CMYKkentei
MAIKING将来捏造の文仙のはなし。ポツポツと書く。最終的にはハッピーエンドなのかもだけど死ネタでもあるかもしれない。書いてる人が他カプも好きだからポコポコでるかも。自己責任で読んでください。
(未定) 月明かりが明るい夜だった。藍色の空に魚の腹のような月が浮かんでいて、それは細く、儚げに見えて、この宵闇の唯一の光であり、頼りの糸のようだった。
雑に肩に引っ掛けられた着流しからのぞくほっそりとした首もとはまるで空に浮かぶ白魚によく似ていた。それに見惚れていた、というより、じっと目に焼き付けていた。
「火鉢を入れるか?」
四半時ほどしたかもしれない。潮江文次郎は静かな宵闇の静寂を破って、同室の背に話しかけた。
3月の夜はまだ冷える。空を仰ぐために開けた窓のそばならなおのこと。動く気のない薄い肩に羽織をかけながら返事を待つと、こちらを向かないまま仙蔵は頭をふった。その代わりに側を手で小さく叩いた。言わずもがな座れという意図だと分かる。
1765雑に肩に引っ掛けられた着流しからのぞくほっそりとした首もとはまるで空に浮かぶ白魚によく似ていた。それに見惚れていた、というより、じっと目に焼き付けていた。
「火鉢を入れるか?」
四半時ほどしたかもしれない。潮江文次郎は静かな宵闇の静寂を破って、同室の背に話しかけた。
3月の夜はまだ冷える。空を仰ぐために開けた窓のそばならなおのこと。動く気のない薄い肩に羽織をかけながら返事を待つと、こちらを向かないまま仙蔵は頭をふった。その代わりに側を手で小さく叩いた。言わずもがな座れという意図だと分かる。
ys_ifool
TRAINING🥷🥚文仙。思いついたものを同時進行で書き散らしていたら、最初に仕上がったのがこれでした。ハッピーなのはまたそのうちに。
※なんでも食べられる人向け
※死ネタ、若干のグロ(ふわっとした死体の描写)
それは歴史の中に埋もれていった、ありふれた話 隣村に一揆の、謀反の疑いがかかったんが始まりじゃった。
あそこの領主様は元々は好いお人でなぁ。無理な年貢の取り立てはせんし、何ぞ困ってることはないかと、いつも声をかけてくれるような出来た方じゃったんが、一昨年の暮に流行り病でぽっくり逝ってしまってなぁ。
跡を継いだのがぼんくらのドラ息子だったんがよくなかった。
種蒔きや収穫の頃に普請をする言うて男手を取ろうとするわ、年貢が足らんと言うてはあれこれ取り立てようとするわ、あまりにも無茶を言われる。
いくら今までが良くても……いや、今までが良かったからこそ、反発は大きくなるもんじゃろう。
あっという間に関係が悪くなっちまってなぁ。そこに誰ぞ、要らん事を吹き込んだ奴がおったのか、とうとう村一つ取り潰すところまでいっちまった。
3741あそこの領主様は元々は好いお人でなぁ。無理な年貢の取り立てはせんし、何ぞ困ってることはないかと、いつも声をかけてくれるような出来た方じゃったんが、一昨年の暮に流行り病でぽっくり逝ってしまってなぁ。
跡を継いだのがぼんくらのドラ息子だったんがよくなかった。
種蒔きや収穫の頃に普請をする言うて男手を取ろうとするわ、年貢が足らんと言うてはあれこれ取り立てようとするわ、あまりにも無茶を言われる。
いくら今までが良くても……いや、今までが良かったからこそ、反発は大きくなるもんじゃろう。
あっという間に関係が悪くなっちまってなぁ。そこに誰ぞ、要らん事を吹き込んだ奴がおったのか、とうとう村一つ取り潰すところまでいっちまった。
fuuumi_new
PROGRESS文仙軍師後のあれこれ妄想
この後いちゃラブお泊まりデートします
書き上がり次第アップ予定
愛ゆえに「はっ……う、ゔん……っ」
丑三つ時に暗闇から聞こえる唸り声にハッと目を覚ました。
いつもなら鍛錬に出てはこの時間長屋にいない方が多いあいつがしっかりと布団を敷いて横になっている証である。しかしいつもなら傷を負っても悔しさと未熟さから痛みなど顧みずに鍛錬に行こうとするこいつが、動けなくなっているのはやはり今回の怪我は余っ程の事だったのだろう。
心做しか次第に早まっていく呼吸に体を起こし布団から這い出ては、隣で眠る文次郎の枕元に座り直す。
少しずつ暗闇に慣れていく視界で捉えた文次郎は眉間に皺を寄せて冷や汗をかいている。寝苦しいのか時折溢れ出る低い声に返事をするように「もんじろう」と静かに呼び掛けては額に手の平を当てた。
4309丑三つ時に暗闇から聞こえる唸り声にハッと目を覚ました。
いつもなら鍛錬に出てはこの時間長屋にいない方が多いあいつがしっかりと布団を敷いて横になっている証である。しかしいつもなら傷を負っても悔しさと未熟さから痛みなど顧みずに鍛錬に行こうとするこいつが、動けなくなっているのはやはり今回の怪我は余っ程の事だったのだろう。
心做しか次第に早まっていく呼吸に体を起こし布団から這い出ては、隣で眠る文次郎の枕元に座り直す。
少しずつ暗闇に慣れていく視界で捉えた文次郎は眉間に皺を寄せて冷や汗をかいている。寝苦しいのか時折溢れ出る低い声に返事をするように「もんじろう」と静かに呼び掛けては額に手の平を当てた。
ゆるやか
MOURNINGある日、文次郎は、服が透けて人の裸が見えるようになってしまった!!という、イベント後の妙なテンションで書いた話。
鼻血表現あります。
あと、は組は付き合ってる設定。い組とろ組はご想像にお任せします。
あまりにもくだらないのでフォロ限……
イベント楽しかったねー 3102
ウラヤマ
TRAINING描き散らした留伊♀です!!!文仙♀もあります!!!!※1、2枚目:留伊♀、3枚目:文仙♀(と六ろ)、4枚目:調合♀とこへ+同室セコム
※CP要素薄、性描写なしですがとにかく上裸です。乳首出てます 4
祥(にんたまアカウント)
DOODLE自室で房事は禁止の作法委員長うぐいす張りの廊下は普段から鳴らさないように訓練しているけど、
ひとりなら可能だが人を抱えた状態だと鳴らしてしまい長次にバレました。
炭を一番頑張って描いた。
続きます 20Pくらい? 4
キギ kigi
DONE文仙(現パロ)。同じ会社で働く二人の話。「潮江先輩、すみませんでした……」
「気にするな、間に合ってよかった。次からはちゃんと確認するようにな」
「はい!」
ありがとうございました! と直角のお辞儀をして、後輩は足早に自席へ戻って行った。文次郎は机上のマグカップに口をつけると中身を一息に飲み干す。朝淹れたっきり放置されていたコーヒーはすっかり冷め切って、心なしか味も変わってしまったようだった。パソコンの隅に視線を投げれば既に15時を回っている。今日は出勤してからというもの、イレギュラーに次ぐイレギュラーに巻き込まれっぱなしだった。大物は諦めて明日に回すとして、今日中に片付けておかないといけない書類仕事が幾つか残っている。これ以上何も起きてくれるなよ、と祈りつつ、空のカップを掴んで文次郎は席を立った。
2942「気にするな、間に合ってよかった。次からはちゃんと確認するようにな」
「はい!」
ありがとうございました! と直角のお辞儀をして、後輩は足早に自席へ戻って行った。文次郎は机上のマグカップに口をつけると中身を一息に飲み干す。朝淹れたっきり放置されていたコーヒーはすっかり冷め切って、心なしか味も変わってしまったようだった。パソコンの隅に視線を投げれば既に15時を回っている。今日は出勤してからというもの、イレギュラーに次ぐイレギュラーに巻き込まれっぱなしだった。大物は諦めて明日に回すとして、今日中に片付けておかないといけない書類仕事が幾つか残っている。これ以上何も起きてくれるなよ、と祈りつつ、空のカップを掴んで文次郎は席を立った。