前に貰ったこの紙、ホントにお前の香水?」
「ムエットな。正真正銘私の香水だ。」
先日ロナルド君が、『お前のお香?いい匂いだな』などと言うので『香水じゃバブ。仕方ない、ムエットあげるから持っておくといい』と、ムエットに香水を吹きかけて持たせてやったのだ。
仕事の合間、待機などに取り出しては香りを嗅ぐ姿に、可愛いものだと口元が緩んだ。
「いい匂いだけど、お前となんか違うかも。何で?」
ムエットと私を交互に嗅ぐ。
「香水はね、使用者の体臭と混じり、体温に左右されるからな。」
「……じゃあ、この紙、お前に擦りつければいいのか。」
1012ロナルド君は私に鼻先を近づけ、くんくんと匂いを嗅ぎながらそんな事を言った。
「お前に貰ったこの紙、ホントにお前の香水?」
「ムエットな。正真正銘私の香水だ。」
先日ロナルド君が、『お前のお香?いい匂いだな』などと言うので『香水じゃバブ。仕方ない、ムエットあげるから持っておくといい』と、ムエットに香水を吹きかけて持たせてやったのだ。
仕事の合間、待機などに取り出しては香りを嗅ぐ姿に、可愛いものだと口元が緩んだ。
「いい匂いだけど、お前となんか違うかも。何で?」
ムエットと私を交互に嗅ぐ。
「香水はね、使用者の体臭と混じり、体温に左右されるからな。」
「……じゃあ、この紙、お前に擦りつければいいのか。」
rodentia1
DONE #今夜もドロ沼パーリナイお題「卵」
恋人は聖母様 人間も吸血鬼もついでにニホンオッサンアシダチョウもヨナグニサンも渾然一体となって生きる街、新横浜。そんな魔都にも平等に梅雨は来る。湿度が高く不快で雨の多いこの季節は吸血鬼もなかなか積極的に活動しない。つまりこんな中で出没する輩は大体が厄介な吸血鬼である。
「で、今日のポンチは?」
「吸血鬼抱卵大好きだって」
雨の降りそうな夜だからとパトロールに同行せず、またこうも暑いとジョンのお散歩もお預けだと涼しい事務所でゲームに勤しんでいたドラルクは、普段より慎重な足音に「何か」が起きたことをすぐに察した。血の匂いがしないので怪我の恐れは無いか、いや捻挫や打ち身の可能性も無くはないと先んじて扉を開けたところで、子犬を抱く様にして大きな卵を抱えたロナルドが現れたという次第である。
2374「で、今日のポンチは?」
「吸血鬼抱卵大好きだって」
雨の降りそうな夜だからとパトロールに同行せず、またこうも暑いとジョンのお散歩もお預けだと涼しい事務所でゲームに勤しんでいたドラルクは、普段より慎重な足音に「何か」が起きたことをすぐに察した。血の匂いがしないので怪我の恐れは無いか、いや捻挫や打ち身の可能性も無くはないと先んじて扉を開けたところで、子犬を抱く様にして大きな卵を抱えたロナルドが現れたという次第である。
rodentia1
DONEドラロナワンドロワンライサプライズ/デートフンフン、本人は鼻歌と言い張る読経が耳をくすぐる。背後から聞こえる読経などそこだけ聞けば怪談に他ならないが、音源が分かっていればただの迷惑な同居人に過ぎない。幽霊の、正体見たり枯れおじさんとはよく言ったものである。縺れそうなほど長く細い指が銀の髪をすき、ロナルドの優れた動体視力でもっても理解できない動きで複雑に編んでゆく。最後の仕上げに向日葵のバレッタを飾れば、器用な高等吸血鬼は満足げに笑った。
「うん、かわいい。さすがジョンの見立てだ」
「ヌン!」
その日は珍しく事務所にドラルクだけがいない日だった。居住スペースにジョンを始め、キンデメ、死のゲーム、事務所からわざわざメビヤツまで呼んで、頭を抱えたロナルドは重々しく宣言した。
2030「うん、かわいい。さすがジョンの見立てだ」
「ヌン!」
その日は珍しく事務所にドラルクだけがいない日だった。居住スペースにジョンを始め、キンデメ、死のゲーム、事務所からわざわざメビヤツまで呼んで、頭を抱えたロナルドは重々しく宣言した。
hphqdg
DONE読切ドラロナWEBオンリー[Never Ending Thousand Night]展示漫画です。パスはずしました。
付き合ってる二人のある日の宅のみ。
多分二人ともそれなりに飲んでる。 11
Uts_moja
DONEねじさんにいただいたリクエスト『あなを見るドロ』(穴・孔・アナいずれもOK)のアンサーです。お互いの「あな」を見ています。嘘は言っていません。
陥穽虫 事務所の壁に、穴が空いた。
ある日突然空いていたものだから、どうせドラルクが何かやらかしたのだろうと思って、遠慮なく殺してやった。
ところがやつは、何度殺しても、そんなものは知らないと言い張る。いつものふざけた態度でもなかったから、本当なのかもしれないと思って拳を止めると、ナスナスと復活してきたドラルクが、不思議そうに言った。
「で、その穴はどこにあるんだい?」
床下からヒナイチを呼び出して尋ねても、同じ答えが返ってきた。それで、これは俺にしか見えてないんだと分かった。
穴は、小さくはなかった。穴というより、割れ目とか裂け目とか表現するほうが近いかもしれない。歪な形をした穴は、俺の手のひらよりちょっと大きいほどのサイズだった。それが、事務所の入り口側の壁、メビヤツがいる側と出入り口を挟んで、反対側に空いている。高さは、俺の肩あたりだ。わりに派手な大きさだから、外の廊下にまで貫通しているのではないかと確かめたが、廊下側の壁はきれいなものだった。それほど深いはずがない穴には、闇が詰まっていて、底も向こう側も見えなかった。
6521ある日突然空いていたものだから、どうせドラルクが何かやらかしたのだろうと思って、遠慮なく殺してやった。
ところがやつは、何度殺しても、そんなものは知らないと言い張る。いつものふざけた態度でもなかったから、本当なのかもしれないと思って拳を止めると、ナスナスと復活してきたドラルクが、不思議そうに言った。
「で、その穴はどこにあるんだい?」
床下からヒナイチを呼び出して尋ねても、同じ答えが返ってきた。それで、これは俺にしか見えてないんだと分かった。
穴は、小さくはなかった。穴というより、割れ目とか裂け目とか表現するほうが近いかもしれない。歪な形をした穴は、俺の手のひらよりちょっと大きいほどのサイズだった。それが、事務所の入り口側の壁、メビヤツがいる側と出入り口を挟んで、反対側に空いている。高さは、俺の肩あたりだ。わりに派手な大きさだから、外の廊下にまで貫通しているのではないかと確かめたが、廊下側の壁はきれいなものだった。それほど深いはずがない穴には、闇が詰まっていて、底も向こう側も見えなかった。
ししとう
MOURNING風呂ドロキッチン→風呂→次は棺桶
「ば……っかやろ。」
「だって届かないでしょ?」
キッチンでのあれやこれやの後、腹の中を綺麗にするという名目で風呂に入った……はずなのに。
「だからってなぁ、挿れる奴がいるかよ!」
「ここにいるが?」
ぐる、と腰が周り、ぐり、と腹の中が掻き回される。
「……っ!」
最初は指だった。
広げられた後ろから、生温かいどろりとしたものが垂れ、湯気の満ちた風呂場に雄の匂いが立ち込めた。
それだけでもどうしようもなく腹の奥が疼いたのに、
──一番奥でだしちゃったからなぁ、指だと届かないねぇ。
なにほざいてんだ、と言いかけたところを圧倒的な質量で貫かれた。
ついさっきまで交わっていた体はすんなりとそれを受け入れ、残滓が混ざり合うぐちゅぐちゅというという音にキッチンでの記憶が蘇る。
3232「だって届かないでしょ?」
キッチンでのあれやこれやの後、腹の中を綺麗にするという名目で風呂に入った……はずなのに。
「だからってなぁ、挿れる奴がいるかよ!」
「ここにいるが?」
ぐる、と腰が周り、ぐり、と腹の中が掻き回される。
「……っ!」
最初は指だった。
広げられた後ろから、生温かいどろりとしたものが垂れ、湯気の満ちた風呂場に雄の匂いが立ち込めた。
それだけでもどうしようもなく腹の奥が疼いたのに、
──一番奥でだしちゃったからなぁ、指だと届かないねぇ。
なにほざいてんだ、と言いかけたところを圧倒的な質量で貫かれた。
ついさっきまで交わっていた体はすんなりとそれを受け入れ、残滓が混ざり合うぐちゅぐちゅというという音にキッチンでの記憶が蘇る。
ししとう
MOURNINGコタツでいちゃいちゃしてるだけ。 年の瀬、寒さも厳しくなった折にコタツを出した。
籠にみかんを積み、煎餅に煎茶を添える。
コタツで緩みきっているロナルド君の反対側に座り、そっと足を伸ばした。
「冷てぇ!殺す!!」
コタツの中で蹴りをくらい、砂になる。
「まったく……これが恋人にする仕打ちかね。」
「お前こそそのクソ冷たい足を俺の足にわざと当てたろ。」
「私は恋人の温もりを感じたかっただけだがね?」
私の言葉にロナルド君が押し黙る。
舌戦で私に勝てると思うなよ。
ロナルド君は煎餅をバリバリと音を立てて齧り、ずずずず、と煎茶を啜る。
それから、何か言いたげに視線を彷徨わせた。
「何だ、羊羹も欲しかったか?」
「ちげーよ!」
あー……その、なんだ、とロナルド君の歯切れは悪い。
2638籠にみかんを積み、煎餅に煎茶を添える。
コタツで緩みきっているロナルド君の反対側に座り、そっと足を伸ばした。
「冷てぇ!殺す!!」
コタツの中で蹴りをくらい、砂になる。
「まったく……これが恋人にする仕打ちかね。」
「お前こそそのクソ冷たい足を俺の足にわざと当てたろ。」
「私は恋人の温もりを感じたかっただけだがね?」
私の言葉にロナルド君が押し黙る。
舌戦で私に勝てると思うなよ。
ロナルド君は煎餅をバリバリと音を立てて齧り、ずずずず、と煎茶を啜る。
それから、何か言いたげに視線を彷徨わせた。
「何だ、羊羹も欲しかったか?」
「ちげーよ!」
あー……その、なんだ、とロナルド君の歯切れは悪い。
ししとう
MOURNING文字書きリハビリ中。 たった4センチの差で届かない物を取ってくれたり。
歩く時はさりげなく車道側に立ったり。
危うくもなく死にそうな場面でサッと手を差し伸べたり。
──随分とまぁいい男になったものだ。
初めは無理しているのがありありと分かった。
今ので良かったかのか?と一瞬考える素振りもあった。
だが今はそれらの行動がしっくりくるほどに身についている。
──ああ、面白くない。
今だって物を落とした所をサッと抱き寄せられて足に落ちるのを免れた。
落とした物がカランカランと床の上に転がるのを見つめながら、腰に回された手の温かさに僅かばかり苛つく。
死んでないななどと言いつつ私が落とした物を拾い上げて渡してくる。
「……サマになってきたねぇ。」
6204歩く時はさりげなく車道側に立ったり。
危うくもなく死にそうな場面でサッと手を差し伸べたり。
──随分とまぁいい男になったものだ。
初めは無理しているのがありありと分かった。
今ので良かったかのか?と一瞬考える素振りもあった。
だが今はそれらの行動がしっくりくるほどに身についている。
──ああ、面白くない。
今だって物を落とした所をサッと抱き寄せられて足に落ちるのを免れた。
落とした物がカランカランと床の上に転がるのを見つめながら、腰に回された手の温かさに僅かばかり苛つく。
死んでないななどと言いつつ私が落とした物を拾い上げて渡してくる。
「……サマになってきたねぇ。」
Y.晴海
DONE12月1日 真赤な太陽に恋焦がれDR2024「日常の延長線のその先の」 A5/42p/¥500(会場頒布価格)
スペース 晴れたら海にいく 東2ホール 2チ45b
🛀→https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/detail/detail.php?product_id=2662668
🐯→https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031199074 13
ししとう
MOURNINGハピハロ「どこで拾い食いしてきた若造。」
仕事から帰った俺を出迎えた開口一番、ドラルクは眉を吊り上げてそう言った。
詰め寄るその眼光は鋭い。
「何も……ああ、そういえばお菓子を貰って食べた。」
「誰に。」
「誰にって……。」
「言ってみろ。」
「……誰だっけ……。」
今日はハロウィン。
街中には仮装した人々が溢れかえり、その中にはポンチ達もたくさん紛れ込んでいた。
お祭りだし、悪さをしなければいいかとドラルクに持たされたお菓子を配りながらパトロールしていた時、声をかけられた。
『トリック・オア・トリート?』
振り返るとそこに確かに誰かいた。
仮装をしていたように思う。
視線を下げた覚えはあるから多分小柄だっただろう。
4206仕事から帰った俺を出迎えた開口一番、ドラルクは眉を吊り上げてそう言った。
詰め寄るその眼光は鋭い。
「何も……ああ、そういえばお菓子を貰って食べた。」
「誰に。」
「誰にって……。」
「言ってみろ。」
「……誰だっけ……。」
今日はハロウィン。
街中には仮装した人々が溢れかえり、その中にはポンチ達もたくさん紛れ込んでいた。
お祭りだし、悪さをしなければいいかとドラルクに持たされたお菓子を配りながらパトロールしていた時、声をかけられた。
『トリック・オア・トリート?』
振り返るとそこに確かに誰かいた。
仮装をしていたように思う。
視線を下げた覚えはあるから多分小柄だっただろう。
林(ハヤシ)
DONE30年後ドラロナのロ族会議です!!!!!!!!!!!!!本・読・Δ・反・嘘!!!!!!!!!!!!!
30年後Δロ君「なあ、お前ら週に何回ヤってる?」○注意書き○
本編・読切・Δ・反転・嘘のロ族会議!!!!!!!!!!!!!!
何でも許せる人向け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかちょっとエッチい雰囲気っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本編:転化未定 読切:転化するつもり無し Δ:隊長転化済み 反転:転化してほしいと思われていることを知らない 嘘:大団円後転化済み
謎空間わやわや時空のロ族会議室では、今日も今日とて生産性があるのか無いのか分からない話題で盛り上がる。
どうせだからと持ち込まれたお高めワイン。ほろ酔いになった別世界の自分へ、Δロナルドは質問を投げかけた。
Δ「なあ、お前ら週に何回ヤってる?」
1879本編・読切・Δ・反転・嘘のロ族会議!!!!!!!!!!!!!!
何でも許せる人向け!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
なんかちょっとエッチい雰囲気っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本編:転化未定 読切:転化するつもり無し Δ:隊長転化済み 反転:転化してほしいと思われていることを知らない 嘘:大団円後転化済み
謎空間わやわや時空のロ族会議室では、今日も今日とて生産性があるのか無いのか分からない話題で盛り上がる。
どうせだからと持ち込まれたお高めワイン。ほろ酔いになった別世界の自分へ、Δロナルドは質問を投げかけた。
Δ「なあ、お前ら週に何回ヤってる?」
林(ハヤシ)
DONEバレンタインの日からスタートなのでカレンダーを4ヶ月ほど進めた状態で読んでください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!これから「恋」を始める二人~30年間片想いバレンタインを添えて~30年後ドラロナ、バレンタイン
「君って本当に私のこと好きだよね」
バレンタインのチョコをもらって喜ぶ俺に、好きで好きで大好きで死ぬほど好きな意中の相手本人から笑顔でそう言われた瞬間、俺の恋は終わりを告げた。
よし、出奔しよう。
好きだと気付いたのはアイツが来て一年目。
「好きだな〜」「好きな奴が側にいて嬉しいな〜」とか思えてた期間はそれから一週間。
好きでもない上に絶対物理で負ける相手からの好意ってすげえ怖いんじゃねえの???って気付いて落ち込むこと一ヶ月。
神社に駆け込み「絶対に不安にはさせないから好きでいたい」って祈願して絵馬を納め、騙し騙し上手くやれてたと思ってたのが5分前まで…
バレたか…バレたな…とりあえず北にでも行くか…
2975「君って本当に私のこと好きだよね」
バレンタインのチョコをもらって喜ぶ俺に、好きで好きで大好きで死ぬほど好きな意中の相手本人から笑顔でそう言われた瞬間、俺の恋は終わりを告げた。
よし、出奔しよう。
好きだと気付いたのはアイツが来て一年目。
「好きだな〜」「好きな奴が側にいて嬉しいな〜」とか思えてた期間はそれから一週間。
好きでもない上に絶対物理で負ける相手からの好意ってすげえ怖いんじゃねえの???って気付いて落ち込むこと一ヶ月。
神社に駆け込み「絶対に不安にはさせないから好きでいたい」って祈願して絵馬を納め、騙し騙し上手くやれてたと思ってたのが5分前まで…
バレたか…バレたな…とりあえず北にでも行くか…
ししとう
MOURNING回数をこなしてる(何の)ドロという前提。 ああ、ダメだな、と思った。
このままじゃダメだと。
毎日のようにテーブル並べられる美味しい料理。
栄養バランスだとか見栄えだとか好みだとか、そんなものが全て考えられたメニュー。
どれもこれも本当に美味くていつも箸が止まらない。
着ている服だってそうだ。
毎日きちんと洗われて、たたみジワ以外のシワなんてない、ゴワゴワもしてないしかすかにいい匂いさえする。
部屋だって。
丁寧に掃除され、部屋の隅にわたぼこりが丸まってることなんてない。
時折季節の花なんかが飾ってあって、それが腐り落ちることもない。
すごく、贅沢だな。
そう思った後に気づいた。
それをしているのが自分ではないことに。
どれもこれも一つとして満足に関わっていないことに。
5711このままじゃダメだと。
毎日のようにテーブル並べられる美味しい料理。
栄養バランスだとか見栄えだとか好みだとか、そんなものが全て考えられたメニュー。
どれもこれも本当に美味くていつも箸が止まらない。
着ている服だってそうだ。
毎日きちんと洗われて、たたみジワ以外のシワなんてない、ゴワゴワもしてないしかすかにいい匂いさえする。
部屋だって。
丁寧に掃除され、部屋の隅にわたぼこりが丸まってることなんてない。
時折季節の花なんかが飾ってあって、それが腐り落ちることもない。
すごく、贅沢だな。
そう思った後に気づいた。
それをしているのが自分ではないことに。
どれもこれも一つとして満足に関わっていないことに。
drdr2ppiki
DONEΔドロ・読ドロのドラロナ「価値のないモノ」
支部にも上げましたがツイに載せたものが
見返してみると自分的に半端だったなと思い
加筆修正しました。
ストーリーは全く変わってません。 5
kisima_sima
DOODLEロナ受けWebオンリー「赤い退治人をねらい撃ち!4」展示作品です。1枚目でヘアバン着けてるのに漫画で普通の髪にしてしまうというミス…。後トーンやベタとかも出来なかったので白いです。すみません…気にせず読んで下さい。 6